2012年 07月 24日
ピザ依存症
昨日は月曜日で、ピザは土曜日の晩に、夕日が湖に沈むのが見えるピザ屋で食べたばかりでしたし、土曜の昼食は、散歩中だったので、チーズ入りのパニーノでした。さらに、日曜日は大家族の昼食があり、例によって、お義母さん手作りのパスタ、セコンドからデザートまで、たくさん食べました。ですから、月曜日に夫が帰宅したときは、ようやく玄米ごはんと、そうして野菜がたっぷり食べられると思いながら、うちの畑で採れたばかりのサヤインゲンをゆでようとしていたところでした。
「会員カードを使えば、誕生日から1週間は映画がただだから、ピザを食べてから、映画を見よう。」
すっかり心に決め込んでいるようだったので、仕方がないなと思いながら、同意しました。というのも、今年の夫の誕生日は、当日もその翌日も夫が体調を崩して、2日ともわたしが付き添って、お医者めぐり、病院めぐりをしたため、土曜日にピザを食べながら友人と祝ったものの、誕生日その日を、夫があまり誕生日らしく過ごせなかったのを、覚えていたからです。ただ、その時点ですでに午後7時を過ぎていたのに、夫が調べたおもしろそうな映画の開始時刻は午後8時10分です。
サヤインゲンをゆでる約10分ほどの間に、わたしも身じたくをすませるから、それから出かけましょう、と言ったのですが、10分後にはまだサヤインゲンは少々固いままでした。鮮やかな緑色を保たせ、柔らかくしすぎないために、本当はお湯を切って、冷水をかけたかったのですが、「まだ固すぎる」と夫が言うので、火だけとめて、ふたをした鍋の中で、余熱で調理し続けることにしました。
そうやって慌てて、午後7時半前に家を出たのですが、この場合、映画に間に合うようにピザを食べられるピザ屋が、うちの近所かつ映画館の近くに二つあります。おいしいのはうちから近いLa Serraの方ですが、映画の時間に確実に間に合うように、ピザを食べ終えられそうなのは、映画館と同じ建物内にあるピザ屋です。それで、La Serraの前をすどおりして、そのまま映画館のある建物に向かうと、なんということでしょう、着いてみると、ピザ屋は改装中で閉店ではありませんか。もともと夫が「ピザが食べたい」と言うから、すでに準備もできかけていた夕食をうちで食べずに出かけてきたことでもありましたし、わたしは「La Serra(映画館から車で5分)に引き返して、ピザを食べよう。」と言いました。ピザも食べたいけれど、映画も見たい夫は、しばらく考えあぐねたものの、「せっかくだから今日は映画を優先し、映画館の隣のパブで食べよう、」という結論に達しました。UCIシネマでは、広告が終わって映画が本当に始まるのは、実際には約20分後であることが多いのです。それでも、たまにそれより早く上映が始まることもあるし、確かに今からピザ屋に戻って、注文をしていては、映画に間に合わないかもしれません。
というわけで、夫は食べたかったピザを、わたしは食べたかった野菜たっぷりのおかずと玄米ごはんを食べる代わりに、パブでフライドポテトたっぷりのハンバーガーを食べる羽目になり、午後8時15分に、二人ともまだポテトのたくさん残った皿を後にして、映画館に向かいました。急いで入場券を購入し(夫分は無料)、席に着いたものの、広告が終わり、実際に映画が始まったのは、午後8時39分頃のことでした。
今回わたしたちが見た映画は、『Quell’idiota di nostro fratello』です。予告編映像へのリンクは、こちらです。これはおもしろい、いい映画だから絶対おすすめというほどではありませんが、ほのぼのとしていて、コミカルな場面や社会風刺もあって、楽しみながら見ることができました。イタリア語で感想を一言で言い表すと、simpaticoというところです。
映画が始まる前に、ピザ屋、La Serraまで引き返さなかったのは、「La Serraは月曜が休業かもしれない」可能性が頭をよぎったからです。ペルージャでは、土日に営業している店の定休日が月曜日ということが、よくあります。ただ、ふだんこのピザ屋では、週末に食事をしていたため、月曜日には行ったことがなかったので、いつが定休日かを知らなかったのです。映画が終わり、帰りにLa Serraの前を通りかかったら、まだ午後10時だというのに、まったく照明がありませんでした。どうやら昨日は、La Serraも閉店だったようです。むだに引き返さなくて、よかったよかった。
それにしても、結局、夫があんなに食べたかったピザは、昨晩はどうも食べられる運命にはなかったようです。今回の誕生日とその週には、いまひとつつきがなかったのかもしれません。まあ、土曜日にすてきな夕焼けを見ながら、おいしいピザを食べて祝っているし、映画だけは、見たかったものを見ることができて、しかも見て楽しめたから、よしとしましょう。
こういう昨晩のできごとについての写真はないのですが、今回は、夫がフランスはプロヴァンスで食べたピザをご紹介します。

プロヴァンス風にアレンジした、イタリアでは見かけたことのないピザで、具は、ヤギのチーズ、ペスト・ジェノヴェーゼによく似たソース(プロヴァンスでは別の名を持つ別のソースのようで、松の実は使わないそうです。名前は忘れてしまいました。)、そして、オリーブの実でした。夫は、「生地は冷凍食品を使っているようだけれど、なかなかおいしい」と言っていて、わたしも一口食べたのですが、なかなかおいしかったです。

昨晩遅くに帰り、鍋のふたを開けると、すでに煮えすぎて、柔らかくなっていたサヤインゲンは、今晩、魚料理と一緒に食べました。インターネットで見つけた「タラのソテー、味噌ソース」(まみいとじゅんさんのレシピ、クックパッド、リンクはこちら)がおいしそうだったので、試しに作ってみたのですが、夫もおいしいと喜んで食べてくれて、うれしかったです。


ピザ屋無駄にまわらなくてよかったですね。旦那様のお誕生日、これで少しはやり直しができたかな♪
美味しそうなピザですね。
週に1回は食べているなら、食べたくなりますよね。
僕もピザは好きなんですけど、しばらく食べていません。なんか急に食べたくなってきました。
凸d(^ー^)pochi!
無性に食べたくなるものってありますね。
毎日でも食べてしまいます。
ピザいいですね、本場のを食べたいですわ、もどきのピザは
食べていますけれど。
タラのお料理もとっても美味しそう、インゲンもたくさん
ついててお野菜もとれていいですね。
最近こういうお料理を作っていないのでじっと見ていますの。
どちらにしろふだんは料理する妻のほうがメニューを決めてることだし。
私はイタリアに来て26年になりますが、今も昔もピザはどうでもいい食べ物です。
外食嫌いなんで買ってきて家で食べますが、ピザ食べよう!と提案されると料理しなくていいからうれしいだけで。
みんなでどうぞ、私はいらない~と言うことも多いですσ(^_^;