2012年 03月 29日
白い桜と改築状況

ペルージャの庭の桜(ciliegio)こそ、まだつぼみが多いものの、ミジャーナでは、数本ある桜の木が、どれも花盛りで、かわいらしい白い花をたくさん咲かせています。そうです。イタリア在来の桜が咲かせる花は、白いのです。

こんなふうに半球状に広がってのびたつぼみが、

それぞれに純白の花を咲かせ、花が散ったあとには、真っ赤なサクランボ(ciliegia)が育ちます。

専門的知識がないので、日本の桜がピンクなのは、本来なら実に行くはずの赤い色素が、実がないために、白い花に赤を添えて、ピンクになるのかしらなんて、勝手な想像をめぐらせたりするのでありました。

咲きほこる白い桜には、独特の美しさがあるのですが、昨日、3月28日水曜日の夕方に、ミジャーナ(Migiana di Monte Tezio)を訪ねたのは、桜の花を愛でるためではなく、改築中の家の様子を見るためでした。今日、左官屋さんたちが、2階の床にあたる部分にセメントを流し込むことになっていたので、その前に、仕上がり具合を見ておこうと考えたのです。
2月にわたしが、その存在を知らずに、雪の積もる板の上を平気であるいた深い穴も、今は埋め尽くされて、その上に階段を作っているところです。

翌日(つまり今日)、セメントを床に流し込む予定になっていたのは、この場所です。以前はここに、寝室とトイレ、そして、物置として使われている部屋が並んでいました。

セメントが流し込まれようとしている床の下は、1階の天井で、下から見ると、こんなふうになっています。

こちらはかつて台所として使われていた部屋です。2月には、取り崩されて姿を消していた天井が、きれいに新しくできあがっています。

部屋の一部だけ、天井が覆われずに、まだ屋根裏が見える場所があるのですが、これは、この部分が階段になるためです。わたしは最近、花粉症を言い訳に、しばらく来ていなかったので、ひょっとしたら、変更があったかもしれません。

逆に、以前はあったのに、今はないのは、この部屋の天井です。かなり長い間、物置として使われていたのですが、作業の邪魔にならないようにと、昨年のうちに、置かれていた古い家具などを廃棄したり、家に運んだりしました。

1階の天井は、2階の床になるわけで、2階から1階を見下ろすと、こんなふうに床はなくて、梁だけが渡されています。

注目していただきたいのが、家の左手で、花をいっぱいに咲かせている桜の木です。昨年11月にも、桜が二度咲きしたので、わたしは、春には花が咲くかと、夫たちは、サクランボがなるだろうかと心配していたのですが、こんなふうに、春にもきちんと花が咲きました。

家の右手に新しく作ったトイレも、外壁が完成に近づきつつあります。小さな正方形の穴が、上に二つ、下に三つ、計五つ並んでいますが、これは鳩たちのための空間です。奥に見えるようなターコイズブルーの窓をはめ込む予定になっています。

少しずつ少しずつ春が深まり、少しずつ少しずつ、家も完成に近づいていくのでありました。


まぁ~お家がどんどんと形になっていく様子はわくわくしますわ。
桜の木にはこんなに多くの花が咲いていて美しい~
鳩さんたちの出入り口も作るなんて優しいですねぇ。
出来上りが待たれますね。
私まで待ちわびています~

床が仕上がると雰囲気もぐっと変わりますね。二階の床はコンクリートの後、タイルか石を貼るのかな?
興味深いイタリアの石作りの家の作業工程、今後も期待です。
我が家も親が買ってきた河津桜がピンクの花を咲かせています。まだまだ小さな木ですが今後が楽しみです。
そちらでもいよいよ桜が咲き始めたんですね。お花見の季節は桜を眺めるだけで心が満たされる気がします。生長が楽しみですね♪