2012年 03月 08日
たかが砂糖されど砂糖

白砂糖(zucchero bianco raffinato)に比べると、値段は少々高く、同じ黒砂糖でも、色や粒の粗さは、商品によってさまざまです。

我が家でふだん購入している黒砂糖は、黒と言っても、色はこの程度です。もっと茶色がかったものを試したこともあるのですが、夫の口に合わなかったのです。ただし、コーヒーや紅茶、わたしが和食を料理するときには、黒砂糖を使うのですが、ケーキ作りには、甘党の夫の強い通達で、白砂糖を使っています。一度こっそり黒砂糖で作ってみようと思わないこともないのですが……
ちなみに、砂糖の袋の右上に見えるのは、洗濯ばさみ(molletta)です。イタリアの家庭では、こんなふうに、日本であれば輪ゴムを使うところで、洗濯ばさみで止めることがよくあります。パスタの袋、乾燥豆入りの袋、お米の袋…… 洗濯物を干していて、洗濯ばさみが足りなくて困ることも時々ありますが、輪ゴムを使って、ポイ捨てするよりは、環境に優しいと思います。

ですから、バールでカップッチーノやコーヒーを飲むときでも、黒砂糖を選びます。ただし、白砂糖しか置いていないバールも、たまにあります。写真の砂糖の袋なのですが、空の砂糖袋をなぜ大事に家まで持ち帰ったかと言うと、

裏に描かれている一コマ漫画が、よくできていたからです。
床屋が剃刀を振り上げて、客に問いかけます。
「事故が起こった場合には、だれに連絡する必要がありますか?」

バレンタインが近づいた頃から、こういう砂糖袋を置くバールもあります。

裏側にはこんなふうに、ハートの矢を持つキューピッドが描かれ、気の利いた言葉が添えてあります。たとえば、左側には、「ぼくたちは星みたいなものだ。一人では輝くだけだけれど、一緒にいれば目の覚めるような光を放つ。」と書かれています。それにしては、キューピッドの表情としぐさが寂しそうなのではありますが。
zuccheroとしか印刷されていないので、白砂糖だと思います。2年前、バレンタインの近い日に、夫がバールで見つけて持ち帰ってくれたのですが、もうそろそろ、使わないと賞味期限が過ぎるような、封を開けるのが惜しいような。

砂糖の話のついでに、こちらはわたしのお気に入りのシリアルです。わたしの朝食は、果物としょうが紅茶だったり、トルコロだったり(最近では、トルコロを焼くのは、専らわたしです。)、シリアルだったり、和風の朝食だったり、さまざまです。
準備も簡単だし、健康にもいいからと、以前からシリアルにする朝も時々あったのですが、一度このチョコレート入りシリアルを食べてから、これがおいしいので、他の商品はめったに買わなくなりました。砂糖はすでに入っているので、入れる必要がなく、ミルクとの相性も抜群です。箱の左上に書いてあるように、寒い冬はホットミルクで食べるのですが、それもとてもおいしいのです。ミルクを入れて時間がたつと、せっかくのサクサク感がなくなってしまうので、注いですぐに食べるのがコツです。値段は店によりますが、3ユーロ前後。

昨日、スーパーで買い物をしたときも、やっぱりこのKellogg’s Extra Ciocolato belga e Noccioleを買うつもりだったのですが、「香料・調味料(aroma、 pl. aromi)無添加」で「有機農産物を利用した」(biologico)というこの商品に目を引かれ、値段も2.03ユーロとずっと安く、カロリーもかなり低いので、迷った末に、こちらを購入しました。原材料にaromi naturaliではなく、単にaromiと記されている場合には、化学的に合成されているのだと義弟から聞いたばかりでした。
今朝、味を見てみて、健康にも財布にも、こちらの方がずっと優しいのでしょうが、味はやっぱりお気に入りのKellogg’s Extraがおいしいという結論に達しました。ただし、このCoopの商品は、カロリーが低いと言っても、砂糖をかなり加えないとおいしくありません。でも、Kellogg’sの空き箱を見ると、怪しげなaromiが添加されています。

ただ、カロリーの低いシリアルを購入したものの、昨夜は来客の予定があったので、大義名分があるとは言え、やはりお気に入りのLindt Lindorも買ってしまったのです。ただこれも、ぺルジーナに勤める義弟の言葉が気になって、原材料(ingredienti)をよく見ると、aromiが使われているのでありました。

わたしはイチゴ(fragola)が大好きなのですが、日本と違ってイタリアでは、旬の時期でないと、デザートやケーキに載ったイチゴは、まず見かけません。
昨日は、スーパーの店頭で、今年初めて赤々、丸々としたおいしそうなイチゴを見て、うれしくなりました。しかも安売りとあって、迷わず購入しました。花粉症と未熟な運転技術を賭しての買い物でしたが、勇気を出して、行ってよかったと思っています。ただ、花粉症の症状は少し悪化してしまいました。

実は、トルコロを作るには、白砂糖や小麦粉(farina)が切れかけていたため、この二つは買い物リストにあったのですが、イチゴを買ってそれで満足すればよかったのに、「そうだ、明日は女性の日だから、お祝いのケーキを焼こう!」と、生クリーム(panna)まで買ってしまいました。ダイエットへの道のりは、まだまだ遠いのでありました。



なおこさんのお宅と同じものを使っています!
そして、lindorもお気に入りです。
このチョコ、美味しいですよね♪
さてさて、なおこさんは、女性の日に、どんなケーキを作ったのかしら?
↓の記事、PANORAMAは好意的な記事を掲載していたのですね。
レプブリカ紙は、批判的な、ちっとも変わらないダメな日本みたいな、悲観的で散々な記事が出ていたのですよ。
左系は煽る場合が多いですね。
やはり、雑誌や新聞によって書く事はマチマチなんだと改めて思いました。

この入れ物可愛い、いい大きさですね。
私も洗濯バサミで挟みます、便利でいいですね。
丸々したイチゴ美味しそう、ケーキが出来上がりますかぁ。
いいなぁ~昨日は栄養士さんの話を聞いてきましたの。
食べるものが~とほほ
左系は確かに、「問題に焦点を当て、解決していくのがジャーナリズム」という姿勢の、批判的な報道が多いですよね。イタリアの新聞やテレビの情報がマチマチなのを見て、あらためて日本の報道は画一的で、どこかで統制を受けているのかなという気がしました。「日本の報道は新聞やテレビ局が多いにも関わらず規制を多く受け、報道や出版の自由が限られている」という記事をかつて見かけたのも、やっぱりla Repubblica紙付随の雑誌だったように覚えています。
それで、「赤毛のアン」に出てくるケーキは、「レアチーズケーキ」ではなくて「レヤーケーキ」なんですよ。中学生当時は私もレアチーズケーキのことだと思っていました。食い意地の張っている私は目を皿のようにしてその部分を読んだのですが(アンはバニラの代わりに痛み止めの薬を入れてしまうんですよね)、どうもレアチーズケーキと違うなあ、レヤーケーキと書いてあるし、「フワフワに焼き上がった」とか、「赤いゼリーを挟み込んだ」って書いてあるけど、なんて思っていました。その後レシピ本を読んだら、やはり焼き菓子だったんですよ。
私もBar等でカコーヒーを飲むときは、黒砂糖を使うようにしています。シリアル、温めた牛乳で食べるのが美味しいそうですね。一度シリアルの朝食を試したくなりました!(いつもお茶と果物とビスケットの朝食です)
お茶と果物とビスケット、生の果物やお茶も健康にいいですよね。シリアルもいろんな穀物が採れるので、機会があれば、ぜひ試してみてください。おいしい商品が店の棚にたくさん並んでいます。