2012年 09月 11日
みんなで昼食、詳細編
こんなふうに、しばしばレモンの汁を上からふりかけて、炭火で、2時間じっくりと焼き上げました。
朝、9時半頃から、皆で分担して、準備に取りかかります。写真では、フランコは鶏をさばき、ルイージはフライドポテト用のジャガイモを準備し、マヌエーラは、トマトとサラダ菜を洗っています。わたしは、フランコの指示を受けて、ナスとズッキーニを、フライドポテト用のジャガイモくらいの大きさの棒状に切っていたのですが、この写真を撮るために、いったん手を休めました。
正午から午後1時頃にかけて、次々と招待客がそろい始めました。湯治でトスカーナに滞在していたフランコのお母さんは、この日、1時半頃に帰宅予定で、昼食は、それから始まる予定でした。手前のテーブルは、実は卓球台に、テーブルクロスを載せたものです。
リミニと同じくアドリア海岸にあるリッチョーネには、温泉もあって、近年、夫の両親は、毎夏、この温泉町に2週間ほど滞在しています。リッチョーネの温泉は水温が低く、義父母は、例年、午前中に温泉施設内で、医者から処方された療法を受け、午後は、海辺や町で過ごしているようです。写真は、昨年9月、リッチョーネで催された花市に向かって、浜辺を歩いたときのものです。
わたしたちがこの日、リミニを訪ねたのは、ペルージャに戻る義父母を車で迎えに行くためでした。こうして皆の親がそろうのは絶好の機会だからと、高齢の両親たちも含む大家族・友人の昼食会を思い立ったのは、マヌエーラです。リッチョーネに住むマヌーの両親も、もちろん会に参加するので、同じ町のホテルに滞在していた義父母を、車でリミニまで連れて来てくれました。
トーディに住む義弟の家族も、金曜の晩から、義父母と共に、リッチョーネに滞在していて、この日は、やはり昼食にと、リミニの友人宅までやって来ました。
皆が家に着いてから、食事までに待つ時間が長かったので、子供たちがその間に何か食べられるようにと、早くからフライドポテトを揚げ始めました。写真の右にある揚げ物器が大活躍です。フライドポテトが終わると、前菜として食べようということで、軽く小麦粉をまぶしたズッキーニとナスのスティックも、シルヴィアが手早く揚げてくれました。
フランコのおいっ子たちが、フライドポテトだけでなく、ズッキーニやナスもちゃんと食べていたので、感心しました。小麦粉を水で溶いて、衣をつける代わりに、小麦粉を軽くまぶして揚げただけの野菜たちは、野菜本来の味がしっかり感じられる上に、しつこくなくて、とてもおいしかったのですが、偏食の多い子供たちを見慣れているからです。
パスタは、具に、畑で摘みたてのインゲンマメとトマトを使い、上からたっぷりチーズをふりかけてあって、おいしかったです。作ったのは、フランコのお姉さんの一人です。
この日のプリモとセコンドの料理を担当した姉弟を、記念撮影しました。間にいるのは、シルヴィアの息子のエリーアです。鶏肉は、こんがりといい色に焼き上がりました。写真の右端には、次に焼くサルシッチャが見えています。
テーブルを回って、次々と鶏肉を給仕していきます。トマトやサラダ、ナスなどのつけ合わせの野菜は、すでにテーブルに並んでいます。
デザートやコーヒーも終わり、おしゃべりをしていたら、フランコたちの親戚のフランス人夫婦が訪ねてきました。わたしも、あいさつしたり、「わたしは日本人です。6月にパリに行ったんですよ。」など、簡単なことは言えたのですが、言いたいのに言葉にできないことも多くて、怠けていないで、フランス語の勉強を続けなければいけないと、つくづく思いました。理解をしよう、勉強にもなると、フランス語での会話に、じっと耳を傾けました。
フランコたちの家は、海のすぐ近くにあります。天気もいいのに、海を一目も見ずに、ペルージャに戻るのはもったいないと、夫と姪を誘って、歩いて、海辺まで行きました。海は青く、水は透きとおっています。日曜の午後とあって、海水浴を楽しむ人もたくさんいました。波打ち際を少しだけ散歩して、また昼食会の席に戻りました。
フランコたちの家は、リミニ市より北方の、イジェア・マリーナという場所にあります。記事にリミニと書くのは、リミニ県にあるからですが、砂浜や町も、リミニ市に比べると、人が少なくて、のんびりとしています。夫とフランコたち、そして、その両親どうしのつき合いは40年以上にわたる長いものです。かつて義父母は、毎夏、小さい息子たちと共に、アッペンニーニ山脈を越えて、イジェア・マリーナの海辺で過ごしていたのですが、その際に、フランコの両親が所有するアパートを借りて、滞在していたのです。義父母にも、フランコの両親にも、同年代の子供たちがいたので、子供どうしが一緒に遊ぶうちに仲よくなり、やがて、親しい友人となったのです。
荷物も車に運び終えて、皆が、ペルージャへ、リッチョーネへ、フェッラーラへ帰ろうという段になっても、おしゃべりははずみ、長い間立っていても平気に見える男性たちは放っておいて、女性陣は腰を下ろしました。せっかくなので、記念にと、夫に撮ってもらったのが上の写真です。
そうして、わたしは階段から、男性たちを撮影しました。
5時半に、アッペンニーニ山脈を越えて、ペルージャに向かいました。ふだんは、義父母をリッチョーネまで迎えに行って、グッビオを経由する、かなり南方の道を通るのですが、今回は、わたしたちが、リミニに行くたびいつも通る、そして、義父母たちが、約30年前まで、毎年、チンクエチェントで進んだ道を通って帰りました。30年前にはなかった道もあり、橋や道路の位置が変わった場所もあったようですが、久しぶりに通る、このアッペンニーニ山脈を越える道を、義父母は、懐かしそうに窓から眺めていました。3人の息子たちがけんかを始めるので、山頂近くで、車から降ろして、諭したことも、しばしばあったそうです。そう言えば、トーディに住む義弟も、フランコたちの家を訪ねたのは、10~15年ぶりだと言っていました。
ようやくペルージャの家に戻ったのは、8時半頃のことでした。
関連記事へのリンク
- みんなで昼食 / Pranzo tutti insieme (9/9/2012)
手作りの味は最高のごちそうでしょう。(^○^)/
こんがり鶏肉♪美味しそう。。。
海の色がきれいです。
美味しい空気の中で美味しい時間でしたね。(^^)/
うらやましい!お金で買えないことばかり。
壁紙を変えられたのですね~ピンク色で素敵です。
大勢の方たちとのお食事楽しそうですね。
インゲンにトマトにパスタ美味しそう~
義父母さまも皆さんのご両親様もこんなに楽しい
催しで満足されたことでしょう。
見ていて私まで楽しめました~
ありがとうございます!!
義父母も、久しぶりに会う友人の家族たちと、懐かしそうに楽しそうに話していました。食事のしたくも、大人数で、手分けしながら一緒にすると、楽しかったです。こちらこそ、うれしいコメントをいつもありがとうございます!