2012年 04月 19日
今週末はスト続出


今週の週末は、金曜日から日曜日にかけて、イタリア全国でストライキ(scioepro)が続出しますので、バスや電車を利用する予定の方は、お出かけ前に、ストライキ情報をご確認ください。

まずは、明日、4月20日金曜日に、地方公共交通機関(Trasporto Pubblico Locale)のストライキが、それぞれの地方ごとに、違った時間帯で行われます。地域によっては、これから明日にかけて、ストが撤回される可能性もあります。次の記事が、全国のスト情報を、うまくまとめています。ミラノ・ローマ・トリノ・ボローニャで、ストライキが予定されている交通機関や時間帯について、大まかな説明があります。
LINK1
- InfoMotori.com – Sciopero treni e trasporti venerdì 20 aprile 2012
(*追記: 2018年4月現在は、このリンクが無効となっているため、かつてあったリンク先記事の情報だけ残して、リンクは削除しました。)
ミラノでは、ATM社のバス(autobus)、路面電車(tram)、地下鉄(metropolitana)については、当初ストライキが予定されていたものの、ミラノサローネ国際家具見本市(Salone Internazionale del Mobile)の訪問者の足を確保するため、ストが回避されました。ただし、マルペンサ空港、リナーテ空港と市内と結ぶ交通については、スト決行の恐れがあると、上のリンク先の記事に書かれています。
一方、フィレンツェの町では、金曜日については、バスを始めとする地方公共交通機関が、すべて平常どおり運行することになっています。(次のリンク参照)
LINK2
- Firenze Today – Sciopero trasporti del 20 aprile 2012: a Firenze tutto regolare

ペルージャでは、明日金曜日のストライキは、4時間の予定です。写真のストの案内には、ストが決行されれば、「バスやトラジメーノ湖のフェリー、ミニメトロは、18時半から22時半までの運行を保障しない」とあります。ただし、エスカレータ(scala mobile)、エレベータ(ascensore)およびパルティジャーニ広場のバスターミナルの切符販売所については、1日中、平常の時間通りに、運行・営業が行われます。
「運行しない」と書かずに、「運行を保障しない」と回りくどい書き方をしているのは、ストライキ中も、ストに参加せずに平常どおりに業務を行う運転手もいるからです。ただこれも、ストによって、大半のバスがストップするときと、そうでないときがあり、しかも、たまに乗れるバスがあっても、それがどのくらいの頻度でやって来るか分からないので、この時間帯にはバスやミニメトロが使えないという前提で、1日の計画を立てた方が無難だと思います。ただし、以前にも記事で書いたとおり、ペルージャの市内バスのZで始まる路線は、別のバス会社ACAPに運営されていているため、ストの実施中でも、平常どおり運行しています。

ミニメトロの駅にも、ストの通告があり、「ミニメトロの運行は、7時から18時半までは、保障されているけれども、18時半から21時20分までについては、保障されない可能性がある」と書かれています。
ペルージャでは、明日のストライキに、他にも、Trenitaliaの地方路線や旧FCUの鉄道路線(今は市内バスと同じく、Umbria Mobilità社が運営)が参加し、ストが16時から20時にわたって実施される予定です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
LINK3
- Perugia Today – Trasporti, il 20 aprile sciopero di 4 ore: probabili disagi
上の記事には、Trenitaliaについては、最低限の便は、電車に代えて、バスを使うことで保障すると書かれています。

ローマについては、旅行を予定されている方も多いかと思いますので、ストの詳細情報を書いた記事のリンクを貼っておきます。参考にしてください。
LINK4
- Roma Today – Sciopero dei mezzi: il 20 aprile è venerdì nero per i trasporti
ちなみに、上の写真は、昨年10月にリエーティからローマまで巡礼をしたときのものです。これはサンタンジェロ城(Castel Sant’Angelo)ですが、今回、夫が友人たちと歩いて向かっている巡礼の目的地は、プッリャのモンテ・サンタンジェロ(Monte Sant’Angelo)です。天気予報を見ても、実際に歩いても、雨の日が多いようなのですが、無事に元気で到着してくれますようにと祈っています。昨夜は電話がなく、電話しても留守番電話になっていたので、おそらくは携帯電話の電波が届かないところにいたのだと思いつつ、少し心配しています。

一方、こちらは、ペルージャの写真です。ミニメトロ(Minimetrò)のフォンティヴェッジェ(Fontivegge)駅から、Trenitaliaのペルージャ駅に停まっている電車(treno)が見えたので、撮影しました。
実は、今週末は、金曜日に地方公共交通機関のストがあるだけではなく、その後に、Trenitaliaのストライキも控えているのです。ストの予定は、4月21日土曜日の午後9時から22日日曜日午後9時までの24時間。ただし、ストライキ中にも、各州のローカル線(treni regionali、trasporto locale)については、6時から9時まで、および、18時から21時までの運行は保障されています。他にも、ストライキ中に運行が保障されている便がありますので、次のリンク先のページで確認してください。
LINK5
- Trenitalia – Sciopero intera rete 21 e 22 aprile 2012
(*追記: 2018年4月現在は、このリンクが無効となっているため、かつてあったリンク先記事の情報だけ残して、リンクは削除しました。)
土曜の晩から日曜日にかけて、Trenitaliaの電車での移動を予定されている方は、乗車予定の便が運行されるかどうかを確認してください。上のページには、現段階では、ローマ・テルミニ駅とフィウミチーノ空港を結ぶレオナルド・エクスプレスの運行は保障されていて、電車が運行されない場合でも、バスで代用するとあります。そして、ちょっと心配なのですが、「組合側の対応によっては、ストライキ予定時間の前や後にも、運行に影響が出る恐れがあります」とあります。
最後に、イタリア政府のインフラ・運輸省のサイトにある、交通機関のストライキ予定一覧ページへのリンクを貼っておきます。経験的に、ストが回避された場合に、情報の反映が一番早いのは、このページではないかと思っています。
LINK6
- Prospetto dei principali scioperi nazionali e interregionali (Ministero delle Infrastrutture e dei Trasporti)


出かけようと思っているときのショーペロは非常に痛いです。明日、出かけようと思っていたけど、はっとして情報を見直して、時間を勘違いしていたことに気付いて外出中止せざるを得ません。イタタタタタ、、、。

明日は考古学博物館へ行きます!なおこさんの情報のおかげです。ありがとうございました!
そしてこれがイタリア名物ストライキなんですね~。
Questuraの呼び出し、今日だったんです。明日じゃなくて良かった・・・
わたしも、出かけたついでに今日の午後、そうして明日に美術館か博物館に行こうと思ったのですが、天気は悪いし、ストはあるしで延期しました。イタリアでは、こうしてしばしば交通機関がストをするので、困りますよね。
明日のストは、ペルージャに関しては午後6時半以降なので、生活の足への影響は比較的少ないと思います。朝からやってる他の町では、大変だと思います。
おはようございます、こうして情報を教えて下さるとよくわかりますね。
昔は私鉄がストで止まり父が線路を歩いて来たと話していました、最近は大がかりなストがないように思いますが。
イタリアではこの時期交通機関がストなんですね、迷惑かかりますねぇ。
仕事のあとに、線路を歩いて帰られるとは、お父さまも大変でしたね。日本ではストが少ないのは、個人や労働者の権利よりも、公の、会社や市民全体の利益が優先されるからかもしれないと思います。イタリアでは、逆に、市民の迷惑を顧みずに、労働者の権利を主張することが多いので、交通機関のストは、この時期に限らず、年間を通じて多いんですよ。困ったものです。
わたしは週末、文化週間を利用して、フィレンツェに行きたいと思っていたのに、今日と明日は1日中雨で、予報では比較的天気のいい日曜日は電車のストで動けないので、がっかりです。雨でも屋内の訪問に問題はないでしょうが、せっかく片道2時間以上かけて行くのなら、入場料を払っても、晴れた天気のいい日がいいなと思うので、今回は残念ながら見送ります。
夫を車でプッリャのモンテ・サンタンジェロまで迎えに行こうかなとも思ったのですが、わたしの運転技術不足と不慣れを心配する夫から、バスで帰るから心配しないようにと釘を刺されたんです。これを機に、ペルージャの国立美術館と博物館を訪ねてみようかな。