イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

聖ジュゼッペの祭りの夜に

 昨日、3月19日月曜日は、夜、ペルージャ郊外の教区で行われた聖ジュゼッペ祭り(Festa di San Giuseppe)に参加しました。

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 今は亡き夫の伯父が教区司祭として長く務めた教会、Chiesa di San Giovanni del Prugnetoのすぐ近くの丘の上に、聖ジュゼッペの名を冠した教会があり、そのため、教区で毎年盛大に、聖ジュゼッペ祭りが催されていました。数年前にわたしが参加したときには、合唱やくじ引きありで、花火さえ上がっていたように覚えているのですが、他のお祭りと記憶が混同しているかもしれません。

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 数年前に、この教区が、近くの大きな教区に併合されてしまって以来、そんなににぎやかだったお祭りも、聖歌を歌い、祈りを唱えながらの行進(processione)とミサという宗教色の強いものになりました。

 昨夜、夕食後にわたしたちが到着したときには、すでに行進が始まっていました。一行が、明かりを手に、丘を下り、歩いていく様子が、ろうそくの明かりに浮かび上がっています。

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 わたしたちも、途中からですが、この行列に加わりました。先頭に照らされて見えるのは、幼子イエスを抱きかかえた聖ジュゼッペの像です。この像を載せた台を男性二人が運び、その前後を神父たちが取り囲み、祈りを唱えながら進んでいます。信者たちは、神父たちの導きに従って、祈ったり歌ったりしながら、後について歩いて行きます。

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 一行は、こうして、ミサが行われるサン・ジョヴァンニ・デル・プルンニェート教会まで、行進を続けました。わたしと夫が結婚式を挙げたのも、この教会です。ちなみに、わたしたちよりもずっと前の話ですが、俳優のラオル・ボーヴァも、この教会で、まだ元気だった伯父の司るミサで、結婚したそうです。ごく親しい身内や友人だけでこっそり式を挙げようということで、この教会が選ばれ、夫や義弟も式を手伝って、ラオル・ボーヴァに会ったそうですが、極秘情報なので親しい人にも言わなかったら、大ファンの女友達から、後でひどく恨まれたそうです。

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 ミサに参加しようと入った教会は、人でいっぱいで、ミサが終わるまでは、ずっと立ちっぱなしでした。聖ジュゼッペが幼子イエスの養父ということで、説教は、「現在家庭で父親の存在が必要とされていること」など、主に、家庭における父親の役割や子供教育を中心に、話が進められました。

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 祭壇の右手に見える像は、祭りの主役、聖ジュゼッペです。

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 今回のミサは、今は退職したペルージャの元大司教によって執り行われました。

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 昨夜の聖ジュゼッペ祭りは、こちらの碑銘の除幕式を兼ねていたからです。教区の人たちが、今は亡き夫の伯父、ドン・アンキーセが、存命中に教区民を大切にし、教化してくれたと感謝して、伯父を偲ぶ碑銘を作り、教会入り口の壁に掲げてくれたのです。わたしたちが昨夜お祭りに参加したのも、こういう事情があったからです。

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 ミサの後は、教会の前、そうして、

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隣の建物内にも、テーブルにお菓子や飲み物がたくさん並び、ケーキを口にほおばりながら、いろんな人とおしゃべりしました。ずらりと並ぶケーキのほとんどは、ウンブリア伝統のリングケーキ、トルコロ(torcolo)です。

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 聖ジュゼッペの祝日に食べる、ごはん入りの揚げ菓子、聖ジュゼッペのフリッテッレ(frittelle di San Giuseppe)も、もちろんありました。「こんな時間に食べたら、カロリーが。」と気にはしつつも、おいしいので二つも食べてしまいました。教区が併合される前は、行進のあとは、おいしいポルケッタ入りのパニーノと決まっていたのですが、今は予算もないので、こうして教区の人たちが手作りのお菓子を持ち寄ってくれたようです。

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 フリッテッレの中はこんなふうになっています。ところどころに、白いごはんの粒が混じっているのが、お分かりでしょうか。

 義父母も夫も、久しぶりに会うかつての隣人たちと話がはずみ、教会を後にしたのは、午後11時を過ぎた頃でした。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-03-20 23:53 | Feste & eventi