2012年 12月 01日
おっとびっくり
数年前に義父が、業者に頼んで修復し、ぴかぴかになったチンクエチェント(Cinquecento)が、夫の家族と歩んできた歴史は、とても長く、購入したのは、夫の記憶によると、末っ子の義弟が生まれた年で、とすると、もう45年間も現役で活躍していることになります。義父が一家を連れ、このチンクエチェントで、アッペンニーニ山脈を越え、ペルージャとリミニの間を往復したことも数知れず、長年使い込まれている車です。数年前、初めて使用年数を聞いたときは、本当に驚きました。自動車が、製造されてから40年以上経って、まだ問題なく走ることができるとは、思いもしなかったからです。
けれども、義父宅には、びっくりするほど、長い間大切に使われている品がまだあるのでした。
この古い冷蔵庫は、今では車庫にあって、夏にスイカや大瓶入りの飲み物を冷やすのに使われています。古いことは知っていましたが、今年の夏、どのくらい古いかを知って、仰天しました。夫のすぐ下の弟が生まれた年に購入したというのです。なんと今から、48年前! 今もちゃんと、いろんなものを冷やすのに活躍しています。
戦中・戦後の物のない時代に生まれ育ったため、義父母が物をそれは大切にするからでもあるし、昔の製品は、車にしても電化製品にせよ、賃金に比べて値段も高く、長い間使えるように、耐久性を考えて作られているということもあるのでしょう。それにしても、冷蔵庫が、こんなに長い間、壊れもせずに、機能を果たしていることに、びっくりしました。
消費者が早く次の商品を買ってくれるようにと、あるいは、生産コストを下げるために、最近の車や家電は、50年前のこうした車や冷蔵庫に比べると、寿命がかなり短いように、最初から作られているのではないかという懸念もあります。次から次へと、まだちゃんと使えるのに、新しい製品が出たからと、車や冷蔵庫、パソコン、テレビを買い替え、そのおかげで、経済が回っていく…… まだ使えるものがゴミになって、それをよしとする社会は、どこか病んでいるような気がします。わたしが幼かった頃は、当時住んでいた横浜の家に、傘の修理屋さんが、各戸を訪ねて回ったものです。
物を大切にしない社会は、また、人を大切にしない社会であり、さらに社会をそういうものにしていくような気がしてなりません。
Sorpresa... Da 48 anni funziona ancora senza nessun problema!
- Cinquecento? No - solo 45 anni.
Funziona da 48 anni il frigorifero dei miei suoceri!
古き良きものは今の時代でも活躍しますね。
車も冷蔵庫もまだまだ活躍するでしょう。
愛着という言葉が良く似合います。(^^)/
こんばんは。
今は何でも捨て去りますね、昔の物は頑丈に作られていて
このように車も冷蔵庫も使えてるのですね。
素晴らしいことですわ、デザインも風格があって昔のが
好きです、カラフルすぎるのも嫌ですわぁ。
ところで、(イタリア時間で)昨晩から、今朝も、何度もクロちゃんのブログでコメントを投稿しようと試みたのですが、理由の説明もなく「システムに拒否」されてしまいます。文も短くしたし、「狩猟禁止」など、システムに検閲されそうな言葉も削除したのですが、相変わらずコメントを投稿できません。また再度あとで挑戦してみますが、もし理由をご存じでしたら、教えてくださいませ。
ああ~、猫ちゃんがくつろいでいるんですね。
猫って本当に、涼しい所や暖かい所を見つけるのが上手ですよね~。
車って、そんなに長持ちするもんなんですか!さすがに、こちらでは40年以上経ってる車なんて聞いたことないですけど・・。
日本車はそこまで長く耐えられるように造られてないような気がするんですが、しっかりメンテナンスして古い部品は交換していけば長持ちするのかもしれませんね。
凸d(^ー^)pochi!
わたしも、車がこんなに長持ちするとは思いませんでした。今日昼食の席で聞いてみたら、人によって、66年とか69年とか覚えている年に違いがあるので、はっきりしたことは分かりませんが、40年以上経っていることと、これからもまだまだ使えそうであることには、間違いありません。
ポチをありがとうございます!