2013年 01月 31日
ナンパのフランス語・イタリア語

それが、「精聴」の必要を感じ、この記事を勉強し始めてすぐに、意外な事実が発覚しました。記事の題名は、『Comment aborder et draguer quelqu’un』で、辞書を引くと、draguerは、「(男・女)を引っかける、ナンパする」という意味です。さらに、次の部分を理解しようと辞書で調べていたら、この記事の趣旨は、実は、異性をナンパするための口実として使える、道や時間の尋ね方を学ぼうということだと分かりました。
"Dans la rue, vous pouvez initier une conversation gentilment en demandant un renseignement (Ceci n’est qu’un prétexte, bien sûr!)"

ナンパが目的で、道や時間を尋ねるとは、そして、それを語学教材の種にするとは、さすがフランス人と思いながら、近年イタリアで、道や時間を尋ねるふりをして、相手が考えたり、時計を見たりしているすきに、財布や貴重品をする泥棒が多いことが、頭をよぎりました。もちろんスリの中には、イタリア人もいるのでしょうが、こういう犯罪を働く移民の間では、「スリのためのイタリア語」なるマニュアルが、出回っているのかもしれません。

さて、ナンパに役立ち、また、ナンパに成功した暁に、使えそうなイタリア語・フランス語の表現は、こちらのイタリア語話者向け、「フランス旅行会話集」にも、たくさん出ています。この会話集では、宿泊、買い物、外食などの項目ごとに、関連する会話表現が並んでいます。まずはイタリア語があり、すぐに、対応するフランス語の表現が並んでいるので、両言語の学習に役立ちます。異性と知り合って、ナンパに成功し、つき合いが深まるまでに使える表現も、次のような項目を手がかりに、学ぶことができます。
知り合いになる(fare conoscenza/faire connaissance)、友達になる(fare amicizia)、興味・関心(interessi/intérêt)、感情と意見(sentimenti e opinion/sentiments et opinions)、外出する(uscire/sortir)、招待(inviti/invitations)、待ち合わせをする(fissare un appuntamento/prendre rendez-vous)、一緒に出かける・デートをする(uscire insieme/sortir ensemble) 、接近・くどき方(approcci/avances)、互いをよりよく知り合う(conoscersi meglio/mieux se connaître)……
とここまでは分かるのですが、旅行会話集なのに、sesso/sexeやl’amore/l’amourという項目まであるところに、さすが西洋だなあと、半ば感心し、半ばあきれます。実は、この二つの項目は、イタリア語話者向けのギリシアや日本旅行の会話集にもしっかり収録されているので(下記リンク参照)、これが、ロンリー・プラネットの本社があるオーストラリアの人の旅行に対するスタンスなのか、イタリア人向けだから必要だろうという発想からなのかは疑問です。

ナンパをするつもりはなく、ナンパされるほどおしゃれでもないわたしとしては、ナンパではなく、実際に道や時間を尋ねるために、こうした表現を学ぶつもりでいます。もちろん、だれか現地の人と、あやしい意味ではなく、親しい話ができるようになれば、旅の醍醐味が増すと思うのではありますけれども。
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Quando ho letto per la prima volta questo articolo di "Bien-dire", audio magazine per imparare il francese, pensavo che l'articolo insegnasse le espressioni per chiedere la strada, invece consultando il dizionario ho scoperto che il vero obiettivo di esse è rimorchiare qualcuno/qualcuna... E' tipico della cultura francese?
No, forse non solo... I frasari Lonely Planet per italofoni riportano le espressioni legate pure all'amore e al sesso, il che è impensabile per i frasari fatti per i giapponesi. Quindi, questo è tipico della cultura europea oppure visto che Lonely Planet è un'azienda australiana, è caratteristico della cultura occidentale in generale?
Oppure come penso io, gli autori di Lonely Planet esagerano troppo, mettendo le espressioni del genere come se fossero fondamentali per i viaggiatori?
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関連記事へのリンク
- 英伊仏ヒアリングマラソンと注意点
↑ フランス発フランス語音声学習雑誌、『bien-dire』と、外国語学習で聴解力を鍛えるコツ、その一方法である「精聴」について。
- イタリアの方言と日本語特訓の成果その2
↑ イタリア人旅行者向けの旅行会話集(ギリシャ語・日本語用)に、なぜか出てくる誘いやアバンチュールに関する会話表現について。
- 歯医者に愛車で
↑ 最近、わたしの待ち時間の供・友となっている、イタリア語話者向け「フランス旅行会話集」の紹介。



2枚目の画像にナンパされちゃいそうです。(^<^)
青空に白い雲のある風景って絵になります。(^^)/

このBien-dire はフランス語話者による、万国民向けのフランス語教材ですか?それともイタリア人向けでしょうか??
日本に居た頃、「手紙の書き方」というものを仏語と英語と購入したのですが、英語の方はビジネス文の書き方、(商品)苦情の書き方、(講習会などの)申し込みの仕方なのに対して、フランス語はラブレターの書き方だとか、手紙のアプローチの仕方だとかで、実際役に立たない・・・と思った事があります。
私が現在使っているオランダ語の教材は、ベルギーフランス語圏人向け(と言ってもパリの古本屋で購入)ベルギーオランダ語の教材です。ビジネス用ということもあるのでしょうが、アムールの話など一切なく。日本のオランダ語教材でもアムールの話は出て来ないですね。一応、Je t'aime は、Ik houd van jou(イック ハウヴァン ユ)というようです。あまりロマンティックな響きじゃないですね。
イタリア語とフランス語は近いらしいので(同じラテン系ということで)頑張って下さい!!
そうですか、そうすると、ドイツ語のIch liebe dichとはかなり違いますね。手紙の書き方に、ラブレターの書き方があったというのは、編集者や出版社の意図だと思いますが、彼らの想定した、日本のフランス語学習者が必要としていた手紙の用例なのでしょうね。イタリア語でも、入門教材の多くには、ラブレターは出てこないと思うので、おっしゃる文例集は、何だかかなり特殊な気もします。
ありがとうございます。お喋り笛吹きさんも、オランダ語のお勉強、頑張ってくださいね!!