2012年 05月 25日
世界を足下に3
ランの周囲の地面に見えるピンク色も、
春の山を彩る野の花たちです。
高山に咲くという、この美しい青い花も、あちこちに咲いていました。
さらに車で山を登り、ボーヴェ北山(Monte Bove Nord、2112m)の勇壮な岩壁が、眼前に立ちはかるところで、車から降り、眺めを楽しみました。
さらに咲きへ進み、標高が1700mを越えたかと思われる地点まで来ると、少し前に訪ねたカサーリ(Casali、1080m)の村が、はるか下方に小さく見えます。高いはずの山々の峰が皆下方に見え、どこまでも続く青い山並みが見晴らせて、まるで天の上にいるような気がしました。
時々、珍しいスミレの花が群生しているのを見て、車を停めました。花びらが大きいのも、その特徴の一つですが、色も、藤色、赤紫色、そしてレモン色とさまざまです。
ところどころに、まだ雪が残っています。(上の写真は、来た道を振り返って撮影したものです。)
この高さまで登ってからは、こんな不思議な花にも、時々出会いました。
さらに進んで、車から降り、左手の斜面を歩いて登って行くと、何もかもが遠くに小さく見えて、なんだか世界が足下にあるようです。
あんなに遠くに、そして高くに見えた高峰が、だんだん近づいてきます。この写真の左手に見える道の手前からは、車では進めず、歩いて行かなければいけません。
車を置いて、進行方向の左手を見ると、こんな風景が広がっていました。
周囲の斜面には、この美しい青い花が、たくさん咲いています。
駐車した場所から、しばらく歩くと、こちらの山小屋、Rifugio Fargno(1811m)がありました。
山小屋の周囲をしばらく散歩して、
もう一度、すばらしい見晴らしを目と心に収めてから、まずは足で車まで戻り、そうして、車で山を下って行きました。昨夏ピエモンテを訪ねたとき(下記リンク参照)にも、いくつか2千メートル級のアルプスの山を登ったのですが、そのときと同じような風景に、家からそれほど遠くない場所で出会えたのに、感動しました。アルプスの山は、かなり低い位置から、急な斜面を歩いて登ったのに対して、今回は、車に乗って、山頂近くまで短時間で登ったたために、自分が高い位置にいることを実感できたのかもしれません。あるいは、アルプスに比べて、周囲に高い山々が立ちはだかるわけではなく、遠くまで見渡せたため、そんなふうに感じたのたかもしれません。いずれにせよ、心に残る、とてもすてきなドライブになりました。
関連記事へのリンク / Link per gli articoli correlati
- 世界を足下に1 / Sibillini, lato Marche – parte1
- 世界を足下に2 / Sibillini, lato Marche – parte2
- 花のマリッティメ・アルプス / Parco delle Alpi Marittime (luglio 2011)
綺麗な花ですね~。山の野原に自生しているんですね。
山の景色も素晴らしいです。緑の草の色、それに青空がまぶしいですね☆
凸d(^ー^)pochi!
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