イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

読書記録と今後の抱負

 もう10年以上も前、クリスマス前後に、北イタリアを訪ねたときの話です。町を歩いていて、陳列窓の、きれいな表紙のノートや住所録に魅かれて、店に入りました。

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 デザインや色だけでなく、用途も、映画鑑賞ノートや旅の覚え書きなど、さまざまだったのですが、いろいろと手に取ってみたあげく、表紙にletture(イタリア語で「読書」、ここでは複数形)と書かれている、こちらの読書記録帳を購入しました。

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 幼い頃から本を読むのが好きで、読んだ本の感想をあちこちに書き留めたり、いいなと思った言葉は、書き写して、何度も読み返したり、生徒に配って共有したりしていました。上の写真は、約20年前に、今治東高校の図書館だよりに、わたしが書いた部分です。自分自身の戒めにもしようと、コピーして、今も大切に持っています。本を読み終わったら、学校の教務手帳の備考欄に、読み終わった日付と書名、筆者、簡単な感想を加え、本の評価を◎○△×など、記号で記したりもしていました。

 それで、この読書記録帳を見たときに、これはいいなと思ったのです。

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 冒頭には、読んだ本の題名と筆者を書く欄があるので、自分がどんな本を読んだのかを、後から楽にふり返って見ることができます。

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 本の題名や読み終わった日、感想などを書く欄に、きちんと分かれているので、記入もしやすく、後から感想を読んでも、当時のことを思い出しやすいようになっています。各項目は、イタリア語と英語で併記されているのですが、一部間違いがあります。libreria – library、biblioteca – bookstoreとあるのですが、イタリア語のbibliotecaは「図書館、図書室」の意味なので、英語のlibrary に当たります。また、イタリア語のlibreriaには、「本棚、図書館」という意味もあるものの、「本屋、書店」という意味で使われることが、圧倒的に多いので、ここで該当する英語は、bookstoreであるべきです。

 この読書記録帳をつけ始めたときは、本を借りた図書館や買った店、だれに勧められて(suggerito da)読んだかを、わざわざ項目として取り立てて、書く必要があるだろうかといぶかったものです。ただ、今読み返してみると、こうした項目のおかげで、たとえば、わたしが『I Promessi Sposi』を読んだとき、ペルージャ外国人大学の図書館の本を借りて読んだのだということが分かり、外国人大学のイタリア文学の授業でも、たびたび登場したこの作品は、実は、そのずっと前に、ウルバーニアの私立語学学校の校長からも勧められていたことが推測できます。

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 2枚目の写真に並ぶ本は、すでにイタリア留学が始まってから読んだ本なので、すべてイタリア語の本になっていますが、まだ出発前の2000年12月から2002年3月にかけて読んだ本には、日本語や英語の本が混在しています。この頃は、すでにイタリアにかなり心が傾き、イタリア語学習に夢中になっていたので、読んでいる日本語の本も、イタリアや語学関連だったり、日本の小説のイタリア語版を読んで触発されて読んだものだったりします。英語の本も、イタリア語はまだ読解が難しい段階なので、イタリアのペンパルに勧められた文学作品を、まずは英語で読んでいますし、児童文学なら、会話も多く読みやすかろうと、ハリー・ポッターシリーズを、イタリア語で読んだりしています。

 ここに記したのは完全に一冊読み終えた本だけで、最後まで読み切れなかった本や、一部だけ、あるいは数章読んだような本の記録はありません。今読み返してみて、高校教師として忙しく、イタリア語の勉強時間確保に苦労したはずの2001年にも、4月からイタリアに留学して、やはりイタリア語の勉強に追われ、イタリア語の本を読むのが大変だったはずの2002年にも、一冊通して読み終えた本が、年に15、16冊あるのに驚きました。そして、今は、読書量がずっと落ちて、読書に割く時間が少なくなっているのを反省しました。外国人大学で学士課程に通い始めてからは、勉強に忙しくなり、課題とされて読み終えた本の数も多いのですが、こういう本は、たいていの場合、試験前にようやく読了したため、感想を記す時間の余裕もなく、わたしの読書記録は、今のところ、2006年8月で中断しています。

 このブログにも、時々、読んだ本の感想を記してしていますが、特に小説の場合は、これから読もうという方から、読む楽しみを奪わず、興味だけ引けるように注意して書くこともあって、自分が個人で自由に記す読後感とは、やはり違います。そして、最近は、読みかけては中断してしまう本がとても多いのです。大好きだったはずの、本を読む習慣を再び取り戻すために、そして、できるだけ継続して本が読めるようにするために、今読んでいる聖フランチェスコの自伝を読み終えたら、読書記録を、再びこの読書記録帳に書き記すことにしました。読書記録はまた、自分の心の迷いや成長の記録でもあります。今は再び、以前のように、もっと日本語で書かれた良書をたくさん読んでみたいとも思っています。イタリアからだと、日本から取り寄せるのに手数料がひどくかかり、前回はびっくりするほど関税も高かったので、最近は注文を控えていたのですが、少し落ち着いてきたら、読んでみたい本をいろいろ探ってみたいと思います。

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 20年近く前に、図書館便りで高校生たちに呼びかけたその言葉を、今は、自分自身に向けたいと思います。「読書をして、自分の心に響く言葉や、登場人物の生き方に出会ってみてください。これからの自分の、心や人生を豊かにしていくために」

 ちなみに、図書館便りに添えてあるイラストは、昔大好きだった漫画、山口美由紀さんの『プリンセス症候群』から借用したものです。

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Il mio quaderno preferito - l'ho comprato più di 10 anni fa a Venezia.

"Leggete i libri per incontrare le parole e la vita dei personaggi che vi commuovono" - così ho scritto agli studenti nel giornalino della scuola per la quale lavoravo circa 20 anni fa. Tengo ancora la sua fotocopia perché ho trascritto anche molte parole bellissime trovate in diversi libri. Ora devo rivolgere tale invito a me stessa; devo e voglio leggere molto più libri.
Nelle foto, la lista dei libri che ho letto dal dicembre 2000 al 2006. Fino al 3 marzo 2002 vivevo e studiavo l'italiano in Giappone. Potete vedere alcuni dei primi libri in italiano che io abbia mai letto. Il primo era '"Il piccolo principe" che qui non si trova e nella lista troverete anche la versione italiana di "Harry Potter"; ho optato per leggere il mio libro preferito e i libri per ragazzi, perché sembrava meno difficile per la mia capacità di lettura di quel periodo.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by kishie at 2012-11-29 22:34 x
私(こう見えても笑)活字好きで、昔はとにかく時間があると活字を追っていたのに、最近はめっきり本を読む機会が減ってきたと思っていたところです。
ずっと音楽をやってきたので、シーンとした音のない世界で活字に没頭するのは最高の気分転換でした。まずは生活のなかにパソコンと共に費やす時間が増えた事が一番大きな理由のような気がしてます。それでも家族や友人から「日本から何か送るから」と言われると何冊か必ず本を頼んでいます。これから読める本がある、というだけで安心するというか何と言うか。。(笑)あー、文庫本2冊くらいもってふらりと一泊温泉にでも行きたい気分。
でも、お互いそうはいかない12月ですね(失笑)
Commented by milletti_naoko at 2012-11-30 01:16
きしえさんも活字がお好きなんですね! きしえさんには、読書が気分転換だったんですね。わたしの場合は、大学の授業で扱われたり、高校の授業で、『史記』の「項王の最期」を教えるのに、司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を読んだり、必要に迫られて、本を読むことも多かったのですが、そうして読んだのがきっかけで、ヘッセや太宰治、司馬遼太郎などの作品を、夢中になって、次から次へと読んだものです。

昨晩、ある日本のイタリア語学習者の方が、自分でたくさん本を読んで、記事にされているブログを見て、強い衝撃を受けました。自分にもこんな頃があったな、と。そして、外国語学習を始める前には、日本語の本をあんなに読んでいたのにと、前々から薄々感じてはいたのですが、この記事に目が覚めました。わたしも、日本から取り寄せた本や、りえさんにいただいた太宰の作品集を読み、イタリア語の本も読むのですが、もっともっと本を読まなければというか、あの読む楽しみを自分の中に取り戻さなければと感じました。温泉旅行いいですね。寒いですもの。師走、きしえさんたちは、ますますお忙しいことでしょう。健康にはくれぐれもお気をつけて。
Commented by Masami at 2012-11-30 07:12 x
読書は私も大好きです♪
数年前までは、イタリア語の本を読むのはある意味「勉強」になってしまい100%楽しめない部分があったのですが、でも慣れていく内に、
「読み終わった後は日本語の本と同じように心に残る」ことが分かり、
最近ではイタリア語の勉強も兼ねて積極的にイタリア語の本を読んでいます!今は友人から勧められたスペイン人の作家Paulo CoelhoのL’ALCHIMISTAを読んでいますが、とても興味深い本です。

「読書をして、自分の心に響く言葉や、登場人物の生き方に出会ってみてください。これからの自分の、心や人生を豊かにしていくために」
まさに同感です!

いつかなおこさんとお会いできることがあったら、
なおこさんがお勧めのイタリア語の本を是非紹介していただきたいな~♪
Commented by yuzuko at 2012-11-30 07:42 x
なおこさん、こんにちは。
茨木のり子さんは、私の母と同世代です。青春時代が戦争だった世代です。私の母は、85歳で、今も元気に飛び回っています。
茨木さんの詩から、「背筋をシャンとなさい」「凛としていきましょう」というメッセージを、私は、感じます。
I stand alone. 自分の生きる道を見据えて歩みましょう。と私自身、自分に言い聞かせながらの毎日です。
私も、活字が好きです。親友から「あなたは、何でも活字から入るのね」と言われたことがあります。
話し言葉は、消えてなくなりますし、感情の流れで真意が汲み取りにくいのに対して、書き言葉は、思考から編まれた言葉なので、そこから真意を汲む楽しさがあるように思います。
特に日本語だからかもしれませんが、これからも言葉とともに、心豊かに暮らしていけたらと思っています。
そろそろ隠居世代ですしね(^^)
Commented by ムームー at 2012-11-30 08:59 x
なおこさん
おはようございます。
こうして書き留めておけばすぐにそのころの事も
思い出されていいですね。
子育て中にむさぼりながら歴史書を読んだ頃から、今はもう
活字を追うことが出来ませんの、ようやくパソコンで調べたり
する位ですの。
娘は活字中毒だと話していますわ。
これだけ綺麗に書かれてるといいですわぁ~
Commented by oliva16 at 2012-11-30 16:37
素晴らしい記録帳!
ちょうど私も、読書録をつけ始めようと決心してノートを買ったところです。
タイムリーな記事に感謝(^O^)/
Commented by milletti_naoko at 2012-11-30 16:52
まさみさんも読書がお好きなんですね! 『Alchimista』は、わたしも、読んでいいなと思った記憶があります。もう10年以上前なので、うろ覚えなのですが。PauloCoelhoの本は、他にも、イタリアで友人から借りて読んだことがあります。10年前の読書記録帳の感想を読むと、宗教色が強くて、生き方で教わることが多いとあります。終わり方が何だか落ちつかないとあるので、題名は、伏せておきますね。読書に割く時間が少なくなったのは、こちらの大学での勉強のために、楽しみよりは必要のために、読まなければいけない本が山ほどあったので(各種言語学の教科書や論文、外国語教育の研究書が多く、他にも現代史の本など)、せめて余暇は別のことをと心のどこかで思ったからかもしれません。

あの頃感じていた読書の喜びをもう一度取り戻すため、いろんな本を読んでみたいと思います。本当にいつかお会いできるとうれしいですね。いつか読んだ本を紹介しあいましょう!
Commented by milletti_naoko at 2012-11-30 17:00
ムームーさん、おはようございます。本の感想を読むと、当時自分がどんなことに悩んでいたのか、読んでどう感じて、何を学んだのかが、手に取るように分かって、興味深いです。読んだ直後の感想を読むと、もう記憶に残っていないことがたくさんあります。

わたしも、今本を読めるうちに、たくさん読んでおきたいと思います。お嬢さんも読書がお好きなんですね。ありがとうございます。字はわたしは、幼い頃から、自分自身の字というよりは、親しい友人の書く字体をまねる傾向があった(というか、そんなふうに覚えている)のですが、大学で教育実習があった頃からか、小学校の教科書の字体をまねて書くようにしてみたんです。国語を教えるのに、やっぱり字はきれいで読みやすい方がいいかなということで。
Commented by milletti_naoko at 2012-11-30 17:07
Olivaさん、もともとは、美しい装丁に魅かれて、自分へのイタリアみやげにと購入した読書記録帳でしたが、昨日ぱらぱらとめくってみて、読書だけではなく、自分の思いや人生、外国語学習の貴重な記録になっています。昔の方が、本を読んでの感想が奥深かったと感じたりもしました。Olivaさんも、ノートを買われたところなんですね! 一緒に記録をつけていきましょう。聖フランチェスコの自伝も、ようやくあと約20ページを残すところになりました。
Commented by koba at 2012-11-30 23:02 x
如何せん、読書は遅効性ですね。10年も前に出会った言葉が生きてくるのは、長い時間が経験が醸すのでしょうか。楽しみであり、救いでもあり。私も備忘録として書いています。目が見える間は読みましょう。「いいなずけ」途中で止まっております。また、手に取りましょう。
Commented by milletti_naoko at 2012-12-01 00:29
こばさん、近年は、何かにつけて、即効性があるものより、じっくりじっくり効いてくるものの方が、効果が確実で長いように思うことがよくあります。読書も地面にまいた種と同じで、わたしたちの中で花を咲かせ、実がなるまでに時間がかかることもあれば、何度も花を咲かせてくれることも、あるのでしょうね。

『いいなづけ』、歴史的背景など、興味深いのは興味深いのですが、本当に、危機にある主人公たちをそのまま放っておいて、しばしば横道に逸れるんですよね。わたしも、読みながら、ハラハラ、イライラした記憶があります。ぜひまた続きを読んでみてくださいね!
Commented by tiemme78 at 2012-12-01 20:46 x
Naokoさん、こんばんは
先日は私のblogへコメントいただきありがとうございました。

私がblogにイタリア語での読書記録をはじめたのは千葉敦子さんというジャーナリストの方の「千葉敦子のななめ読み日記ー365日の読書ノート」という本を読んだのがきっかけです。この本は、まさしくNaokoさんが上で書かれているように、「読書記録はまた、自分の心の迷いや成長の記録」でした。自分も同じようなことがしたいと思っていたのに、blogとなると、確かにこれから読む方のために素直な感想を書くのがはばかれて、ちょっと他人の目を意識してしまっています。

日本からはイタリアでどのような作家が読まれているか情報を得るのが難しいので、イタリアの読書事情などを取り上げていただけるとありがたいです。
Commented by milletti_naoko at 2012-12-01 21:58
tiemme78さん、こんにちは。こちらこそ訪問とコメントをありがとうございます。千葉敦子さんの名前がなつかしいです。すぐに思い浮かぶのはがん闘病記なのですが、読書ノートも書かれていたんですね。

わたしこそ、tiemme78さんのブログを拝読して、初心にかえる必要性をつくづく感じました。ありがとうございます。わたしは日本でも、流行作家よりは古典や評価の確立した近現代の作家の読む傾向が強かったので、実は、訪伊直前・直後には、当時イタリアのペンパルたちが、自分が好きだと勧めてくれたAlessandro BariccoやItalo Calvinoの作品を立て続けに読んだのですが、以後は、イタリア語や文学の授業で取り上げられた作品を中心に読むようになりました。(つづく)
Commented by milletti_naoko at 2012-12-01 22:00
tiemme78さんへ(上からのつづきです)

最近読書の速度が落ちているのは、実は、環境や食品公害・女性差別など、買った本が社会問題を扱った書籍に偏っていて、興味があって購入するものの、内容が重たかろうことを考えると、ついつい読むのを敬遠してしまっていたからです。話が横道に逸れましたが、そういう理由で、また、個々イタリア人が実際にどういう本を読んでいるかは、人によってかなり違う上(たとえばうちの夫や友人たち、読む本の傾向が皆かなり異なります)、あまり意識してアンテナを張っていないのですが、これから、意識して、何か分かったことがあれば、記事にしてみますね。

事後連絡で申しわけないのですが、わたしのブログの方に、tiemme78さんのブログへのリンクをいただきました。ご迷惑だったら、ご連絡くださいませ。
Commented by oliva16 at 2012-12-02 22:58
あらためて記事の写真を見直したら、茨木のり子さんの同じ詩が最近の田口ランディさんのブログでも引き合いに出されているのを発見!
→http://runday.exblog.jp/
今の私に刺さる言葉だから、目に飛びこんでくるのだと思います。
人生も後半になって、何も成しとげていないまま暮らしていることに対して焦燥感を感じて、それから逃げるために人のせいにしたり、言い訳を探したりしているような…。よい意味で、過去は切り捨てていかないと、と最近よく思います。
Commented by milletti_naoko at 2012-12-03 01:20
Olivaさん、この詩が言おうとしていることは、読む人によって、時期によって、受け止め方は違うと思いますが、今の私は、自分の感受性や志は、自分次第、弱くなったりくじけたりするのを他人のせいにしてはいけないということではないかと感じています。人はとかく、環境のせい、社会のせい、周囲の人のせいにしすぎですが、そういう環境・社会・周囲の人であっても、自分の感受性や志は、自分にその気さえあれば守り続けていけるはずなのだと…… 

苛立つのを、初心が消えかかるのを、他人のせいにしていないかと、私も他人の責任にしたがる自分に気づいて、これではいけないと思うことがたびたびです。すばらしい詩には、時代を超えて伝わる真実があり、人の心に訴える力があるんですよね。お互いに頑張りましょう!
by milletti_naoko | 2012-11-29 13:17 | Film, Libri & Musica | Comments(16)