2012年 10月 02日
憎まれっ子世に憚る?
この夏は雨が降らず、晴天の酷暑が続いたので、旅行から帰るたびに、枯れかけていたバーベナも、最近は、雨も多く、暑さが収まったため、すっかり元気を取り戻しました。
1か月前ほど前の話です。手入れをしようと、枯れてしまった花を摘み取ったり、雑草を取り除いたりしていたら、手の一部がひりひりしてきました。
イタリアでは、特に春から夏にかけて、野山を散歩するとき、半ズボンで歩く場合や、草の高いところを手で押し分けて進む場合に、この緑に茂った野草、イラクサ(ortica)に気をつける必要があります。手や足で触れたところが、やけどに触ったようにひりひりとして、その痛みが長く続くからです。
上の写真は、5月に山を散歩中に撮影したもので、ここでは、イラクサだけがまとまって茂っているので分かりやすいのですが、他の緑の草にまぎれていて、分かりづらい場合もよくあります。ミジャーナの改築中の家の周りにも、春には、イラクサが生えているところがありました。
生の葉に素肌で触れると後が厄介なイラクサ(ortica)ですが、葉を乾燥させて煎じ薬にすると、アレルギーに効くので、この春、わたしはしばしばイラクサの煎じ薬を飲みました。摘み取ったばかりの若い葉は、リゾットやラビオリの具として使うとおいしい上に、やはりアレルギー対策に使えるそうで、今年の春は、外出先でイラクサを見かけるたびに、摘み取りたいと思ったのですが、手袋を持ち合わせていなかったので、見送りました。素手でイラクサに触れたりしたら、あとでとんでもないことになるからです。
1か月前に、バーベナの手入れをしていたら、手がひりひりし始めたのは、バーベナの間に、どこから種が運ばれてきて育ったのか、イラクサが育ち始めていたからです。その頃は、イラクサの葉が、バーベナの葉と同じくらい小さくて、あとあと面倒だから、根こそぎ取ってしまおうかとも思ったのですが、この春に、夫が、イラクサを見るたび、「ああ、手袋があれば摘めるのに。」と言っていたのを思い出して、残しておきました。
そうして今は、葉がこんなに大きく育ってきました。あんまり放っておいて大きくなりすぎると、水やりや剪定の際に、触ってしまうこともあるでしょう。というわけで、ただいま、何に使おうか、料理するにせよ、薬として使うにせよ、そのためには、どのくらいの葉が必要で、ということは、今ある葉で間に合うかどうかを、検討中です。
それにしても、いったい種がどこから飛んで来たものか。義父に尋ねると、義父も畑でや庭では、イラクサを見かけたことがないと、不思議がっていました。
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おはようございます。
あ、そういうことがありますね、どこでどうなったのか
ヒリヒリします、家にも何やトゲがついてるこわいのが茂っていますの。
どこから来るのでしょうねぇ?鳥さんが運ぶ?
お花も咲かずにぐんぐん背丈が伸びてるのもあります。
お薬になるのですね、知らなかったです~
手袋でとらないと傷つきますねぇ~
ヨーロッパでも昔から、病気の治療や症状緩和に植物を使うことは多くて、このイラクサも、特にアレルギーに効くということで、いろいろな形で使われているようです。テラスの鉢から摘み取るときには、食器洗い用のゴム手袋を使うつもりです。