イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

証拠の品

 いえ、別にだれにも「証拠を見せろ」と言われたわけではないのですが、「ルパンと里帰り」の記事に、あんまり皆さんから、「ルパンが好きだとは意外」というコメントをたくさんいただいたので、いくつか証拠の品をご紹介します。

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 ルパン三世と言っても、わたしが大好きだったのは、主に、俗に言う新ルパンシリーズ(赤いジャケットのルパン)と映画、『カリオストロの城』のルパンです。もちろん今でも好きですが、夢中だったのは中学校・高校生の頃で、大人になってからは、それほどでもありません。でも、よく考えてみたら、30歳を過ぎてから、スーツケース一つ持ってイタリアに渡ろうというとき、その限られた荷物の中に、こんな古い古いルパンの下敷きを、大切に持って来たのでありました。

 よくよくご覧になると、下敷きが平らではなく、微妙にあちこちゆがんでいるのが、お分かりかと思います。高校生か大学生の頃、帰省した先の祖母の家で、火鉢の近くに置いていたら、その熱でゆがんでしまったのです。

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 こちらのプラスチックケースも、年季が入ったもので、端の方が折れたり、欠けたりしています。

 新ルパンよりもカリ城の方が、販売されていた商品が多いので、手持ちのものはカリ城ですが、中学生(高校生?)の頃、うれしそうに使っていた下敷きは、新ルパンのものでした。カリ城の下敷きは、もう一枚、フランス語のセリフ入りのものを持っていたのですが、イタリアまでは持ってこなかったようです。

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 ちなみに、下敷きは、赤毛のアンやナウシカのものも、持って来ています。昔はもったいなくて、使えなかった下敷きですが、イタリアでは下敷きが売っていないので、今は下敷きとしても活躍しています。

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 もう何年も前に、新聞・雑誌販売店の店頭で、安く売られていた、このカリ城のDVDは、日伊の2か国語で見られることだけを確認して、すぐに迷わず購入しました。

 大学の日本語の2年生の授業で、て形(「見て、話して、走って」など)や希望の助動詞、「~たい」を教えたときは、時間があれば、「炎のたからもの」を、学習教材に使いたいと思って、準備をしていたのですが、授業時間が足りそうにないので、あきらめました。

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 ちなみに、ルパンのプラスチックケースには、本を読んでいて、心に留めておきたいと思った文を書き写したものや、そういうページのコピーがいろいろとはさんでありました。かつていいと思った言葉は、やはりいいなと思いつつ、そのとき学んだはずのことが、いまだにできていないという反省もあるのですが、それについては、また次の機会にお話しするつもりです。

LINK
- Amazon.it – Lupin III – Il Castello di Cagliostro Solo in italiano
↑ アマゾンイタリアのページの記載を見ると、このDVDはイタリア語でしか見られないようです。
- Amazon.it – Lupin III – Il Castello di Cagliostro In italiano & giapponese
↑ 日本語でも見られるので、イタリア語の勉強にはなりますが、値段がひどく高くなります。ブルーレイなら日本語入りも安いのに。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by oliva16 at 2012-09-20 22:08
すごい、徹底的に凝り性でいらっしゃるのですね!しかも物を大事にする…尊敬します。
Commented by koba at 2012-09-20 22:27
突然に渡辺和子さんの文から転写された言葉が目に入りました。大事にお手元にあるのですね。先日も講演があり新聞に掲載されていました。私もふと思い出したように、この方の本を手にします。聖書より身近です。文庫本「愛することは許されること」にも(主よ変えられないものを受け入れる心の静けさと変えられるものを変える勇気とその両者を見分ける英知を与え給え)紹介されています。一度肉筆を見たいと思っていたのですが、たまたま清心の卒業生が見せてくれました。学長に手紙を書くと必ず返事が貰えると大事にしていました。とてもやさしい気持ちになる文章といい、筆跡といい大事にするはずだと思いました。
Commented by milletti_naoko at 2012-09-21 07:53
olivaさん、凝り性なのにはまちがいないのですが、趣味とするべきこと、何をどこまでするかが、ちゃんとできていないので、それが課題です。確かに大切にしていると言えばしているかも。でも、昔のわたしの宝物ですもの。
Commented by milletti_naoko at 2012-09-21 07:59
kobaさん、渡辺和子さんの文章は、ご自身がいろいろ紆余曲折しながら学ばれたという形で、上からではなく、そばで示唆してくれているようであり、自分の体験談を語ってくださっているようであり、言われる内容もですが、心にしみて、そうだなと感じるものがたくさんあります。本も何冊も買って、何度も読み返し、渡辺和子さんの本数冊も、イタリアに来るときに、持って来ました。ただ、本に書かれているような、在りたい自分にはほど遠いので、まだまだ読み直す必要があるなと感じています。

肉筆をご覧になったんですね。kobaさんのお言葉からも、卒業生が手紙を書こう、大切に手元に置こうとするところからも、すてきな手紙なのだろうなと想像ができます。
Commented by ムームー at 2012-09-21 10:09
なおこさんおはようございます。
わぁ~こういうのをお持ちなんですね。
宝物ですねぇ~
今もこうして使ってられて素敵です。
思い出の品ってどなたでもありますねぇ~
Commented by milletti_naoko at 2012-09-21 15:14
ムームーさん、おはようございます。これが大好きというものがあると、毎日の張り合いにもなりますよね。イタリアに来るときに、実用品以外に自分が持ってきたものに、当時の自分が反映されているような気がします。
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by milletti_naoko | 2012-09-20 11:53 | Film, Libri & Musica | Comments(6)