2012年 03月 27日
春の花市2012
が、今年も春に先がけて、先週末、3月16日から18日まで、アドリア海岸の町、リッチョーネ(Riccione)で開催されました。
わたしたちは3月17日土曜日に花市を訪ね、リミニの友人、マヌエーラと出会い、一緒に花を愛でながら歩きました。
例年同じ場所に店を出しているおなじみの出品者も多いのですが、展示する商品や並べ方は、少し趣が変わっています。柑橘類の鉢植えが売り物のこちらの業者は、今年は、レモン色の花がいっぱいに咲くミモザも、たくさん並べていました。
ラヴェンダー(lavanda)を中心に、香りのある草花を扱うこの店もおなじみですが、このかわいらしいピンク色のラヴェンダーは、初めて見たような気がします。
香りと言えば、やはりこちらのお店。オレンジやシナモンなど本来香りを有する自然の素材に、さらにバニラやラヴェンダー、果物などの自然のいい香りをしみこませた、目にも鼻にもうれしい品々が並んでいます。
今年新たに登場したのは、こちらの竹(bambù)を扱うお店です。禅庭を思わせるような竹や石の配置と、空手ポーズを取って竹をにらむパンダのミスマッチが、何だか楽しかったです。
チューリップのようにまるっこい花がかわいらしいゼラニウム(geranio)。わたしは、赤いようでピンクのようなこの花の色に一目惚れしたのですが、夫にもマヌエーラにも、「ゼラニウムなら、近所の園芸店でも買えるし、その方が安い」と言われて、買うのを見送りました。
木の素朴な美しさを生かして創り上げた、趣のある扉。何だかどこでもドアのようです。
まるく切り抜かれた板に書かれた言葉もすてきです。
「昔、花の間を幸せいっぱいに走った
かすかな思い出を見つけようと、
ゆっくりと扉を開けると、
古い扉がきしきしと音を立てる。
驚きに打たれて立ち止まり、
空を見上げ、
何とは知らないけれど、
ずっとそこに残っている何かを
探しつづける。」
(石井訳。特に後半は、リズムを重視して意訳になっています。)
この展示は、どこの家にもあって、お払い箱になりそうな古い家具も、工夫すれば、庭や花を美しく飾るのに役立つのだと、教えてくれました。
花をあしらったおしゃれな陶器や布製品、帽子など、他にもいろいろな店が並んでいました。
花や薬草など、自然の成分を使って作った化粧品や石けん、ハーブティーの店もありました。今回わたしが買い物をしたのは、この店です。何を買ったかは、また後日お知らせします。
盆栽の展示もあります。日本でもよく見かけたような枝ぶりの盆栽もあれば、イタリアならではという盆栽もありました。
閉場は午後6時半。まだ夏時間導入の前だったので、市を見て歩く途中に日が暮れて、場外に出た午後6時半過ぎには、空が紺色になっていました。写真前方、右手に見えるのは、鉢植えの若木で作られた迷路(labirinto)です。セラピー効果もあるそうなのですが、入ってみたわたしは、なかなか出口が見つからずに、焦りました。
この春の花市で、去年、日本を懐かしみながら買ったツツジ(azalea)が、今テラスで、かわいらしいピンクの花を、楽しませてくれています。
二鉢購入したのですが、こちらのツツジは、まだつぼみがいっぱいで、花はごくわずか。しばらくの間は、テラスに出るたび、きれいな花たちが出迎えて、あいさつをしてくれることでしょう。
本当にお花が好きなんですね~
さすが、自然を愛するご夫婦です!
でも、この花市は、規模がものすごく大きくて、ありとあらゆるものが揃っているのですね。
見るだけでも楽しそうです。
ミモザの鉢植えなんて、初めて見ましたよ~
今年は何も買われなかったのですね?
ゼラニウムは、確かに皆さんがおっしゃるように、わざわざリッチョーネで買うようなものではないですしね。
でも、去年のツツジが、しばらくは毎日を彩ってくれますね~
今年は、花粉症対策にいいというアマーロとハーブティーだけ買いました。わたしは、テラスの椿とツツジに元気がないので、まずは今ある花を大切にしようと考えたので花を買わなかったのですが、夫が買わなかったのは、リッチョーネ直前で追い越し禁止場所での追い越して警察にとめられ、罰金39ユーロを課されたためかもしれません。
ゼラニウムにはいろんな色や形の花があるんですが、「これ!」とピンと来るものに出会うのはまれです。ただ、夫たちが言うように、こういう花市では、ふつうの園芸店よりもかなり値段も高いし、テラスに飾るにはまだ夜寒いかなと思って、あきらめました。
毎日少しずつ花を咲かせていくツツジを見るのが楽しみです。
盆栽があるのもなおこさんの所で教えていただきました。
ミモザの鉢植えって珍しそう、植え替えるのでしょうねぇ。
竹を使ったり、古い家具を利用したりと楽しめますね。
でも、ヨーロッパ原産のお花は、基本的に乾燥を好むものが多いから、湿度の高い日本では、難しいことがあります。ヨーロッパのようにお家のベランダや窓にあふれるほどお花を咲かせるってほんとに憧れます。つつじとちがって、西洋アザレアは、寒さに弱いから世話が大変でしょうね。なおこさんは、きっと几帳面でおられるから蕾も沢山ついてお花も開花したのだと思います。
残念ながら、ツツジや椿は酸性土を愛するのですが、我が家の庭土はアルカリ性なので、鉢植えで育て続けるしかありません。テラスの花、毎日見るのが楽しみです♪
夏もそれほど暑くならず、雨も時々降る地域では、テラスの花もいつもきれいなのですが、うちのテラスは西日がいつも当たる上、夏はからからでまったく雨の降らない日が多いため、数日旅行で留守にするだけで、あるいはしなくても、すぐに花たちが滅入ってしまうことがあるので、花屋ではいつも強い日差しに耐えられる花かどうかを聞いてから、購入しています。お優しいお言葉、ありがとうございます。もっとまめならいいのですが、手入れと水やりを怠って、椿が元気がないので、どうか咲いてくれますようにと祈りながら、水をやっている今日この頃です。
はじめまして。うれしくお優しいコメントをありがとうございます。ピオーラコって、知られていないけれど、川も町並みも、岩も、おとぎ話のようにすてきな村ですよね。わたしたちは、たまたま近くを通りかかった上、マルケに住む夫のいとこに以前から勧められていたので、訪ねたのですが、清らかな水が村中を、緑の中を流れる光景に、胸が踊りました。
リッチョーネの花市にも行かれたんですね! ツツジや椿など、酸性度を愛する花は、アルカリ性土壌の地域の多いイタリアではあまり見かけないので、何だか日本を思い出させてくれて好きなので、手元に置こうと、わたしも購入しました。イタリアにもルッカ近郊やボルセーナ湖など、土壌が酸性で、地面に植え替えてもツツジや椿、アジサイがよく育つ場所がいくつかはあるのですが、土壌がアルカリ性の場合は、ずっと鉢植えで育てた方が、長く花を楽しめると思います。
マルケは、10年前初めてイタリアに暮らし始めたときに、半年語学学校に通った思い出深い土地です。最近になってようやく車を購入したので、里帰り(?)しやすくなりました。いつかお会いできる日が来るかもしれませんね♪