イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

信じるこころ

 信じる心があれば、空を飛べる。

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 希望を抱けば、あらゆる場所に花が見つかる。

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 愛する心があれば、天はすぐ近くにあると分かる。


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 今日、3月31日土曜日は、ペルージャから車で南西に1時間あまり進んだところにある山を歩いたのですが、その前に

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このサッソヴィーヴォ修道院(Abbazia di Sassovivo)を訪ねました。

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 フォリンニョ(Foligno)の町を遠くに見下ろせる、山の高みのある修道院は、美しく、静かで、厳かな雰囲気に満ちている上、緑と花に囲まれていて、そこにいるだけで、心が洗われるような、優しさに包み込まれるような、それはすてきな場所でした。


Quando crediamo possiamo volare,
quando speriamo possiamo trovare fiori ovunque
e quando amiamo avvertiamo il cielo più vicino.

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Dipinto di Norberto.
Copertina del libro, “Ho cercato e ho trovato” di Carlo Carretto
www.jesuscaritas.it

 冒頭の3行は、修道院で見つけた、この絵はがきの裏に書かれた言葉を、わたしなりに訳してみたものです。(妙な翻訳文にならぬよう、かなり意訳が入っています。)絵はがきの写真の上に書かれたイタリア語3行が、その原文です。

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 優しい光に包まれた境内で見つけて、そうでなくても美しいこの言葉に、よけいに心を打たれました。

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 この言葉を書いたのは、カルロ・カレット(Carlo Carretto)という人物で、修道院の一角に、彼の人生を写真と共に語る展示がありました。

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 このカルロ・カッレットがどんな生涯を送った人かは、いつかまたゆっくりとお話したいと思います。

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 今は登山から帰ったばかりで、ひどく疲れているのですが、とりあえず、この言葉と修道院の眺めをお伝えしたいと思って、記事を書いてみました。

 信じる心、希望、そして愛する心を、いつまでも失わずに、生きていきたいものです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by アキ at 2012-04-01 02:52 x
なおこさん☆
素晴らしい言葉を伝えてくださってありがとう!
私も心打たれました!
Commented by milletti_naoko at 2012-04-01 03:03
アキさん、どういたしまして! 同じように感じてくださる人がいらっしゃると分かって、わたしこそうれしいです♪ 同じ言葉を見聞きしても、心にことさらに響くときや場所というのがある気がします。ちょうど昨夜、寝しなに読んでいる本にも、同じような言葉が書かれていて、とても心強く感じました。
Commented by ムームー at 2012-04-01 08:23 x
なおこさんおはようございます。
素晴らしい言葉ですねぇ~
訳してくださった言葉を噛みしめてみますねぇ。
こういう言葉は心にす~っと入るから不思議ですね。
おかげ様で夫は昨日に退院いたしました、ご心配いただいて
ありがとうございます。
Commented by 更紗 at 2012-04-01 14:50 x
はじめまして。検索から辿りつきました。突然のコメント失礼します。
明日からペルージャ外国人大学へ通うことになっていますが、大学のサイトを見ても何時に行けばいいのかよくわかりません。
とりあえず朝7時過ぎには着いていようと思っています・・・。
イタリア語もまだまだで、30日にイタリアへ着いて、それから一人なので心細くて、こちらを発見してちょっと安心しました。これからよろしくお願いします。
Commented by pochidora at 2012-04-01 17:41
なおこさーん、気がついたらたくさん記事がアップされておりましたー!!ええーとまずまず、お家の改装!!本当に大変ですね。早く終わって落ち着いて生活できるといいですね!!櫻が美しいー。そして、カリフラワーの揚げ物!!これ、めっちゃおいしそうですねー。食べてみたいーーー。それと野生のアスパラなんてあるんですね。なんかいいなー、日本でも野草系(ふくのとうとか、タラの目とか・・・)が大好きだったので、うらやましいです。そして、この修道院。すごく素敵なところにありますね。景色がやっぱりイギリスとはまるで違います。信じる心、希望、愛する心、絶えず持ち続けているつもりではありますが、世の中にはどうして??って思うような残酷なことが出来る人間もいます・・・。みんながなおこさんがおっしゃるこの気持ちを持っていれば、殺人も犯罪も、戦争もなくなるかも知れないのに難しいものですね・・・。いつか世界中の人たちが希望を持てて夢を信じられて愛に感謝できる日が来るといいですね。
Commented by クロちゃん at 2012-04-01 18:42 x
なおこさん、こんばんは♪
>信じる心、希望、そして愛する心…。
とっても素敵な言葉です。
これは万国共通の気持ちでしょう。
私も自力で空を飛んでみたいです。(-^〇^-) ハハハハ
これが飛行機やパラグライダーの発明につながったのかな…。(^^)/
Commented by milletti_naoko at 2012-04-01 18:47
ムームーさん、短いからかすうっと心に入って、繰り返し思い出して、心に戒められるというか、自分を励ませるのが、すてきだなと思います。
どういたしまして。ようやくだんなさまが退院されたんですね! 長い間、本当におつかれさまでした。と言っても、本当に大変なのは、むしろこれからかもしれませんが、ご家族の連携と明るさが抜群なので、少しずつ少しずついろんなことがいい方に向かっていくことでしょう。琵琶湖の桜も美しい姿を見せてくれるときが近づいているのでしょうね。
Commented by milletti_naoko at 2012-04-01 18:56
クロちゃん、おはようございます♪ 難しい状況も、信じること、希望を持つことで、いい方向に変えていくことができるし、いい状況にあるときでも、疑うこと、希望を持たないことで、せっかくの可能性や好条件がいかせないということは、自分の身に当てはめてみても、よくあることだと思うのです。まずは自分を信じることから、始めてみたいと思います。そう言えば、昔、「子供の頃は空を飛べたよ♪」というオープニングで始まる、キャプテンヒューチャーというアニメがありましたよね。ひどく古いのですが、クロちゃんはご存じでしょうか? 空を飛ぶ、というか、自分や人、世間の評価、しがらみで、自分の可能性や世の中のすばらしさを、狭くしかとらえられない、そういうしがらみから自分を解き放つということでもあるかしらと、ふと思いました。空を飛べたらすてきですね! 高所恐怖症ではあるのですが…
Commented by milletti_naoko at 2012-04-01 19:01
Pochidoraさん、こんにちは! 6月にスコットランドを訪ねたときは、湖や川をたたえ、緑の多い風景の美しさに感動しました。イタリア中部というのは、こういう古く美しい修道院が本当にあちこちにあるので、やっぱりまずは信仰が生まれ育った土地であり、今もその魂が受け継がれているのだなとつくづくと感じるときがあります。
野生のアスパラガス、これから6月初めにかけては、収穫の時期です。散歩中、ついアスパラガスに気をとられて、いつのまにか散歩はやめて、アスパラガス狩りに二人で励んでいる、そんなときもよくあります。
暗いニュースが多いのですが、こういうすてきな言葉を書く人がいて、それに心を打たれて、だれかに伝えようという人がまたいて、そうやって、いい方向に、輪がつながり、広がっていけば、少しでも世の中が変わっていくようなそんな気がします。
Commented by milletti_naoko at 2012-04-01 19:13
更紗さん、ようこそペルージャへ!
最近は外国人大学で教えていないし、自分自身が語学コースで学んだのは10年近く前の話ですが、確か新しいコースが始まる月の初日、あるいはその次の日は、まずはクラス分けのためにテストが行われるはずで、これも朝から1日に何回かにわたって行われるはずです。
まずはsegreteria(朝8時半に開くようですが)に行って、いろいろ情報を集めてから、試験を受けても大丈夫なのではないかと思います。と思って、日本語版のイタリア語・イタリア文化コースのパンフレット(pdf)を見たら、入学試験は4月2日と3日、授業はレベルにもよるでしょうが、4月2日からと書かれています。ご存じかもしれませんが、日本語版パンフレットへのリンクはこちらです。
http://www.unistrapg.it/sites/www.unistrapg.it/files/didattica/clic/giapponese.pdf
segreteriaの開いている時間やpreiscrizione(事前登録)の要領は、こちらのリンク先にあります。
http://www.unistrapg.it/sites/www.unistrapg.it/files/lingua-cultura/domanda-preiscrizione.pdf(つづく)
Commented by milletti_naoko at 2012-04-01 19:17
更紗さんへ(上からの続きです)

外国人大学の広間やsegreteriaに貼り紙掲示がなければ、入学試験も授業も明日からだと思います。今日はsegreteriaで入学手続きの要領を聞いたり、滞在許可証申請の手続きをしたりして、後でこういう手続きのために、試験や授業に差し支えが出ないようにされたらいいのではないかと思います。

今も外国人大学に勤めている元同僚かつ友人の日本語の先生たちから、ちょうど4月から日本の大学の留学生が大勢来るとうかがっています。こうした先生の一人によるイタリア語の授業の補講も、以前はずっとあったので、今もあるのではないかと推測します。
新しい環境、慣れないことも多くて大変だと思いますが、頑張ってくださいね。どうかすてきなペルージャ滞在になりますように。
Commented by 更紗 at 2012-04-01 19:57 x
なおこさん 突然の投稿にもかかわらず、詳しい情報をありがとうございます。日曜なので大学は休みだと勝手に思っていました。とにかく明日の試験をうけて頑張ります。これからもよろしくお願いします。
Commented by milletti_naoko at 2012-04-01 22:24
更紗さん、すいません。わたしこそうっかりして、今日はまだ3月31日だと思い込んでいたら、4月1日だったんですね。日曜日は大学は、おっしゃるようにお休みです。いずれにせよ、特に入門・初級レベルのクラスでは、テストがあるうちは授業を始めないというか、万一4月2、3日に授業があったとしても、生徒の大半がまだ試験で授業に参加できないことを念頭に置いて、欠席者が困るほど、授業を先に進めることはないと思います。もし、「そんなことありません。」という例をご存じの方がいたら、コメントでお教えください。

テストや授業を通じて、日本人のお友だちも大勢できるはずです。同胞の友は心の上でも生活の上でもいろいろ支えになってくれて心強いのですが、同じ国出身の人だけで固まってしまうと、せっかくイタリアで学び、そうして、いろんな国の人と交流できる機会ができるのにもったいないので、その点にだけご注意ください。
Commented by 更紗 at 2012-04-02 01:34 x
なんどもありがとうございます!!
日本のお友達も他の国のお友達も、もちろんイタリア人のお友達もいっぱい作りたいです。
とにかく明日の初登校がんばります!
ありがとうございました!!
Commented by milletti_naoko at 2012-04-02 02:32
どういたしまして。最初の手続き、いろいろ大変だと思いますが、頑張ってください。手続きの手順の不透明さが、まずはイタリア生活の洗礼かもしれません。
by milletti_naoko | 2012-03-31 19:06 | Umbria | Comments(15)