イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

にょきにょきサラダと血液検査

 今日は早朝から空が曇り、予報でも雨が降るということなので、その前にと、野菜畑に出かけました。

にょきにょきサラダと血液検査_f0234936_19562446.jpg

 サラダ菜に隠れてよく見えないのですが、カボチャの花やナス、プチトマトも収穫しました。

 さて、ここで問題です。このカゴの中には、サラダ菜がいくつあるでしょうか? 

にょきにょきサラダと血液検査_f0234936_19564464.jpg

 答えは一つです。この夏は、畑に行くと、こんなふうに、サラダ菜が上に向かって、どんどん伸びていき、サラダ菜というよりは、「サラダの木」のように見えました。義父母によると、暑すぎる日が続いたり、水分が足りなかったりすると、こんな不思議な育ち方をするそうです。ここまで育ってしまうと、下の葉は固くなりがちですが、上の方の小さい葉は、柔らかくておいしく食べられることも多いのです。

にょきにょきサラダと血液検査_f0234936_2061759.jpg

 9月17日月曜日の朝は、かかりつけの医師の診療所を訪ねました。必要だった健康証明書を発行してもらうためだったのですが、ついでに血液検査と皮膚科の診療ができるように、手続きをしてもらいました。

 イタリアの医療制度では、風邪やインフルエンザなどで、具合が悪いときは、かかりつけの医師に無料で見てもらえるので便利なのですが、公立病院や地域保健所での検査や診療、いつもの薬が必要な場合でも、いちいちこのかかりつけの医師を訪ねて、上の写真に見える赤で印刷された用紙に、必要な薬や検査・診療の内容などを書いてもらわなければいけないのが、めんどうです。まずは、かかりつけの医師の診療所の待合室で順番を待ち、医師にこの用紙を発行してもらい、それを持って、薬が必要なら薬局へ、検査や診療・治療が必要なら、保健所や公立病院内にある予約センター(CUP)に出向き、ここでも列に並んで、検査などが受けられる日を予約します。わたしの場合は、ありがたいことに、かかりつけの医師の診療所の階下にある薬局にCUPの受付窓口があるので、医師から用紙を受け取り次第、すぐに病院の予約を入れることができます。

 ちなみに、血液・尿検査は9月28日、皮膚科の診療は11月2日に予約しました。11月2日より前には、空きがなかったからです。緊急ではない場合、イタリアでは希望してから実際の診療までに、2、3か月、あるいはそれ以上待たなければいけないこともあります。血液検査の方は、9月22日土曜日なら空きがあると言われたのですが、急がないので、週末を空けておくために、28日金曜の朝にしました。

 諸事情で血液検査をしたことは、最近も何度かあったのですが、いわゆる健康診断のための血液検査をするのは、2006年9月以来です。そろそろ検査の必要があったとは言え、今回、検査を思い立ったのは、前回の検査時の数値に、実は問題があったことが、最近になって分かったからです。

 前回の血液・尿検査の結果を、友人でもあるかかりつけの医師に見てもらったら、「健康にまったく問題なし」と言いながら、彼が注目した項目があります。それは、俗に善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールの数値です。イタリアでは100ml中40mg以上であればよいと、正常値に上限がないのですが、私の場合はこの数値が104mgで、「こんなにHDLコレステロールが高いのは、これまで見たことがない。」と、驚いていました。このときは、「値が高すぎるからと言って問題はまったくないから。」と言われ、安心していました。

にょきにょきサラダと血液検査_f0234936_2014976.jpg

 それが、8月半ばのことです。ローマの友人たちがトスカーナで改築中の家を訪ね、友人夫婦は2階に、わたしたちは1階にテントを張って寝泊まりしたのですが、そのときに、何かの拍子にコレステロールの話題が出ました。わたしが、自分のべらぼうに高いHDLコレステロールの話をすると、この友人が、「あ、それは日本人独特なんだと聞いたことがあるよ。」と言うではありませんか。それが気になって、ペルージャに戻ってからインターネットで調べてみると、次のようなことが分かりました。

1.日本ではHDLコレステロールの標準値にも上限があること。
2.100mg/dl以上は、高HDL血症と呼ばれ、日本でも千人に一人。
3.従来は、長寿症候群と考えられていたが、最近になって、CETP欠損症ゆえの高HDL血症である場合もあることが分かってきた。コレステロールエステル転送蛋白(CETP)の遺伝的な欠損異常で、肝臓がHDLからコレステロールを回収できないために、血中にHDLがあふれるのだが、こういう例は、特に日本で多く見られる。また、その場合は、冠動脈疾患になりやすく、動脈硬化が進む可能性がある。

 余分なコレステロールを肝臓に運んでくれるHDLが多いと安心していたのに、実は、それが、CETP欠損症によるもので、肝臓がHDLの運ぶコレステロールをはねつけるからかもしれない、それを知って、恐くなったのです。一人で食べるときは、できるだけごはんや和食にしようとしているものの、イタリアでの食生活は、日本に比べると、コレステロールが高くなりがちです。ただ、CETPの検査手段も高血圧症の治療法も、まだ確立していないので、結局は、「年に1度は血液検査をして、悪玉のLDLコレステロールの数値を見て、もしそれが標準値であれば、問題なかろう」とのことなので、安心しました。

にょきにょきサラダと血液検査_f0234936_648471.jpg

 というわけで、甘いものやこってりしたものは、とりあえず検査の結果を見るまでは避けなければと思いつつ、今朝もカボチャの花を摘んだので、これはやっぱり衣をつけて揚げるのがおいしいかなと、心が揺れるわたしであります。

*追記
 2枚目の写真は、友人宅の隣家の2階のベランダに居並ぶ子猫たちを撮影したものです。そして、皮膚科の診療は、わたしの大きめのほくろを夫が心配して、悪性でないことを確かめるようにと言うからです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

by milletti_naoko | 2012-09-19 13:08 | Fiori Piante Animali