2013年 02月 18日
ピエディルーコ湖・泉と聖フランチェスコのブナ、リエーティの聖なる渓谷
聖なる渓谷へと向かう車の窓から、村と同名の美しい湖、ピエディルーコ湖が見え、この美しい湖のほとりを散歩することにしたのです。
ピエディルーコ村には、聖フランチェスコが、1217年に村を訪ねたことを記念して、約100年後に建てられた教会があります。
そして、このアッシジの聖フランチェスコ教会(Santuario di San Francesco d’Assisi)も、聖フランチェスコの足跡を追って、ローマを目指す巡礼の道、la Via di Roma(下記リンク参照)で、訪ねるべき場所となっています。
湖の眺めを楽しみながら、村を散歩していると、遠くの方に、丘の上に建つラーブロ(Labro)の村と、白雪を頂いた高峰が、きれいに見えました。
今回の旅の目的の一つは、巨木を訪ねることです。湖のほとりで、思いがけず、それは大きな木に出会いました。
昼食は、Trattoria Giosefattaで食べました。散歩中に村の人から、「湖の眺めも楽しめるし、魚がおいしく、値段も良心的」、そして、「村の名物料理は、湖で取れる小さな魚を、皮が焦げるまで炭火でじっくり焼いて食べるカルボナレッティ(carbonaretti)だ」と、教えてもらったので、わたしも夫も、この地元名物を食べました。わたしが頼んだのは、Antipasto tipico(地元名物づくしの前菜)です。カルボナレッティもインゲンマメ(fagioli)も、おいしかったです。クロスティーニ(crostini)には、黒トリュフも載っていました。
聖なる渓谷では、まず聖フランチェスコのブナを訪ねようと、リヴォドゥートリに向かいました。聖スザンナの泉という案内看板に魅かれて、訪ねてみると、いくつもの泉から湧き出る清らかな水が、川となって勢いよく流れていて、それはきれいでした。
向こうの丘の上に、ポッジョ・ブストーネ(Poggio Bustone)の町並みが広がっています。泉には、人なつっこい白鳥が4羽いて、
近くの野に生えている草をやると、うれしそうに食べていました。
このあとは、聖フランチェスコのブナを、車で訪ねる予定でした。ところが、チェッパーロ(Cepparo)の集落の最後の家を通り過ぎたあたりで、村人から、「この先は、道が雪や氷に覆われていて、車で行くのは危険」で、「ブナまでは約3km」だと聞き、まだ日も高いので、車を置いて、歩いて行くことにしました。
巡礼の道を示す道しるべを夫が見つけ、トレッキング・コースや車道を歩いて、巨木を目指しました。途中から、車道にも雪が高く積もり、犬とも狼ともつかない獣の足跡だけがかすかに残る真っ白な雪の上に、わたしと夫が、新たに足跡をつけて行きました。
巡礼の道は、雪に埋もれて分かりづらいので、車道の方が安心だと、途中から、わたしは車道を、夫は森の中のトレッキング・コースをと、二手に分かれて歩き、山の高みに立つ十字架で、再び合流しました。十字架から先は、雪がひどく深いので、ひどく苦労しながら歩きました。前方に、教会らしき建物が見えたときは、「ようやく巨木にたどり着けたんだ」と喜んだのですが、先に到着した夫から聞いて、ブナは、このあとさらに、山の急な斜面を降りたところにあると知りました。
というわけで、聖フランチェスコのブナに出会えたときは、庭師が趣向を凝らしたわけではないのに、自然のままに、弓なりの美しい姿を見せるみごとな大木に、心底感動すると同時に、ようやく目的地にたどり着けたと、ほっとしました。
みごとな巨木のそばで、もっと眺めを楽しんでいたかったのですが、日が暮れる前に散歩を終えようと、ブナにあいさつして、車を置いた場所へと戻りました。
行きは、十字架から教会まで車道を歩いて、それからブナへと山道を下ったのですが、帰りは夫が、ブナから十字架へのトレッキング・コースを見つけました。それから、夕日が空と山とを染め上げていく中、二人一緒に山道を下りました。車に戻ったのは、5時43分。ちょうど太陽が、山の向こうに姿を消した頃でした。
********************************************************************************************************************************
Da Perugia verso la Valle Santa Reatina 14/2/2013
Piediluco (Terni, Umbria)
Qui siamo ancora in Umbria. Bellissimo il Lago di Piediluco, in lontananza si vedono le montagne maestose con la neve. Santuario di San Francesco d'Assisi costruita circa cento anni dopo la visita del santo a Piediluco nel 1217. Albero maestoso & carbonaretti, i prodotti tipici del paese. Buoni!
Rivodutri (Rieti, Lazio)
Sorgente di Santa Susanna. Scaturiscono le acque limpide da diversi punti. Simpatici i cigni che ci si avvicinano e mangiano le erbette dalle nostre mani. Faggio di San Francesco, albero bellissimo il quale secondo la leggenda diede il riparo al santo da un temporale. Poiché la strada era coperta dalla neve, abbiamo deciso di andare a salutarlo a piedi. Sulla neve soltanto i passi di un animale (cane? lupo?) e noi due. Paesaggi meravigliosi.
********************************************************************************************************************************
関連記事へのリンク / Link all’articolo correlato
- 聖なる渓谷を訪ねて / Valle Santa Reatina (16/2/2013)
インド人の仲良しの友人からこの教会に行って来た事を聞いて 、興味深く拝見させていただきました。(神聖なキリスト教信者で時間があるとイタリア全国の教会巡り、巡礼の旅に出ている。)
トレッキング、なんて本当に直子さんすごい。
しかも雪道を。その分、生クリームいっぱいのホットチョコレートや湖のお魚料理がさぞ、美味しかったことでしょう。
すごいだなんて! 日頃運動不足なので、ゆっくり歩く上に、時々立ち止まって休みながら、自分のペースで歩いて行きます。山歩きは大変ですが、美しい風景にたくさん出会えます。出不精なわたしを、夫が連れ出して鍛えてくれるので、その意味でも感謝しなければいけませんね。