イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

クリスマス2012

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 12月25日、わたしは前夜に夫が寝入ってから、クリスマスツリーの下に贈り物を置いたのですが、夫は、わたしより一足先に、クリスマスツリーの緑の枝と飾りの中に、うまく贈り物を隠していました。わたしからの贈り物を開いたあと、「あれ、君には何もないの? 木をよく見てごらん。」と言われて、必死で探したら、まずは包みが一つ、それを開けたあと、さらにもう一つ、うまくかくれんぼしていた贈り物の包みが見つかりました。いろいろ考えて、選んでくれた品物たちで、うれしかったです。

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 ミサには、義父母と夫と共に、教区教会に出かけました。ミサのあと、プレゼーペ(presepe)を見に行くと、広い場面の上に、星の散らばる夜空が広がり、大きな彗星がゆっくり流れていきます。暗い中に緑色の光があり、そこから水があふれて流れているのが、神秘的でとてもきれいです。

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 辛抱強く待っていると、夜が明けて、プレゼーペの細部まで、よく見えるようになりました。岩穴の中から湧き出る水が、緑の木々の間をくぐり抜け、滝となって、池に流れ込んでいます。銀色のリースでわたしたちが作った滝もいいけれど、本当の水を使って、川や滝を表したこういうプレゼーペはいいなと感心しました。

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 教会の外に出ると、寒さに枯れしぼんだ庭の中に、一輪だけ、凛として、美しい花を咲かせているバラがあります。

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 いつものように、家族皆でクリスマスを過ごせることに感謝しながら、いつものように、クリスマスツリーの下や周囲にプレゼントを重ね置き、前菜のあとに、スープ入りのカッペレッティ、オーブンで焼いた肉を食べました。デザートには、姪たちのトーディに住む母方の祖母手作りの大きな大きなセルペントーネ(serpentone)やパネットーネ、トッローネなど、クリスマスならではのお菓子が、テーブルに並びます。

 昨年は、姪たちが食後のコーヒーまで待ちきれず、デザートのあとに、贈り物を開封したのですが、姪たちも成長して、今年は、大人たちがコーヒーを飲み終えるまで、ちゃんと待つことができました。わたしたちが贈った本とピアスを、姪たちがそれは喜んでくれたので、とてもうれしかったです。家族全員で、トンボラで遊んだあと、わたしと夫は、妹娘に贈った本の『オズの魔法使い』を読むように、姪たちに勧め、姪たちが代わる代わる声を出して読みました。次々と起こるできごとが興味深いし、近々翻案映画も公開されるので、ちょうどいいだろうと考えたのです。姉娘は途中から飽きて、義父母のところに行きましたが、妹娘は、『オズの魔法使い』を読み終えたあと、さらに『ハイジ』を読みたがり、しばらくは、こちらも声を上げて、読んでいました。ハイジのアニメは好きでよく見たことがあるようですが、どういうわけか、自分たちがすでに知っている話を読んだり聞いたりするのが好きなので、夫がたまに読み聞かせる『グリム童話』の本でも、いつも同じ話を聞きたがります。このあとは、ずっと昔にわたしが日本で買ってきた紙風船で、姪たちがトーディに帰るまで遊びました。

 夜は、テレビで放映されていた名画、『Nuovo Cinema Paradiso』を見ました。わたしが日本で何度も見た国際版(劇場公開版)よりもかなり長いオリジナル版、あるいは、それよりさらに長い完全オリジナル版だったようで、記憶にはない場面が多くありました。Wikipediaの説明によると、1989年にイタリアで発表されたオリジナル版は、興行成績が悪かったため、かなりの場面をカットし、その短縮された国際版(versione internazionale)で、好評を博して、カンヌ・アカデミー共に賞を受賞したようです。完全オリジナル版の名で売られているDVDは、編集されたのが2002年です。

 昨晩は、完全かどうかはともかくオリジナルの長い版を見て、やはりすばらしい映画だとは感じたのですが、日本で見慣れた短縮版では、観客の想像にゆだねられていた細部や後日談が語られ、登場人物の行動の意味や意図、人となりが、少なくともわたしの想像とは、かなり違うものとなっていて、何だか別の映画作品のようでした。監督自身がもともと意図していた、描きたかった映画が分かるという意味では興味深いのですが、短縮された劇場公開版の方が、哀しいながらも余情と想像の余地があって美しく、完全オリジナル版は、冗長で、知りたくなかった、考えたくない事実が分かるので、どうかなと感じました。

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Natale2012

Suggestivo il presepe della chiesa di Santa Lucia, accanto alla stalla dove si trova la sacra famiglia, l'acqua nasce dalla sorgente dentro una roccia e diventa un torrente, una cascata poi un laghetto.
Sono molto contenta: alle bimbe sono piaciuti sia i libri che gli orecchini. Hanno finito di leggere pure "il Mago di Oz" e iniziato a leggere pure "Heidi"!
Bellissimo il film, "Nuovo Cinema Paradiso", ma a me piace di più la versione internazionale, dove molti particolari sono lasciati all'immaginazione degli spettatori e che mi sembra più poetica.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-12-26 08:55 | Feste & eventi