2012年 02月 13日
やがて悲しきなだれかな
本棚の本やファイルたちだと、お断りしておきます。
フランス語を勉強しようと、数か月前から、本やCDを買いためていました。ポルトガル語とギリシャ語を勉強したときは、音声CDつきの入門書を1冊買って、旅行までにその1冊を終えただけで、辞書も買いませんでした。けれども、フランス語は、やはり世界の主要言語だし、フランスはイタリアのお隣なので、みっちり勉強して、時々訪ねてみたいと思い、仏和・和仏辞典を購入した上に、イタリア語・日本語で書かれた入門書もそろえました。イタリアの参考書は、こちらの本屋で見比べて、よさそうなものを選び、辞書や日本語の参考書は、日本のアマゾンのサイトで、説明や評価を読み比べて検討し、注文しました。
日本の文法参考書も買いはしましたが、一番中心にすえて勉強するつもりなのは、この一冊、『Francese. Corso completo』です。フランスでの生活や旅行に際して、交わされそうな会話を中心に、文法や語彙を学んでいくという構成のこの本が、外国語学習にはもっともふさわしいと思うからです。とは言え、数ページの練習問題では、習った文法事項がしっかり身につかないと思い、また、説明がしっかりした文法書をと思って、他にも数冊購入しました。
オバマの自伝を読み終えた次の日、2月9日木曜日の晩に、さっそく前書きの2ページだけを読みました。冒頭の部分を意訳してみます。「外国語の学習には、時間と情熱が必要です。どんなにうまく書かれた本でも、この二つの要素を提供することはできません。でも、勉強をたやすくし、外国語を速く楽しく学べるようにすることは、可能です。」まさにそのとおり。きっとこの本が大いに勉強を助けてくれると思うので、まずは自分で勉強時間を作り出さなければ。
passioneを「情熱」と訳してみたのですが、情熱、やる気を高めるためにも、大好きな『星の王子さま』の原書、フランス語版と朗読CD も購入しました。『星の王子さま』は、本とCDを、日本語でもイタリア語でも持っていて、本は何度も読んだし、特にイタリア語版のCDは、かつてイタリア語の勉強も兼ねて、何度も何度も聞きました。(詳しくはイタリア語学習メルマガ第25号を参照。一度だけ、机のまわりを片づけながら、しばらく聞いてみたのですが、まださっぱり分からなかったので、フランス語をしばらく勉強してから、再び聞いてみるつもりです。
フランス語のいい歌を聞いて、歌を楽しみながら、リズムや言葉を学んでいこうと、CDも一緒に注文しました。日本のアマゾンで、人気のあるフランス人の歌手を調べて、フランスのアマゾンで、その歌手の最も評価の高いアルバムを調べ、そうして選んだCDを、イタリアのアマゾンで注文しました。(アルバム、『Zaz』についての記事はこちら)
同じ日、1月27日に一括注文したのに、シャルル・アズナヴールのCDだけが、一足先に、1月31日に到着。このCDがフランスから届いていたので、では残りはいつどこから届くのかと首を長くして待っていたら、2月2日に、ようやく届きました。小包を見て、ミラノから発送されたと知り、驚きました。
注文した1月27日が金曜日だったので、「すぐに発送」とあっても、発送が1月30日月曜日になったのは分かるけれども、イタリア国内なら1・2営業日内に届くはずのPacco Celere Impresaが、ミラノからイタリア中部のペルージャに、3日後に届き、フランスから発送されたCDに、2日も先を越されるとは。
こうしてフランス語の教材をいろいろ買ったのはいいのですが、本棚がいっぱいで、置く場所がまったくありませんでした。そこで、2月9日木曜日は、フランス語を勉強し始める前に、まずフランス語が勉強しやすいように、本棚の本を並べ替えて整理しようと決めました。ただ、まずは置く場所を確保するために、何かいらないものを処分する必要があり、それで古い雑誌や書類に目を通し始めました。
「ああ、この7年も前の試験問題や答案はもう必要ない。」
「この留学にあたってのビザ申請のための残高証明もいらないし……」
いろんなものに目を通して、あちこちからプリントの類をひっぱり出し始めたら、収集がつかない状態になってきました。法事で家事がたまっていた上に、日曜日は大家族でのんびりと昼食をし、この数日は、夫としばしば雪の中を歩きに出かけました。葬儀のあとは、九連夜、伯父のためにロザリオを唱えることになったのですが、そうして皆が顔を合わせると、終わったあと、おしゃべりが長く続くのが常です。
昨晩は、自分でもうんざりしながら、「今は日本語の授業がないから、日本語教育関連の本やファイルは、すぐ手元になくても大丈夫」と、本棚の本の大移動を続けていたら、いきなりガタンと、重さに耐えかねた棚が壊れて、雑誌やファイルがなだれ落ちてしまいました。幸い下の方だったので、それほど被害はないのですが、お気に入りの本棚の棚が壊れたのが、ひどく悲しい上に、ただでさえ置き場所のない本の置き場所がさらに限られてしまって、途方に暮れています。
凍ったトラジメーノ湖を見に行ったときのことも、雪山を散歩したときのことも、ブログの記事にしたいし、フランス語の勉強も始めたいけれど、まずは、この本棚二つを何とかしなければと、周囲に重なる本や書類の山を見ながらため息をつくのでした。負けないで頑張ります!
本棚が~
やはり本の重みはすごいものですね、うまく収納出来ますように。
勉強するにも色々と考えて実行されるなんて素晴らしいですね。
なおこさんの生徒さんたちは見習うことがたくさんあるのでしょうね。
行き当たりばったりな私には羨ましいことですわ。
本棚が壊れて、お困りですね。
ブログの記事、楽しみにしていますね。
フランス語のお勉強。
いろいろなさることがあって、
「寒さ」は、吹き飛んでしまいそうですね。
私も、カンツォーネの歌詞をイタリア語で唄えるように、
励みたいと思います。