イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

みそ汁に乾パン

 イタリアでは、昔むかしは、村に一つしかない石の釜を、村の家族が交代で使って、一家用のパンを焼き、1週間大切に、食べた地域も多いようです。


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Forno commune per la Borgata, Tait Bartòla, Piemonte 18/7/2011

 上の写真は、おととしピエモンテで、昔の生活のあとを訪ね歩く散歩道を歩いたときに撮影した、村人が共同で使っていた、村唯一の石の釜です。

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Festa del Pane, Senigallia  22/9/2012

 2週間前の土曜日に訪ねたセニガッリアのパン祭りの、パンについての講話では、この農家の方が、「うちのパンは、昔ながらの作り方をしているので、1週間、2週間でも長持ちして、食べることができる」と言っていたのですが、夫はこの日にこの方のお店で買ったパンを、ようやく食べ終わろうとしているところです。

 2週間も経ったので、さすがにパンが固くなって、スカルペッタ(scarpetta)はできなくなりましたけれども、夫は根性で、食べ続けています。ちなみに、この日の講話では、「小麦粉、farina00は、含まれている栄養分も00(ゼロゼーロ)だ」と、理由と共に分かりやすく説明をしてくれたのですが、それを聞いてびっくりしました。

 今日の昼食のおかずには、みそ汁もありました。みそ汁を、わたしはごはんと、夫はパンと食べることは、これまでもしばしばあったので、慣れているのですが、今日は夫が、固くなったパンを柔らかくするために、みそ汁に浸したのです。

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zuppa di fagioli

 イタリアでは固くなったパンをおいしく食べるために、乾パンをちぎってスープを注ぐ料理もあるし、夫が固いパンをスープやカッフェラッテににつけて柔らかくして食べるのには慣れていたものの、パンをみそ汁に浸すという発想というか取り合わせが、それまでわたしの頭の中になくて、あんまり意外だったので、ふふふふふ……と、楽しくて、笑いが止まらなくなりました。そう言えば、日本でも、家で食べるときは、冷たいご飯をおみそ汁に入れて、温かくして、かつ柔らかくするので、発想と方法は同じです。

 あとから考えてみれば、納得できる合理的な行動ではあるのですが、夫が乾パンをみそ汁につけるのを見たときは、意外な取り合わせにびっくりして、しばらく笑いが止まらず、夫も、何がおかしいのと言いながら、あんまりわたしの笑いが止まらないので、つられて笑っていました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-10-07 13:02 | Gastronomia