2012年 03月 23日
結婚しても別世帯1
昨年、ようやく自分の車を手にしようというときの話です。「予定より1週間早く車が届いたので、必要書類と支払いの準備を整えて、店に来たら、その翌日には車が引き取れますよ。」と電話があったので、ディーラーに出向き、書類を提出し、支払いを済ませたのは、6月14日火曜日。
イタリアでは、店でも役所でも警察でも、行くたびに、「まだこの書類が必要です。」と言われて、再度足を運び列に並ばなければならないことがままあるということは知っていました。それでも、この日、「明日は車が手に入る」と思って、何もかも準備して、同僚の先生に車で送ってもらってまで駆けつけたのに、「実はまだ必要な書類があるんです。」と言われたときは、さすがのわたしも、顔には出しませんでしたがカチンと来ました。もっと早く言ってくれれば、その書類も準備しておいて、一緒に提出できたのに。
ちなみに、このペルージャ郊外のサン・シストにあるトヨタのディーラーは、バーチ・チョコレートで知られる
ぺルジーナ(Perugina)の向かいにあります。義弟が働くチョコレート工場も、この広い敷地の中にあります。
それで翌日、仕事が終わってから、市役所の出張窓口で、その書類を申請して、驚くべき事実が発覚したのです。ディーラーから必要だと言われた書類は、家族証明(certificato di stato di famiglia)です。イタリアでは、ベルサーニ法(Legge Bersani)によって、数年前から、初めて車の保険契約を結ぶ人は、その際、同じ世帯(nucleo familiare)に属している家族がすでに自動車保険に入っている場合は、その家族の保険の等級(classe di merito)を適用することができるようになりました。この法律のおかげで、たとえば免許を取り立ての若者が初めて車の保険契約を結ぶ際にも、新規加入として一番低い等級が適用されれば、保険料がひどく高くなるところを、すでに何年も車に乗っている親の等級を適用することで、保険料がかなり安く上がることになりました。同居さえしていれば、たとえば高齢者の介助をするために住み込みで働く人や、結婚はしていなくても同棲している人も、役場に届け出ることによって、同じ世帯に入ることができ、このベルサーニ法を利用することができます。
新車購入に、家族証明が必要だったのは、このベルサーニ法を利用して、わたしが新規加入する自動車保険契約で、夫の保険の等級を適用するためです。それが、家族証明を申請した窓口で、「戸籍にはあなた一人しかいませんよ。」と言われて、びっくりしました。(つづく)
先日息子のパスポートを作るのにクェストゥーラのHPを見て書類を5種類ほどプリントアウトし手続きの予約をしたのですが、行けなくなってしまい、主人が予約を取り消しに直接行ったんです。で、一応それらの書類を持っていってそれでOKかどうか聞いてもらったら、「ここにある書類はひとつもいらないし、人が来ないから予約しないで好きな時に来ていいよ」と言われたそう。オンラインの意味ナシ・・・。それで後日行ったら、やっぱり一つだけ必要な書類があって!結局その場で書きました。。
つづきが気になります。ドキドキ・・・(笑)
保険の等級も、より個人の適正保険料ではなく相互扶助?的発想とみうけます。国民性、文化それぞれなんですね。うつ病や心身症は少ないのでしょうか。
今、夫の介護保険を使用するにあたっての面倒な事、何枚も同じことを書くのです。
日本企業でも働く人が違うと変わりますね。
次の展開がはらはらです~
書類については、しょっちゅう制度が変わるので、役所や警察の人も本当は何が必要なのかわかってなかったりするのかもって思ったり。つづきが気になります・・・
保険の等級は、ただでさえ給料が少なく、出費ばかりかさみがちな家庭で、出費を抑えられるようにという配慮かと推測するのですが、定かではありません。
わたしたちが結婚したという事実自体は、ちゃんと戸籍に記載されていたので、同一世帯に入っていなかったのは、役所側のミスではなく、そのために必要な手続きがあったのに、わたしたちが知らずにしなかったためだそうです。次回の記事に書きますが、わたしたちの場合、少し特別な事情があったため、こういうことになったのかと思われます。
ありゃりゃ、日本もイタリアも、お役所はやっぱりお役所仕事なんですね(笑)
日本も戸籍と住民票は別モノですからトラブルの元になっているのではないかと思いますが…。
凸d(^ー^)pochi
それと、先般はアリタリアの件、ありがとうございました。私もなおこさんと同じで三井住友のアミティエを持っているのですが、今日、アリタリアのVISAカードに申し込みました。今までネットでポイントをマイレージに交換していたのですが、これで手間が省けます。何枚かカードがありますが、しばらくはアリタリアのカード1本でショッピングです(^^)
応援のポチをありがとうございます。
どういたしまして。これからもイタリアにいらっしゃる機会がしばしばあるようであれば、カードがあると、マイルが自動的にたまるので、便利だとは思います。なるほど、他のカードでも、アリタリアのマイルに交換できるものがあったんですね。