2012年 11月 16日
雨後のトラジメーノ湖と映画、『Venuto al mondo』
昨日、11月15日も、水位を確認しに出かけました。
パッシンニャーノから少し離れた、無料の駐車場に車を置いて、フェリーが発着する港の桟橋まで歩きました。右手に見えるフェリーの切符売り場の下方に、水位計があります。
理想の水位に比べて、マイナス112cm。けれども、前回、11月1日に見たときは、マイナス142cmだった(下記リンク参照)ので、2週間で、なんと30cmも水位が上がったわけです。夫はニュースでは15cmと聞いていたそうで、水位を見て、二人で歓声を上げました。
平日の夕方とあって、人影は少なく、よく晴れた日で、湖面が青く、それはきれいに見えました。
散歩にはもってこいだったのですが、ひどく冷たい風が強く吹いていて、薄着をしていたからか、夫は、早足で車に向かいました。と思っていたら、どうも帰り道に映画を見たいと考えていたからのようです。最初の写真は、傾きゆく夕日が空と湖を染めていく様子を、車内から撮影したものです。
この日、夫から聞いて、最近、テベレ川の水をせきとめた人工湖、モンテドッリョ湖(下記リンク参照)とトラジメーノ湖を結ぶ水路ができたと知りました。それなら、万一モンテドッリョダムが満水になっても、テベレ川に放水する前に、水はまずトラジメーノ湖に向かうはずです。モンテドッリョ湖のあるトスカーナで大雨が続くときは、トラジメーノ湖でも雨が降る可能性が高いので、トラジメーノがどれだけの水を蓄えられるかは分かりませんが、トラジメーノは、モンテドッリョよりも、はるかに広大なので、もし水路がうまく機能すれば、トラジメーノの水位も上がり、水害の恐れも少ないと、安心しました。
湖からの帰りがけに、映画、『Venuto al mondo』を見ました。戦争の、そして、人間の残酷さを改めて思い、主人公の深いふかい悲しみに、胸が痛んだのですが、それでも、何か心に響く、いい映画だと感じました。
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Lago Trasimeno dopo le piogge & film, "Venuto al mondo"
Ieri il livello del Trasimeno era 30cm più alto! 1/11 -142cm, 15/11 -112m!
Poi ho saputo che ora ci sono allacci che collegano la diga di Montedoglio e il Trasimeno, quindi ora sono meno preoccupata.
Il film, "Venuto al mondo" - bello, ma molto molto triste. La crudeltà della guerra, degli uomini, dolori profondi della protagonista - pure ci sono molti momenti di gioia nel film.
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LINK
- 雨が降ったら (1/11/2012)
↑↑ 11月1日のトラジメーノ湖と水位。
- テベレの満水とミルヴィオ橋 (15/11/2012)
↑↑ テベレ川の満水と、上流でその水をせきとめる二つのダムについて。
- Umbria24 - Montedoglio allacciato al Trasimeno. Zurli: «Acqua a Castiglione entro l’anno. Ecco cosa cambierà» (18/5/2012)
神秘色の雰囲気。d(-。∂)good!!
今日はこちらもどんより~の天気です。
明日は晴れるでしょう。(^^)/
5枚目の湖の写真も穏やかで情緒があってとても綺麗!
写真に見えているのは遊歩道ですか?
私はMargaret Mazzantiniさんの本、「non ti muovere」を読んだことがあるのですが、かなり重いストーリーで途中読むのが苦痛になったこともあるのですが、今でも心に残っているとても印象深い本でした。
Venuto al mondoは予告編を見ましたが、これまた重いストーリーのよう・・。でも、心に響く映画なんですね!自分が元気一杯な時に観てみようかな(*^^*)
『Non ti muovere』は、わたしは映画で見ました。わたしも内容の重い本や映画は苦手で、特に、本であれば何とか読める場面も、映画やテレビドラマでは苦痛に感じて、家のテレビで映画を見ていても、暴力的、あるいは残酷な場面や主人公への虐待が続くと、その間だけ別の部屋に避難したり、見るのをやめてしまったりします。せっかく見るならハッピーエンドがいいという気持ちもあって、最近はDrammaticoという説明のある映画は避けるようにしているのですが、今回は、散歩の帰りということで、内容を知らぬまま、夫について見に行きました。「ああ、よかった! みんな、絶対に見て!」という映画ではなくて、聞かれると、いい映画だと思うけれど……というところでしょうか。人生の悲しみ、人の心の移り変わり、そういうものを正面に捉えて見る、考え直す、いい機会にはなったけれど。あ、それから、いろんな意味で、子供が見るには問題がある映画なので、もしご覧になるとしたら、だんなさまとお二人でどうぞ。
カレーは、炒めた野菜の甘さのカレーとの相性が絶妙で、おいしかったです♪