イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

雪山と夕日と湖と

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 2月24日金曜日は、久しぶりにテッツィオ山(Monte Tezio、961m)の山頂に登りました。

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 山頂から、沈む夕日を眺めたいと思ったからです。

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 自然公園の入り口から登り始めたときには、ごくたまにしか雪を見かけなかったのですが、山頂に近くなると、道や斜面が白雪に覆われた場所が、たくさんありました。

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 上の写真の位置から、夫が眺めているのは、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)と、その向こうに沈みゆこうとしている夕日です。

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 このあたりの雪が、思いがけず深いので驚きました。夕日が白雪をオレンジ色に染め、不思議なことに、影が深い空色をしていました。

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 吹きつける風が、雪の上に描き出した模様の美しいこと。

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 フタコブラクダの背中のような形をしたテッツィオ山の、コブとコブの間を結ぶ尾根道を歩き始めたところで、後ろを振り返りました。右前方に暗く見える低い山は、修道院のあるマルベ山(Monte Malbe)です。

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 南北に長く伸びるテッツィオ山の、西の斜面を登ってきたのですが、頂上付近まで来ると、山の東側のパノラマが見えてきます。空気が澄んでいるので、白雪を戴いたアッペンニーニ山脈の高峰が、夕日を浴びて、茜色に染まっている様子が、遠くからでもはっきり見えます。

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 夕日がかなり地平線に近くなりました。沈む夕日を、夫と一緒に見送りたいと思うのに、急ぎ足で歩いても、先を進んでいた夫の影が見当たりません。

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 そこで、「ずっと先にある三つ目の十字架(la Terza Croce)まで行って、そこでわたしを待っているに違いない。」と思って、十字架に向かって、急ぎました。

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 驚いたことに、夫はそこにいなかったのですが、夕日が空と湖を赤々と染めながら、厚い雲の向こうに隠れ、やがては沈んでいく様子を、十字架のふもとから、見ることができました。

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 そうして、日が沈んだ途端に、不思議に美しい情景が、目前に浮かびました。少し前には、青空の下、高峰の山頂付近だけが桜色の光に包まれていたのに、今度はその色合いが逆転して、

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 夕焼け空の下、アッペンニーニ山脈(gli Appennini)の山頂付近だけが、空色を帯びているではありませんか。

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 写真を撮るのに夢中になっていたら、夫の声がします。「早く山を下らないと、真っ暗になってしまうよ。」そこで、急ぎ足で、来た道を共に引き返しました。茜色に染まった空や湖に、時々目をやって、その色の変化と美しさを、心に留めながら。


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 ある程度山を下ると、小道の両側が高い木々に覆われるため、暗くなって、足元も行く手も、あまりよく見えない中を歩くことになりました。公園入り口の駐車場にようやく戻った午後6時半には、もうすっかり暗くなっていました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-02-26 22:26 | Umbria