2012年 03月 24日
結婚しても別世帯2
それまでは、大学生として暮らしていたし、卒業後は日本に戻るつもりだったので、イタリアでは住民登録をしていませんでした。それが、ちょうどこの2005年10月に、ペルージャ外国人大学の学士課程を卒業すると同時に、講師として、同大学で日本語・日本文学の授業を担当することになり、夫との将来も真剣に考え始めていたので、ようやく住民登録に踏み切りました。そのときから、わたしの居住地は、書類上はすでに、現在、義父母と共に暮らしている二世代住宅でした。当時わたしたち二人が、実際に住んでいた義母の生家(上の写真)には、もう長い間だれも住んでいなかったため、電話もなく、郵便も届かないという事情があったからです。
2005年秋に住民登録をしたのも、2007年6月に結婚して、婚姻届を提出したのも、同じペルージャ市役所でした。去年6月に、市役所の戸籍担当者から、わたしの世帯にはわたしの名前しかいないと聞いたときは、「婚姻届も出して、夫と同じ家に暮らしているのに、いったいどうしたことか」と、ひどく驚きました。
イタリアでは、結婚しても、たとえば配偶者の一方が、いろいろな事情で、住民票を出身地に置いたまま、戸籍上は世帯を共にせずに同居するという場合も、少なくないようです。それにしても、婚姻届を出せば、自動的に夫もわたしも同じ戸籍に入ると思い込んでいたわたしは、びっくりしました。それを聞いて、義母と夫も驚いていました。戸籍には、わたしと夫が結婚したという事実が、ちゃんと記載されていても、夫は結婚4年後の2011年6月にも、まだ義父母と同じ世帯に属していたのです。結婚前から一緒に暮らしていたため、あえて住民票を移す必要を感じなかったので、こういう問題が生じたとも言えます。結婚して初めて、生活を共にするのであれば、新郎新婦そろって(あるいは一方が)住民票を移すわけですから、世帯もそのときに、同じ世帯になるよう手続きをしたことでしょう。ただ、わたしたちのように、結婚数年後になって、「結婚し同居しているのに、戸籍上は別世帯」であることに、何かのきっかけで気づいて慌てる人はたまにいるようで、インターネットで検索すると、それで専門家に相談をしている人の例が、何件か見つかりました。(つづく)
お似合いのカップルですね。
色々とややこしいことがあるのですね、届ければ同じ世帯に属すると思いますもの。
義母さまの生家も素晴らしいわ、歴史がありますね。
縁あってそちらで結婚されて幸せな生活を送られるって
運命の出会いなんでしょうね。
美大時代の友達はドイツ人と結婚しましたが、最近は音信普通に
なっています。
ところで、なおこさんの結婚式の時のお写真に思わず目が釘付け!(笑)すごい素敵ですーーー!!こんな感じのドレス、着てみたいー☆ なんて脱線してしまいましたが、無事に問題解決!となるようつづきに期待!!
音信不通と言えば、わたしも連絡を取っていないかつての友人や同僚がたくさんいて、申しわけないなと思っています。
あら、すてきだなんて。ありがとうございます! 粗が目立たないように遠くから撮影したものを載せてみました。写真では目をつぶる癖のあるわたくしでございます。