2013年 01月 22日
レンガも芸術

冬に吹きすさぶ風とは言え、幸い南風なので、湿気と共に、温かい空気も運んできます。

夫が作業にいそしんでいる間、わたしは、初めて自分の目で、床に敷かれたレンガを見て、写真で撮影しました。部屋の用途によって、レンガの敷き方も変えてあります。寝室やトイレのレンガは、こんなふうにレンガをすべて同じ向きに、1行おきに段違いに、並べてあります。こういう配置の仕方をa correreというそうです。correreは「走る」という意味の動詞です。

一方、台所の床では、レンガがこんなふうに、入り口のドアから、入る人を奥へと導く矢印のように、敷かれています。この配置は、spina di pesce(魚の骨)。レンガの配置が、魚の小骨が、背骨から斜め後方に向かって、両側に延びている様子に似ているので、なるほどなと思います。
四方の壁に沿って、細長く一列に並べられたレンガたちが、額縁のように、魚の骨模様に置かれたレンガを、囲んでいます。

こちらの部屋では、レンガが線路のように配置されています。こういう並べ方は、家畜小屋に多く見られたものなのだそうです。

夫が苦労して、半分に切断したレンガたちも、廊下をきれいに飾っています。どこを見ても、一つひとつの床が、レンガを敷きつめて、きれいに造り上げた芸術作品のようでした。
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Danza degli Olivi & Arte dei Mattoni 19/1/2013
Contro il gelo, il vento e l'umidità mio marito ha fatto un lavoretto domenica mattina.
Bellissimi mattoni & pavimenti, creati e decorati con maestria.
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関連記事へのリンク
- 大雨と雪とレンガと / Costruzione di pavimenti


おはようございます。
レンガの敷き方によってお部屋の雰囲気が
変わり素敵ですねぇ。
出来上がって行く様子を見るのは喜びに
なりますね。
いつも優しい言葉をかけて下さって嬉しいです。
抗がん剤も今のところ副作用もなくすぎています。

見事な煉瓦の敷き方に、思わず見入ってしまいました。さすがイタリア、芸術の国です!!
旦那様と、職人さん達の努力の成果ですね。煉瓦敷きひとつにも、これだけの技と時間をかけて作り上げていくのですね~イタリア人は自宅をとても大事にして、いつも部屋が綺麗に保てるように時間をかける・・・と、どなたかが書かれていましたが、本当にそうだろうなあと、納得できました。早く全体の完成して姿を拝見したいです。楽しみです!!
レンガにもいろいろな並べ方があるのですね。そして呼び名も。
レンガの濃淡も美しくまさに芸術ですね♪
モザイク好きの私はどうしても小さいレンガの方に目がいってしまいます。ご主人制作の廊下がいちばん好きかな♪
新居のどこかにステンドグラスも素敵ですがモザイクを入れてみては如何でしょう。naokoさんとご主人の合作で、表札とかどうかしら?
はぁぁ自分の家でもないのに夢が膨らむ私です。
ムームーさん、いろいろ大変なことも多いと思いますが、同じ病を乗り越えて克服されたムームーさんが、そばにいてくれて、だんなさまも心強いことと思いますよ。休めるときに、お体を休めてくださいね。
資金不足で、とりあえずは2階だけを仕上げる予定なのですが、まもなくドアや窓もできるそうで、少しずつできあがっていく家を見るのは、大変ですが、楽しみです。
モザイクもすてきですよね。トイレの壁や床で、何か工夫ができないかとは考えています。Fuselloさんほど、芸術家のセンスや技術があればいいのですが。
なるほど!w(゚o゚)w
木が踊っているようにみえまーす。
自然の中では笛・太鼓より風の音色がリズムをとりますね。
そして、レンガの並べ方もなるほどーと思いました。(^^)/
レンガ屋さん回りを始めた頃から、イタリアでいろんな館やお城を訪ねるたびに、レンガの色や形、並べ方を気にするようになりました。それぞれ工夫が凝らしてあり、違いもあって、なかなかおもしろいです。
それにしても根気のいる作業ですね。時間に対する感覚、住まいに対する感覚が、イタリアの人と現代の日本人では違うような気がします。もちろん十把ひとからげには語れませんが。日本だと、「そんなことは業者に任せて」となってしまいそう。でも自分たちの手でひとつひとつ、生活空間を作り上げていくというのはとても丁寧な生き方ですね。
この家は、自然公園に近いために、ウンブリアの田園・山岳地域に、古くから伝わる材料や色、建築様式に従って建てなければいけないと、ペルージャ市の側からの規制も多く、さらに、コンクリートの外壁を取り除いたら、でてきた石の壁が美しかったので、経費や懐と相談しながら、できるだけよいものをと考えて、改築を進めています。建築業者がさっと造り上げて、希望者に売るような住宅の方が、イタリアでも多いと思いますよ。改築には本当に、時間と費用がかかり、神経も磨耗します。それだけに、何かがうまくできたとき、思うように仕上がったときは、本当にうれしいです。