イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

パリへ脱出大作戦

 できるだけ早く飛行機の便を見つけて、近いうちにパリへと旅立ち、2、3週間滞在したいと思ったのは、今朝のことです。昨日から、花粉症の症状がぶり返して、今朝は5時半に起き出して、錠剤を飲み、目薬を差しました。

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 「パリなら北にあるから、イトスギの花粉はまだ飛んでいないはず。」というのも、動機の一つですが、もともと「今年はパリに行きたい!」と、すでにフランス語学習キットも購入していました。フランス語の母音の多さにめまいがして、「第1節 発音」の二重母音のあたりで、入門書はストップ。夫の留守中、家事をするときには、できるだけフランス語の歌を聞いて、耳だけは慣らすようにしていましたが…… パリ行きの時期としては、漠然と5月を予定していました。

 早起きを幸いに、こんな時間では洗濯も掃除もできないからと、インターネットで調べていたら、まずはパリにも花粉症があると分かりました。ただ、今イタリアで、わたしの花粉症の根源となっているイトスギなどの針葉樹は、パリの町にはないということです。現在花粉症で大変なのは、フランスでは、イトスギの多い南部だとか。南部の気候や樹木は、イタリア中部と似ているのでしょう。ところが、「イトスギを始めとする針葉樹が少ない」はずのパリでも、日本でスギ花粉に苦しむ方に、アレルギー症状を引き起こす花があることが判明しました。街路樹として、数多く植えられているというマロニエの花です。

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 インターネットで花粉症対策を調べると、イタリア語のサイトでは、「症状がひどい場合は、その時期だけ、標高千メートル以上の山など、症状を引き起こす花粉のないところに出かけること」という助言を、よく見かけます。それで最近は、週末に、夫と標高の高い山を散歩したのですが、低地は暖かくなってきた今も、千メートル以上の山には、まだ雪が残っています。小学校の高学年まで札幌に住んでいて、小学校の体育の授業は、冬はスキーばかりだったし、家でもスキーで遊んだりはしたものの、以来スキーとはおさらばで、雪山に何日も滞在するのもどんなものか。それなら、北のパリに行けば、まだスギ花粉は飛散していないはずと思ったら、このマロニエのために、パリで花粉症に苦しむ日本人は、非常に多いようです。

 実はこのマロニエ、イタリアにも存在します。ペルージャ近辺やアッペンニーニの高地で見かける木で、ブドウの実が逆さになって咲いたような白い花がおもしろく、きれいなので、印象に残っています。イタリア語名がippocastano(読みは「イッポカスターノ」)だとは、夫に聞いて知っていて、響きが妙にひょうきんだなと思っていました。「ippo-とあるから、馬に関係あるに違いない。馬の頭が上を向いたような形をしているからかしら。」と何となく思っていたのですが、今、記事を書くに当たって伊伊辞典で調べると、「実(み)が馬の病気を治すと考えられていたために」、こう呼ばれるそうです。パリで「マロニエ」が花粉症を起こすと分かり、Wikipedia日本語版で「マロニエ」を調べて、イタリア語(italiano)の同じ項に飛び、そこで初めて、「マロニエ」なる木が、ippocastanoのことだと分かった次第です。

 でも、この木の花は、イタリアでも5月頃咲くはずだから、パリではまだ咲いていないはずだと思って調べてみると、案の定、パリでマロニエの花が咲き、花粉症患者が出はじめるのは、5月に入ってからのようです。まれにパリで2月後半から3月の間にアレルギー症状や花粉症を、経験したという記事も見かけたのですが、何の木によるか、また、それが花粉症かは不明のようです。いずれにせよ、パリには、今ペルージャでわたしを花粉症に追いやっているイトスギは存在せず、マロニエの花が咲くにはまだかなり早いようです。そうして、以前から行きたいと考えていた5・6月にパリを訪ねては、花粉症に苦しむ恐れがあるということが、分かりました。

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 そこで、今年は、軍語学学校で教えることもないだろうし、今学年度は、外国人大学で担当する授業もないし、春は今のところ、通訳や翻訳の仕事も入っていないので、ただいま、パリへの逃避行を画策しているところです。フランス語の勉強はできていないけれど、復活祭の前でもあるし、ひととおり家じゅうの大掃除と洗濯だけ片づけて、2・3週間、花粉からおさらば、と。

 「パリ、花粉症」をキーワードとして、検索していたら、「これはよさそう」と思われる花粉症対策を書いた記事にも、行き当たりました。こうした記事を参考にして、今朝からさっそく、1日水を2リットル飲もうと心がけ、生のミントの代わりに、家にある乾燥させたミントの葉を5g使って、モロッコ風ミントティーを入れ、冷たい飲み物・乳製品・白砂糖・合成添加物を避けようと、心に決めました。

 まだ飛行機の料金も調べていないし、夫にも話していません。ただでさえ乗ることのまれな愛車を、さらに放置するのもかわいそうですが、パリまで、そして、パリで車を運転する度胸はありません。

 さて、わたしはパリに、行けるかな行けるかな? 日本への航空料金は高く、今年は法事があるので9月に帰国したいのですが、ちょうど滞在許可書の更新の時期が重なるため、これも微妙なところです。フランス語の勉強は…… 今回は間に合わないでしょうから、英語とイタリア語で何とか間に合わせるとして、とりあえず出発前に少しだけつめこみは試みるつもりです。一度行けば、勉強する気もより高まるかもしれませんし。

 口だけではなくて、本気ですよ。今朝さっそくアマゾンイタリアで、パリのガイドブック2冊と、フランス旅行会話の本を注文しました。たった今、17時03分付のメールで、「ご注文の3冊を発送しました。」というメールを受け取ったばかりです。注文時も今も、「到着予定は3月16日」、つまり明日となっていて、今日15時58分に、荷物を運送業者に引き渡したそうな。さて、このパリのガイドブックたち、予定どおり明日中に、届くかな届くかな?

*写真は、今年3月3日に、ウンブリアの山を歩いていて見かけたクロッカス(croco)の花です。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-03-15 17:51 | Fiori Piante Animali