イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

イチゴのティラミス

 今回は、先週末のピザパーティーに持参して、

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友人たちが喜んでくれた、旬のイチゴをたっぷり使ったティラミスのレシピをご紹介します。パンナコッタ、ババロア、ティラミスなど、スプーンですくって食べるデザート(dolci al cucchiaio)作りは、夫の特技の一つです。腕をふるうのは年に数回で、主にお呼ばれしたときなのですが、味は絶品です。

 イチゴのティラミス(Tiramisù alle fragole)材料は、以下のとおりです。

マスカルポーネ       500g
卵             4個
イチゴ           600g
砂糖*       大さじ6.5杯
パヴェジーニ**    150~200g
* うちの夫も義母も、レシピに大さじ(cucchiaio)と書いてあると、日本で使う調理用の15ccの大さじではなく、食事用の大さじを使って、分量をはかります。
**ふだんは200g箱入りPavesiniのビスケットを箱ごと使い切るのですが、今回は50g分ビスケットが残りました。

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1.卵黄(tuorlo、rosso)を、砂糖大さじ4杯と共に泡立て、マスカルポーネを加えて、十分に混ぜ合わせ、さらに、別のボウルで角が立つまで泡立てておいた卵白(albume)を、少しずつ加え、下から上に向けてざっくり混ぜます。

2.イチゴ600gのうち、200gは細かく切って器に入れ、砂糖大さじ1杯と水を少々加えて混ぜ合わせ、そのまま30分置きます。こうして出たイチゴの汁を、あとでパヴェジーニのビスケットを浸すのに使います。

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3.残った400gのイチゴのうち、いくつかは、ティラミスの表面を飾るために残しておき、あとは2で汁を取ったあとのイチゴと共にミキサーにかけて、イチゴソースを作り、砂糖大さじ1杯半を加えます。

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4.深皿の底に、マスカルポーネと卵・砂糖で作ったクリームを敷きつめます。(2枚目の写真)2のイチゴの汁にパヴェジーニを浸し、クリームの層を覆います。

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5.パヴェジーニの上に、マスカルポーネ・クリームの層を敷きつめ、その上を、3のイチゴソースで覆います。

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6.さらに上から、マスカルポーネ・クリーム、イチゴの汁に浸したパヴェジーニ、マスカルポーネ・クリーム、イチゴソースの層を、交互に重ねていきます。途中で、パヴェジーニを浸すイチゴの汁が足りなくなったので、3のイチゴソース大さじ数杯分に、水を少々加えて代用しました。

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7.幾層か重ねると、マスカルポーネのクリームが残り少なくなってきたので、パヴェジーニの上に、直接イチゴソースの層を重ねました。

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8.7のイチゴソースの層を、マスカルポーネで覆い、残ったイチゴで表面を飾れば、イチゴのティラミスのできあがりです。たっぷり使った旬のイチゴがおいしい、今の季節にぴったりのデザートです。

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 3月17日土曜日の晩は、車で山道を走ったため、表面を飾っていたイチゴの一部が、マスカルポーネ・クリームの下に隠れてしまいました。けれど、一口ごとに、口の中いっぱいに甘いイチゴの味と香りが広がって、本当においしかったです。友人たちにも大好評で、あっという間に姿を消してしまいました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by momo_capricci at 2012-03-22 23:11
こんにちは。
いちごのティラミス、大好物です♪
旦那さまがドルチェ作ってくれるなんて、いいですね~!
ミキサーでイチゴソースを作るんですね、美味しそう!
今度作る時はこちらのレシピでやってみます。
Commented by milletti_naoko at 2012-03-23 00:45
momo_capricciさん、イチゴがおいしい季節になりましたね。幸か不幸か、夫がこういうドルチェを作るのは、大人数で集まるときで、それも年に数回なのですが(カロリーが高いので、いつも作ってくれていたら、ダイエットがさらに危ないかと)、こうして作るデザートが本当においしいので、感心します。料理もデザート作りも、いつもはわたしの役なので、たまには休ませてもらおうと思っていたら、呼び出されて手伝うことになり、でもおかげで、どうやって作れるかを学んで、記事にすることができました。ミキサーにかけずに、小さく切ったイチゴを載せて、実の食感を葉で感じられるイチゴのティラミスもおいしいのですが、今回夫は、「口当たりのなめらかさ」を大切にしたいと、イチゴソースにしました。イチゴの味がいっぱいに広がっておいしかったですよ。ぜひ作ってみてください♪
Commented by クロちゃん at 2012-03-23 06:05 x
なおこさん、おはようございます。♪
これはデザートの芸術賞でしょう。d(-。∂)good!!
イチゴの季節、美味しい春に笑顔の花が咲きますね。(^^)/
Commented by milletti_naoko at 2012-03-23 07:02
クロちゃん、こんばんは♪ おっしゃるとおり、おいしく香り高く、目にもきれいなティラミスでした。笑顔の花が咲くって表現がすてきですね。まさにそのとおりです。クロちゃん、詩人!
Commented by ムームー at 2012-03-23 17:56 x
なおこさん、こんばんは。
わぁ~幾層にも重ねた美味しいティラミス、いい香りが
してきそうです。
家庭の味が魅力ですよねぇ~楽しそうな会話に笑顔が
素晴らしい~こういうところに参加したいなぁ。
Commented by pochidora at 2012-03-23 18:56
なおこさん☆こんにちはー!!作るよりは食べたい派ですが、ない物は自分で作るしかないですね!(笑)今の季節にぴったりだしぜひぜひ作ってみようかなー。ところで、イタリアのイチゴって甘いですか?イギリスのイチゴはいまひとつ甘くないので、日本の甘いイチゴがなつかしいです!
Commented by milletti_naoko at 2012-03-23 23:25
ムームーさん、こんにちは。手作りのピザやデザートには独特の温かさとおいしさがありますよね。大勢を招待するのは、準備も片付けも大変だと思うのですが、こうして計画してくれた友人に感謝です。
Commented by milletti_naoko at 2012-03-23 23:28
Pochidoraさん、こんにちは! 日本と違って、イタリアでは、イチゴを使ったケーキやデザートって旬の時期に見かける程度です。だからイチゴの季節はとってもうれしいです。日本の甘いイチゴと、イチゴを使ったデザートの数々、わたしもなつかしいです。イタリアでは、甘いイチゴもそうでないイチゴもあり、まちまちのような気がします。それででしょうかね。夫は、イチゴを丸まま食べるよりも、細かく切って、砂糖とレモン汁に浸して、甘く柔らかくしてから食べるのが好きです。
Commented by getakaranagagutsu at 2012-03-27 03:02
こんにちは!
イチゴでティラミス!とっても美味しそうですね!色合いも普通のティラミスとはまた違って鮮やかですし!是非是非、お持たせでデザートを持参する際に参考にさせて頂きます!!
Commented by milletti_naoko at 2012-03-27 16:32
getakaranagagutsuさん、おはようございます! イチゴのティラミスというと、たいていは小さく切った赤いきれいなイチゴがたっぷり入っていて、それもおいしいのですが、こうしてイチゴジュースにすると、口当たりもなめらかで一口ごとにイチゴの味がいっぱいに広がっておいしかったです。手間はかかりますが、意外と簡単にできるので、ぜひ作ってみてください。
by milletti_naoko | 2012-03-22 13:14 | Gastronomia | Comments(10)