2012年 08月 06日
夏のアルプス山歩き1


午後2時45分頃に、ピエモンテ州ヴァラーイタ渓谷の村、ヴェナスカに到着しました。エミリア・ロマーニャの友人たちとここで合流することに決まったのですが、正午頃に出発したという友人たちがヴェナスカに着いたのは、ようやく3時半を過ぎた頃です。それまでは、村を散歩したり、バールで一休みしたりして待ちました。

そうして、さらにヴァラーイタ渓谷の奥へと向かったのですが、途中で、こちらのサンペールの村に立ち寄りました。

ヴェナスカ村で、このサンペールの村にとびきりおいしいジェラート屋があると聞いたからです。そこで皆で、おいしいジェラートを楽しみました。上の写真の教会前の広場には、広大な駐車場があり、観光案内所もあって、周囲を散歩するのに役立つ地図や、情報も入手できました。

サンペールを過ぎた頃から、道は山を登り始め、標高がどんどん高くなっていきます。ヴァラーイタ渓谷の山並みの眺めがきれいです。
今回わたしたちがヴァラーイタ渓谷を訪ねることにしたのは、7月から、ピエモンテのアルプス山脈を歩いていた友人、フランコに合流するためです。リミニに住む夫の親友、フランコは、8月の末まで、1か月半かけて、ピエモンテのアルプス山脈を南から北に向かって縦断するトレッキング・コース、GTA(Grande Traversata delle Alpi)を踏破しようとしていました。

この日、わたしたちがフランコと出会ったのは、こちらの人造湖、カステッロ湖のほとりにあるカステッロ(Castello)という村です。

この日泊まったのは、こちらのGTAを歩こうとする人のための宿、Ai Furestです。二段ベッドの並ぶ大部屋で、寝袋を使って、一緒に眠り、料金は一人一泊18ユーロでした。6ユーロ払えば朝食も頼めたのですが、朝食は、バールで済ませることにしました。この宿に泊まるのは二日目のフランコから、6ユーロに値するような朝食ではないと聞いたからです。
荷物を部屋に運び込み、シャワーを浴びて、夕食にと繰り出したのは、午後8時を少し過ぎた頃のことでした。

翌日、7月31日火曜日に、朝食のために村の中心に出向くと、ちょうど市の立つ日だったようで、ご覧のように地域の特産品などを売る露店が並んでいました。

朝食のあとは、散歩を始める前に、昼食にとフォッカッチャやチーズを市場で購入したり、村の教会を訪ねたりしました。この教会に限らず、ピエモンテの教会は、正面や内部が、色彩も美しい絵画で飾られていることが多いという印象があります。

さて、この日は、フランコの提案で、宿のすぐ近くにあるリフト(seggiovia)で山を登り、到着地点から、トレッキングをすることにしました。1日に山道を25km、平地なら50kmを平気で歩けてしまうフランコも、わたしたちの滞在中は、GTA歩行を中断して、皆と一緒に、全員があまり無理をせずに歩けるコースを、散歩しました。

高所恐怖症のわたしは、ひどく恐い思いをしましたが、上っていくにつれて、カステッロ湖が遠ざかり、アルプスの山々の眺めも変わって、見晴らしは最高でした。

アルプスに数多く棲息するマーモット(marmotta)も、ふだんは人が近づくと逃げるので、なかなか見られないのですが、リフトの高みからは、山肌でのんびりくつろぐマーモットを、たくさん見ることができました。

リフトの終着点は、ポンテキアナーレの出発点より700メートル以上も高い位置にある山小屋、Rifugio Helios(2335m)です。

山小屋を通るトレッキングコースは、三つあります。まずは、すぐ近くにそびえながら、他の山に隠れて見えない高峰、モンヴィーゾ(Monviso、3841m)を一目見ようと、緑色の道しるべに従って、山を登りました。

山の斜面には、色とりどりの野の花がたくさん咲いていました。

高く登ると、それまでは手前の山の陰に隠れていた遠くの山々も、見えてきます。(つづく)


素晴らしい眺めですね、山々に湖に綺麗なお花に教会、そして村の様子どの場面も素晴らしい。
お宿はこの間巡礼の映画で見たような感じがします。
皆さんのお顔が楽しさを物語っていますねぇ~