2013年 01月 14日
修道院の緑を歩く

ペルージャから車で東へ2時間。着いたのは12時半で、幸いまだ観光案内所が開いていたので、散歩コースを記した地図をもらい、所要時間を聞きました。

フィアストラ修道院は広大で、回廊が美しく、ワイン製造・貯蔵所など、見どころが多いのですが、2年前にすでに訪ねている上、入場料がかかります。

冬は日が暮れるのが早いので、境内で売られていた切り売りのピザで昼食を済ませ、まずは自然保護区を散歩して、そのあとで、無料で入れる教会を訪ねることにしました。

歩き始めてすぐに、大きなギンドロ(pioppo bianco)の木に、いくつか出会いました。

散歩コースには、いくつかあったのですが、わたしたちは、どのコースも少しずつ取り込んで、大回りに歩いてみることにしました。一直線に長く伸びた散歩道の、右手には農耕地が広がり、左手には林があります。

紅葉の美しい、こちらの小さな木が、高木に混じって、時々姿を現し、目を喜ばせてくれます。

長い歴史の中には、修道院が貴族、バンディーニ家の所有地であった時期もあり、その頃、この自然保護区では狩猟が行われていました。この狩りのための小さな家は、その名残です。

この狩の家の少し先に、フィアストラ川が見える場所があります。

少し先で、道を右に曲がってしばらく行くと、左手に小さな木の家があり、その小さな窓から、湖、Lago “Le Vene”に生息する水鳥たちを、観察することができます。

さらに進むと、右手に、湖を高みから見晴らして、水鳥を観察することができる塔があります。塔から見える風景はきれいで、

肉眼でも、アオサギ(airone cenerino)やマガモ(germano reale)が見えました。夫は双眼鏡を取り出して、さらに観察を続けようとし、わたしもしばらく風景や鳥の観察を楽しみたかったのですが、にぎやかな足音と叫び声と共に、子供たちがやって来たので、階段を下りました。

平地ばかりかと思ったら、夫が一番訪ねたかった森(bosco)を歩くコースには、わずかですが、上り道もありました。

自生のシクラメンの、模様の美しい葉があちこちに見えます。シクラメンの花に飾られた森はきれいでしょうが、緑の葉や苔、枯葉にも、何とも言えない趣があります。

こういう彩りを楽しめるのも、冬の散歩の醍醐味でしょう。

帰り道は長いので、途中で、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリの店で、ケーキを食べ、ホット・チョコレートを飲みました。以前、道を間違えたおかげで見つけ店です。ケーキがおいしいので、うれしかったです。
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Passeggiata nelle Riserva Naturale dell'Abbadia di Fiastra 12/1/2013
Bellissima anche l'abbazia, ma stavolta abbiamo passeggiato nella riserva naturale.
Tante belle piante; pioppi bianchi alti, alberelli con foglie rosse, foglie di ciclamini...
Abbiamo visto un airone e una coppia di germani reali dalla torre di osservazione!
Natura un po' addomesticata, ma piacevole e comoda da passeggiare in inverno.
Squisito il dolce in una pasticceria di Santa Maria degli Angeli♪
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関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- 修道院に響く歌声 ~コラーレ・テティウム、マルケ小旅行1 / Abbazia di Fiastra (20/6/2019)
↑ 合唱団と共に、フィアストラ修道院を訪ねたときの記事。

私のほうは、のろ~い更新ペースになりそうですが、懲りずにあそびに来て下さいね!
わが町はカゼンティーノ国立公園に接していて、トレッキングコースもあるのですが
引っ越してきて子供が産まれて・・・行くチャンスを逃して今まで来ています。
次男がもっと歩けるようになったらいきたいなぁ~♪
ケーキ、ヘビーそうですが、たくさん歩いた後はやっぱり甘いものですよね!
バラ窓から入る光が、教会の内部をきれいに照らし出していました。abbadiaは、abbaziaの古い語形で、もうほとんど使われていない語なのですが、自然保護区では、修道院の古い歴史を強調するために、あえてこの語を使っているのではないかと思います。
そうそう、このケーキ、バタークリームを使っているので、重いと言えば本当に重いのですが、自分の好きなこういうケーキを食べられる機会は、イタリアではまれなので、ほくほくしながら平らげました。冬の寒い中、冷えた体も、ホットチョコレートで温まりました。
ご無沙汰しています。年末年始帰省していたものですから、なかなかお邪魔できずにいました。
フィアストラは平坦な散歩道が多く、森の中のコースもそれほどキツくないのでお二人には物足りなかったのではないでしょうか。
うちから比較的近いので私たちもたまに行くのですが、歩きに行くと言うよりかはお天気の良い日にゆっくりしてちょっとお散歩、のイメージです。
今年もなおこさんのブログ楽しみにしています。
冬は、近くの山では狩猟が行われていて、銃声や猟犬、命の危険もあって、なかなか散歩ができない上、ラヴェルナなど、狩猟のない国立自然公園は、雨が多いと、岩の上ですべったり、道が泥だらけになったりして歩きにくい上に、標高が高いので、ひどく寒いのです。というわけで、夫は少々物足りなかったようですが、銃声も心配せず、歩きやすくて、わたしは十分に散歩を楽しむことができました。
こちらは最近時折雨が降るどんよりとしたお天気が続いているのですが、ペルージャの方はこの時期はお天気の日が多いのかしら?
私も太陽の下冬の散歩を楽しみたくなりました♪
冬はこう、どんよりした天気だからこそ、たまに晴れた日に散歩できるとうれしいですよね。まもなく、そちらでも雪が降るのでは? 雪の中の散歩もいいですよね。



