2012年 03月 02日
雪のミジャーナ

そこで、テッツィオ山の中腹にあるミジャーナには、たくさん雪が積もったにちがいないと、昼食後に、車で出かけました。

もちろん、夫の車で行きました。罰金対策にスノーチェーンこそ買ったものの、わたしのアイゴは、雪や凍結が道路にある間は、冬ごもりをしていました。日本では、チェーンを装着して、雪の道を走ったことも多いのですが、まだイタリアで運転すること自体に慣れていない上、我が家からは、雪や氷に覆われた、長く急な坂道を上っていく必要があるからです。

ネコたちは、1日じゅう、日なたを求めて移動しています。

ミジャーナを目指して、テッツィオ山を少しずつ登って行きます。畑は一面雪に覆われ、

道の傍らの木々や岩の上にも、雪が深く降り積もっています。

ようやくミジャーナに到着しました。

オリーブの木々も、丘の斜面も、改築中の家も、皆白い雪をかぶっています。

雪がひどく深いので、上の眺めのいい場所まで歩くのは、なかなか大変でした。長い傾斜を、夫のつけた足跡をたどって、登って行きます。

そうして、ここまで登ってきたのは、写真撮影のためではなく、小鳥用のエサを、木の高い枝に取りつけようとする夫の、助手を務めるためなのでありました。

こうして、エサをいくつか枝にくくりつけ、オリーブの木の上に深く積もった雪を払い落としたあとで、テッツィオ山を登り始めました。だれかスキーで滑りおりた人がいるらしく、二筋の跡がついています。

道の両側には、野バラの茂みが、たくさんあります。純白の雪の上に、赤い実が鮮やかに映えています。

古城の改築も、かなり進んでいます。

玉水となった雪が、流れ落ちたまま凍りつき、枯れ枝をきれいに装っています。

この後も、山登りを続けようと思ったのですが、道は深い雪に包まれ、重たい雪でこうべを下げた木々の枝が、行く手を阻んでいます。

枝をかき分けて、しばらく登ったあと、これはもう先に進むのは難しそうだとあきらめて、引き返しました。



純白に覆われた雪山の景色ですね。
寒い中にほのぼのとしたあたたかさみたいな空気を感じます。
私は、今年はまだチェーン装着していませんが、チェーン知らずで春になりそうです。(^^)/
道なき道を歩く、まさに冒険なのであります。まあ、夫が生まれてから19歳まで育ち、歩き回った山なので、安心ではあるのですが…… わたしもチェーンは、開封もしないまま、春が来そうです。まあ、その方が安心ですよね。

すてきだなんて、ありがとうございます~