2012年 04月 03日
うれしい赤です
イタリアを訪問する日本からのお客さんと、応待するイタリアの企業・役所側が、互いにお土産を交換する際に、通訳のわたしにも、何かくださる場合が、時々あります。地方の銘菓、ウンブリア・ジャズのロゴ入りのTシャツなどなど、うれしくありがたい贈り物は、これまでにも多々あったのですが、こんなに高価で心のこもった、思いがけない贈り物は、初めてです。
昨年、ウンブリア州の革製品を作る工場で、日本から研修に来た職人さんのために通訳を務め、職人さんが革製品の作り方を学ぶ傍らで、研修活動が円滑に行えるようにお手伝いをしました。工場の方たちが皆とても親切で、毎日、朝食休憩時間には(イタリアでは小学校でもこういう休憩時間があると、つい最近知りました)、わたしたちにもクロワッサンやコーヒーを用意していただき、いろんな機会に、人情の温かさに打たれたのですが、仕事の最終日に、こんなにすてきな贈り物をいただけるとは予想もしていなかったので、感動しました。この工場で働く皆さんが、自分たちの手で作ってくださった革のジャケットなのです。「わたしたちのことを忘れないように、思い出にね。わたしたち全員からよ。」と言って、代表者の方たちが手渡してくださいました。ただ、袖のたけが長すぎたので、短くつめてもらうために、そのときは、工場に置いて帰りました。
その後、雪の日が続いたり、長い間運転をしない日が続いて、車で遠出する自信がなくなったりして、ずいぶん時が経ってしまったのですが、昨日、4月2日月曜日に、ようやく久しぶりに、工場を訪ねて、優しい皆さんにあいさつをし、袖たけをつめたジャケットを受け取りました。
皆さん手作りのジャケットのせめてものお礼にと、わたしの方も、手作りのイチゴのタルト(crostata di fragole)を持参しました。参考にしたのは、リカさんのベリ・ベリー・タルト(イチゴとフランボワーズ)のレシピです。一度見たときから、イチゴたっぷりのおいしそうなタルトの写真に目が釘づけになり、いつか作ってみたいなと思っていたのです。
ただ、タルトの生地は、ウンブリアの人が食べ慣れたものの方がいいかと考えて、義母のタルトのレシピで作りました。イタリアの人というのは、いい意味でも悪い意味でも、自分が育った国や町、家庭の味を愛し、深いこだわりを持っているからです。
カスタードクリームも、リカさんのレシピのおかげで、おいしくできて、工場の皆さんもとても喜んでくださいました。久しぶりに、働き者の優しい女性たちに会って話をすることができて、うれしかったです。
今年の復活祭(Pasqua)は4月8日なのですが、姪たちの小学校は、早くも昨日、4月2日月曜日から復活祭休暇に入り、イタリアでは復活祭の翌日も国民の祝日なので、授業が再開するのは、来週の火曜日です。学校が休みでも、両親は仕事があるときは、しばしば祖父母(nonni)が、代わりに子供の世話を引き受けます。昨日は、義父母が当番の日で、朝から姪っ子旋風が吹き荒れて、なかなかにぎやかでした。日曜に「宿題がたくさんあるので、学校があった方がいい」と嘆いていた姪たちは、「今日は初日だからいいの!」と、1日中遊んでいたのですが、義父の畑仕事も手伝ったようで、おじいちゃん(nonno)から、ほめ言葉とおこづかいをもらっていました。
最近は、わたしがアルプス一万尺を歌い、姪と手を合わせて遊ぶことが、しばしばあります。つい半年ほど前までは、途中までしか手を合わせられなかった年下のマッダレーナも、今はかなりきちんとできるようになりました。変化をつけるために、後半の「ランラララ…」の部分に入ってから、徐々に速さを上げていくのですが、二人ともそれをかなりおもしろがって、夢中になっています。
夕方は、皆で一緒に食べようと、残ったイチゴを使って、ミニショートケーキを作りました。大好きなイチゴの季節には、せっかくだからおいしく味わいたい、体重を気にしつつ、スーパーで生クリーム(panna)も購入しておいたのです。
それに さすがイタリア…本当にオシャレなデザインです☆
心がこもって、しかもオシャレで、
素晴らしいプレゼントをもらえたのは
もちろん なおこさんの人柄あってこそ…ですね(*^▽^*)
革のジャケットなんて、今まで着たことがないので、インターネットでお手入れ方法を調べたりしています。
このジャケットをなおこさんが着て歩いていて、怪しい東洋人女性に「なおこさんですか!?」声をかけられたらそれは私です。
工場の皆さんのなおこさんに対する愛を感じます!
イチゴのタルトで、なおこさんの感謝の気持も伝わったことでしょう。
この季節に丁度良いジャケットだと思います。
ぜひご主人様とのデートに♪
文中からうきうき気分が溢れています。兼好法師でしたか「ものくるる友」古今東西変わらずですね。互いに心通わせた日々がもたらし形になったものですね。私も先週一週間孫と二人の時を初めて過ごしました。何に興味を持つのか心配しましたが日々関心が変わり、幼児といえどこちらを観察し自分のペースを出してくるのだなと思いました。笑いを誘うことに知恵を絞りました。
もう何十年も昔の話ですが、夏休みに祖父母の住む母の実家を訪ねると、五右衛門風呂があったり、火を起こして石で炊く窯があったり、井戸があったりして、興味深かったです。
心のこもったプレゼントは宝物ですね、心遣いしてもらえるのはなおこさんのお人柄なんでしょうね。
イチゴのタルトとっても美味しそうです~
皆さん喜ばれたことでしょう~
やっぱり手作りには心がありますよねぇ♪
手作りは手間はかかりますが、心もこもっていて、うれしいですよね。日本のように、店先にイチゴのデザートがそれほど見当たらない、そのおかげで、いろいろと自分で作っているわたしです。
イチゴのタルトもショートケーキも美味しそう。
そしてナオコさんのショートケーキ!私も大好きなんです!フランス人にも大変受けが良いんです。日本人だとこのイチゴの時期にはどうしても食べたくなるケーキですよね!
リカさんも、イチゴのショートケーキが大好きなんですね!おいしいですよね~ フランス人にも受けがいいということは、フランスでも日本でほど頻繁に見られるものではないのですね。日本人の発明でしょうか? わたしたちが大好きなのは、慣れた懐かしい味だからでもあると思うのですが、フランスやイタリアの人にも受けがいいので、だとしたら、すてきな味の発明ですね。