イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

おかえりなさい

 先週土曜日に、プッリャでの巡礼の旅へと出かけた夫が、昨日4月23日日曜日の午後4時半頃、無事にペルージャの自宅に戻りました。

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 毎日20km近くの道のりを、しばしば雨に打たれながら、最初の2日間は一人きり、後の4日間は、リミニから来た友人たちとも合流して、歩き続けました。1週間ぶりに会った夫は、少し日に焼け、達成感に満足の笑みを浮かべていました。

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 巡礼の目的地は、プッリャのモンテ・サンタンジェロ(Monte Sant’Angelo)。5世紀に大天使ミカエル(Arcangelo Michele)が現れたという伝説がある地で、夫が持ち帰った上の本にあるように、中世(Medioevo)から今日(oggi)まで、多くの信者の巡礼(pellegrinaggio)の目的地となっているそうです。夫は、大天使が現れたという洞窟の中に築かれた祭壇に感銘を受けたと言います。

 出発地点は、モリーゼ。巡礼の出発点も通過点も、見たことも聞いたこともない場所が多く、ほぼ毎晩、電話で夫と話したあとは、グーグルの地図で、場所を確認しました。翌日の天気予報を調べて、雨の対策や服を着込むようにという助言もしました。

 1日中道路を歩いた日もあれば、雨が降る中、山道を歩いたこともあり、道を間違えたりもして、苦労も多かったようです。けれど、約120kmもの距離を歩き通し、目指す聖地に無事たどり着くことができて、また一ついい経験ができたと、夫はうれしそうです。夫たちが歩いた1週間は、ちょうどイタリア全国で天気が不安定で、雨もよく降った上に、ペルージャよりもずっと南にあるはずのプッリャが、先週は寒かったペルージャよりも、さらに気温の低い日が続いていました。モンテ・サンタンジェロに到着した晩、夫が電話で真っ先に口にした感想は、「とても寒い」でした。巡礼中には、どこまでも緑色に広がる麦畑に出会うことが多く、また、ペルージャではまだ咲いていないオリーブの花も、プッリャではもう咲いていたそうです。

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イタリア政府観光局(ENIT)の『旅の手引き』の地図を借用

 一行がモンテ・サンタンジェロに到着したのは、4月20日金曜日の夕方5時半頃。リミニ勢は土曜日に電車で、夫は昨日、バスを三つ乗り継いで帰宅しました。ちょうど交通機関のストライキが重なっていたので、車で途中まででも迎えに行こうかと、わたしは、夫の巡礼中に、そういうときに便利なItinerari ViaMichelin: tragitti in Italia e all’esteroのサイトで、ペルージャからアンコーナやフォッジャ、モンテ・サンタンジェロまでの車での行き方や距離、所要時間もしばしば調べていました。ペルージャには、南イタリア出身の大学生や社会人も多いため、ペルージャ・プッリャ(Puglia)間を結ぶ便利な長距離夜行バスがあるのですが、便のある曜日は限られていて、夫は利用できなかったからです。

 リミニ勢は、フォッジャからアドリア海岸沿いに、電車でリミニまで、乗り換えなしに戻れたのですが、ペルージャからモリーゼやプッリャへは、交通機関の接続が非常に悪いのです。夫は行きも帰りも、わざわざローマを通過して、バスを三つ乗り継いで、旅をせざるを得ませんでした。わたしは、モンテ・サンジェロを朝5時に出て、ローマに11時に着くバスも見つけたのですが、巡礼到着日の翌朝、土曜日に発つには早すぎるし、日曜日には便がありませんでした。

 昨日は、夫がプッリャからローマ、ティブルティーナのバスターミナルに着くのが午後1時55分で、同バスターミナルからペルージャに向かうバスが午後2時発だったので、「5分しか乗り換え時間がないけれど、何とか午後2時の便に乗れますように。」と心配していました。午後2時の便に間に合わないと、次の便が午後6時発だったからです。幸い、奇跡的に、たった5分の乗り継ぎ時間でも、うまく午後2時発のバスに乗り込むことができたため、午後4時半には、無事にペルージャの自宅に到着しました。

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 そうして帰宅した夫が、遅い昼食を済ませたあとで、すぐに二人で、ミジャーナに、家の改築状況を見に出かけました。夫のいない間に、前のテラスにりっぱな柱が四つできています。昨夜は、夫の無事の帰宅を祝い、友人や義弟と共に、近所のピザ屋で乾杯をし、夕食を食べながら、巡礼のいろんなエピソードを聞いて、話がはずみました。

 元気で無事に帰ってきてくれて、よかったよかった。

LINK
- Monte Sant’Angelo – Santuario di San Michele Arcangelo
- Itinerari ViaMichelin: tragitti in Italia e all’estero
↑ 車でイタリア、ヨーロッパを旅行するとき、道のりや距離、所要時間などが分かって便利なサイト。

関連記事へのリンク
- 亭主元気で留守の間に (2012/4/14、夫の出発に際して)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-04-23 13:13 | Puglia