2013年 01月 17日
歯医者と神父とクリスマス
予約が取れた翌日の午後5時に歯医者に行くと、愛想のいい歯医者さん曰く、
「クリスマスにはトッローネ(torrone)を食べた? 黒いのが好き? 白いのが好き?」
クリスマス休暇もとうに終わっているのに、どうしてまたトッローネの話を執拗に続けるのかと思ったら、クリスマス以来、固いトッローネを食べていて歯が折れたと、駆け込んでくる患者が多かったとのことです。わたしの場合は、歯が折れたのではなくて、穴が開いているのだと言って診てもらうと、「穴が開いたのは、詰めものの間にはさまれた本物の歯が折れてしまったから」で、「こういうことは、たまにある」のだそうです。「もし虫歯でこれだけの穴が開いたとしたら、とんでもなく大きい虫歯だけれど、どうしよう。」と心配していたわたしは、それを聞いて、とりあえず、ほっとしました。銀色の金属の詰めものは、ゆくゆく体に悪影響を与えるので、白い詰めものにするよう頼みなさいという夫からの助言どおり、白い詰めものを頼んだのですが、例によって、イタリアでの歯科治療は1度では終わらず、この日は、麻酔をして歯を削り、薬らしきものを詰めて、診療が終わりました。
詰めものが入り、歯が完治したのは、2度目の治療に行った今日の夕方のことです。おしゃべりしていて、我が家と歯医者さんでは教区が同じだと判明しました。教区司祭の神父さんもまた、この歯医者の患者の一人で、クリスマス頃に、やはり歯科治療を受けたようです。わたしたちは、クリスマスのミサは、例年25日当日に、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会に行くのですが、歯医者さんは、わたしたちの教区教会でもあるサンタ・ルチーアで、12月24日に真夜中に行われるミサに行くそうで、このクリスマスのミサがいいので、ペルージャの他の教区からも人が訪れ、広い教会に座れず、ほとんどの人が立ったまま参列するのだと教えてくれました。
治療が終わって尋ねてみると、今回折れた歯を取り囲んでいた詰めものは、少なくとも数年前に入れた古いもので、折れた歯の根元付近には、虫歯も少しあったそうです。例によって、治療費は、今回の一連の治療費、80ユーロを、治療が終わった今日、まとめて払いました。診療を待つ間は、フランス語旅行会話集やフランス語の雑誌を持参するので、フランス語の勉強にもなるし、歯医者さんは、親切だし愛想もいいのですが、「今年は、歯石の除去は別にして、もう虫歯で歯医者に来ることのありませんように。」と思いながら、歯科を後にしました。
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Oggi sono andata dal dentista. E’ simpatico, la cura non mi fa tanto male, ma spero di non dover ritornarci più nel 2013 per le carie.
Aujourd'hui je suis allée chez le dentiste. Il est sympa et le traitement ne me fait pas si mal, mais j’espère ne pas devoir y retourner en 2013 pour des caries.
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虫歯治療が終わってホッとされたことでしょうね。私も病院はどこも嫌いですが、歯医者さんの、あの「キ~~ッン」っていう音には本当に神経が逆なでされたように感じますよね。
娘は一時帰国したら、まず歯医者さんに行きます。そっちでは絶対病院には行きたくないと言います。歯医者さんも、親切で、優先的に必要な回数だけ、毎日でもいらっしゃいと言って予約を入れて下さいます。有り難いです。
でも、こうしてなおこさんの歯医者さんの記事、過去の分も全部読ませていただきましたから、イタリアの病院の仕組みなどがよく分かりました。ペルージャにも優秀な歯科医院があることが分かって、私も、ちょっと安心です。ありがとうござました。でも、行かなくて済むように頑張って歯磨きしてもらいます。(笑)
実は、最近分かったんですが、娘が初めてペルージャに行ったときに、どなたかのブログに高速バスの乗り方がとてもわかりやすく写真入りであったのを私が見つけて、娘もいつもバスで帰るそうです。なおこさんだったんですね。改めてお礼申し上げます。おこさんのブログと出会ったことにいつも感謝です!!
ローマ・ペルージャ間の高速バスは、ちょっとローマに行くときにも、大荷物を抱えて、空港に向かうときにも、とても便利なのですが、ローマやペルージャに住むイタリア人にも、意外と知られていません。長くローマに住むお友達がペルージャに来てくれたときに、参考になればと書いた記事なのですが、他の方にも役に立ったと分かって、うれしいです。こちらこそ、お優しい言葉を、いつもありがとうございます!
ところで、あの歯医者さんの様子の絵はなおこさんが書かれたのですか。お上手ですね。こうしてフランス語を勉強しておられるのですね。さすがだなぁと感心しています。あっあれは「犬」ではない?のですね。辞書を引いてみました。あっそっか~そんな意味もあるのですね(^^)
絵はわたしがかきました。いやあ、あのまぶしい照明と歯医者の器具には、やっぱり恐怖を誘われます。犬? ああ、わたしのくせ字です。CANEではなくて、CARIEです。虫歯は、イタリア語でもフランス語でもCARIEなのに、発音がそれでも違うのがおもしろいですね。
まずはあまり大きな処置が必要ではなく良かったですね!
それにしても、
歯を削ったり詰め物を入れて80ユーロはとても良心的な金額ですね♪
歯医者さんのイラストお上手ですね、イラスト入り伊仏日常単語便利帳とかなんとかというタイトルを付けて本にまとめられそう♪
歯医者さん、行きたくないですね。音もそうですが私は真上から顔を見下ろされるのが耐えられません。無防備で抵抗出来ないという意識が働くのか、、、
歯医者さんはぴったり当てはまる所がなかなかなくて
、娘たちは子供の頃からの歯医者に通っています。
2回で良くなって安心ですね。
親切で治療がうまいって有難いですねぇ~
いつも優しい言葉をかけて下さってありがとうございます。
この歯医者さんでは、椅子の角度が床に対して30~45度なので、歯医者さんは真上ではなく、真横から治療をします。無防備で抵抗できないのが嫌というのは、それでも同じですけれども。
こちらこそ、お忙しい中、お優しいコメントをありがとうございます。
イラスト、カラフルで素敵ですね♪
歯医者さんのお話、興味深く読ませて頂きました。
去年、大慌てで日本に帰国して歯の治療をしましたが、
80ユーロなら、明らかにこちらで治療した方が良いなぁと思いました。
なおこさんの歯医者さんはとても感じの良さそうな方ですね!
良い歯医者さんが見つかって良かったですネ☆ ちょうど私も今通院中ですが、引越しを機に自宅から徒歩圏内で通えるところの中から当たりをつけて、、イチかバチかで行ってみました。結果、なかなか良心的なところでほっとしてます。
ところで、フランス語凄いですね!私の仏語は、昨年始められたばかりのなおこさんにとっくに追い越されておりますが、比べること自体が間違ってるって感じです(笑)もう語学への取り組み方というか、心意気というか、何もかもが最初から違ってますもん。語がこうやって学ぶべきなのでしょうね。尊敬します。
↓仏語関係のいろんなサイト、参考になります^^ラルースには中仏辞典があるんですね。日仏があれば良かったのに。。。。
久しぶりだったので写真も色々拝見しました♪なおこさん少しふっくらされました?お幸せなんでしょうね^^どれもいきいきされた表情で輝いてます♪それにお肌が色白でとっても綺麗!周囲のイタリア女性に負けてません。というか、なおこさんの方がよっぽどお肌綺麗だわ。。。
虫歯もどういう治療が必要かによって、費用がかなり違ってくるかと思います。ウンブリアはもともと北イタリアに比べると、物価が安いのですが、その中でもさらに安い料金で、しかもいいお医者さんが見つかって、助かっています。
私もフランス語の学習ペースはかなりのんびりで、熱心に学習される方のブログを見て、自分にはっぱをかけている次第です。まだまだ入門書の半分を終えた程度なのですが、幸い、フランス語はイタリア語と語彙や文法が似ているので、かなり助けられています。
中仏とアラビア語・フランス語の辞書があるのは、国内に大勢いる中国系・アラブ系の移民と、アラブ圏や中国との貿易と、両方の点から、中国語やフランス語を勉強するフランス人が多いからだと思います。
そうそう、すっかりふっくらしてしまったのは、ダイエットはどこへやら、昨年は肉をつけてしまったからであります。今年こそ!