イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

女性の日に寄せて

世の始まり、女性は真に太陽だった。
まがうことなく、本当の人であった。
今の女性は、月でしかない。
他に頼って生き、他の光によって輝く、病人のように青白い顔の月だ。

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わたしは強く信じたい。
女性はすべて、すばらしい才能を天から授かっているはずだと。
かけがえのない可能性を信じて、
わたしたち自身が、女性としてこの世に生まれた幸せを、心から喜びたい。

もう天の教えを待ったりしてはいられない。
わたしたち自身が努力して、
わたしたちの内にある自然の秘密を、世の中に知らしめ、
わたしたち自ら天の教えとなろうとしているのだ。

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奇跡を求めたり、はるか彼方の神秘に憧れたりはしない。
わたしたち自身が努力して、わたしたちの内にある自然の秘密を、世の中に知らしめ、
わたしたち自ら奇跡となり、神秘となろうとしているのだ。

どうかこの魂の底からの熱い祈りを、精神の集中を、絶えることなく続けていこう。
そうして、どこまでも徹底させていこう。
わたしたち女性のうちに潜む天から授かったすばらしい才能を解き放てるその日まで、
今は隠れている太陽が、再び輝きを放つその日まで。


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 昨日祝った女性の日に寄せて、平塚らいちょうの文章を、わたしなりに、現代語に訳してみました。1911年に日本のフェミニズム運動の先駆者によって書かれた言葉たちは、今もなお新鮮に、わたしたちの耳に響き、心を打ちます。

 3月8日は、イタリアでは女性の日(Festa della Donna)を祝います。イタリアでも、日本同様、女性の社会進出がはばまれ、家事・育児の負担は、共働きでも、女性の負担が圧倒的に多いという現状があります。男女平等への道のりはまだ遠いのですが、この女性の日は、より望ましい社会はどういうものか、そのためにどう行動できるかをふり返るいい機会だと思います。イタリアでは相変わらず、元夫や元恋人が、女性を殺害する事件が後を絶たず、男性の側の意識改革の大切さも、強く感じます。また、テレビで妙に肌を露出し、身体のあちこちに整形を施した女性たちを見るにつけ、女性自身が、男性一般が好むと思われがちな浅薄な、表面的な理想の女性像ではなく、自分は本当にどうありたいのかを、しっかりと見つめて、自分を持って生きていく大切さを感じます。

 まずは、女性自身が、男性に頼らずとも生きていける強さ、男性が望むとする理想像に振り回されない強さを持つ必要があると思います。そういう意味で、今も、百年前の平塚らいちょうの言葉に、教わり、励まされることが多いと思います。らいちょうの原文とイタリア語訳がこちらの記事にありますので、興味のある方はご覧ください。

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 例年は、義父が、庭のミモザを花束にして、皆に贈ってくれるのですが、今年は、2月がとりわけ寒かったためか、昨年はもう咲いていた椿もつぼみのままで、ヒナギクもミモザも、まだようやく花が開きかけたところです。そのわずかのミモザをお義父さんはお義母さんには贈ったのですが、わたしの花粉症を心配して、今年はわたしにはミモザはなしで、お義母さんも、屋内ではなく、窓のすぐ外のテラスに花を飾ってくれています。まあ、ミモザの花の花粉自体にはアレルギー症状は出ないのですが、確かに、近所に多い松や杉の花粉をいっぱいにかぶっている恐れはあります。

 写真は、夫が贈ってくれた、バーチチョコレートつきの、かわいらしい造花のミモザです。わたしも、昼食にはミモザサラダを用意し、

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夕方には、イチゴのミモザケーキを作って、お義母さんをはじめ、家族と共に、女性の日をささやかに祝いました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-03-09 23:18 | Feste & eventi