2013年 02月 19日
永久滞在証、ついに!
取得の権利があることは分かっていたものの、イタリアでは、法の解釈や応用が、役所によって違ったり、間違った手続きが行われたりすることも多いと知っているので、今回受け取った紙に、許可証(permesso)でなくcartaとあり、「期限なし」と書かれているのを見て、ほっとしました。
申請したのは、半年前の6月26日で、そのときは、発行は2か月後と聞いていたのですが、8月末には、まだ滞在証ができていませんでした。幸い、ペルージャ県警が、11時から13時までにURP(tel 0755062717)に電話すれば、発行されたかどうかを確認できると、教えてくれたのですが、この電話番号が、イタリアの役所や業者の電話にありがちなように、何度もかけて、運がよければ、何とかつながるという状況です。以前、発行が数か月遅れたしと、のんびり構えているうちに、冬が来て、県警の門の外で待つのは、つらい季節になってしまいました。何度も電話を試みたあげく、先週水曜日に、電話がようやくつながりました。「滞在証、できてますよ。(E’ pronta.)あれ、印刷はされているのかな…… 少し待ってくださいね。」との返事に、一抹の不安を感じたのですが、幸い、印刷もされていました。(ちなみに、受け取った滞在証の最後に、2012年10月23日という日付があるので、ひょっとしたら、4か月前に、すでに発行されていたのかもしれません。)
受領が、火曜日の午後3時から5時までだということは、8月にメールで問い合わせて、知っていたのですが、電話が通じたついでに、「番号の配布があるので、午後2時半頃に来るといいですよ。」と、教えてもらいました。ところが、今日、2時半にペルージャ県警に向かうと、ご覧のように、門の前には、すでに長い列ができています。しかも、わたしが列の後ろに並んで待っていると、STOPの道路標識のあたりから、後から来て、割り込む不届き者が、時々います。
もっと早く来ればよかった。ちゃんと番号がもらえるかしらと思いつつ、待っていると、3時に門が開き、列が少しずつ前に進みました。わたしの番になって、滞在証の申請書と古い許可証を見せると、両側に控えていた警察官の一人が、
「5番窓口、番号なし。(sportello 5, senza numero)」
と言います。「5番窓口に行かなければいけないけれど、番号は取る必要はないということですか。」と尋ねると、そうだと言うので、門から入りました。県警の建物に入ると、窓口が五つあり、5番窓口は、入り口から見ると、一番奥にあります。「5番窓口の列の最後の人はだれですか。」と尋ねて、L字型に長く延びて、3・4番窓口あたりまで続いている列の最後に並びました。このとき、勘違いして、5番窓口に並んでいる人が多かったため、幸い、3時37分には、永久滞在証を手にして、警察署の外に出ることができました。
新しい滞在証は、A4型の薄い紙切れ1枚で、ピンク色をしています。桜色やピンクの好きなわたしは、色はうれしいのですが、さて、常にこの滞在証を携帯して、しかも傷めずに、長く使えるようにするには、どう折りたためばいいのか。今夜は、永久滞在証の取得を祝って、お気に入りのピザ屋に食べに行ったのですが(もちろんわたしのおごりです!)、折りたたみ方が決まらず、もらったばかりの滞在証は、家に置いて出かけました。
明日はさっそく、市役所の戸籍課に、滞在証を更新した旨を告げに行き、さらに、昨年末に有効期限が切れてしまっている保健証(tessera sanitaria)を更新しに、保健所にも足を運ぶつもりでいます。
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Carta di soggiorno a tempo indeterminato
Dopo una lunga attesa a casa e in fila davanti al cancello della questura, finalmente l'ho ottenuta :-) Sono passati quasi undici anni da quando ho cominciato a vivere in Italia. Era il 3 aprile 2002.
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関連記事へのリンク
- たらい回しの定めかな (26/6/2012)
↑ 申請にあたって、県警から戸籍課へ、戸籍課から県警へとたらい回しに遭った話。
- Carta di soggiorno (27/6/2012)
↑ 2012年6月にペルージャ県警で家族用滞在証を申請するにあたって必要だった書類と、その法的根拠
- 滞在許可証よもやま話4 (23/2/2011)
↑ 住民登録をしている外国人は、滞在許可証を更新するたびに市役所に届け出る義務があるという話
- 日本の桜5 京都、渉成園 / Fioritura dei Ciliegi Giardino Shosei-en, Kyoto (29/3/2009)
私も一昨年無事収得しました。本当にもっとコンパクトだったらどんなに良いかと思いますよね。
良かったですね~。いまどきA4サイズで、ちっとも改善されてないところがイタリアだなぁとは思いますが、とにかくよかったです。お疲れさまでした。
ペルージャはスゴイ列ですね。2時半の時点で、こんなに並んでいるのを見るとげんなりしますね~。
でももうこの長い列ともおさらばだと思うと気分がちがいますね♪
14時半でもやはりすごい列ですねー番号なし・・・ということもあるんですね。
こちらの列は列になってない列ですし割り込む輩も多いですし・・・イヤですね・・・。きちんとCartaになっていてよかったですね!私もちゃんとCartaがもらえるか、ドキドキです!カードになるのだと思っていましたが紙のままなんですね。
あの列を見ると気が進まないですが・・・重いおもーい腰を上げて近々行かなくては・・・と思います。。
参考になりましたーどうもありがとうございました!
わたしがCartaなので、MariさんもCartaのはずです。でも、やっぱりドキドキしますよね。紙は不便ですが、いい保存法・持ち歩き方と折りたたみ方を検討中です。
わたしも、列に並んだあげくに未発行だったらいやだし、だれも受け取らない電話に何度もかけるのも気が乗らないし、冬の寒いときに、長く列に並ぶのはつらいしと、すっかり後のばしにしてしまいましたが、Mariさんのおかげで、根気強く電話をかけ続けて、無事に受け取ることができました。こちらこそ、どうもありがとうございました!
ところで、コピーを持ち歩くだけじゃ不十分なんでしょうか?
http://cuoreverde.exblog.jp/17703068
いろいろ調べてみたのですが、やはり何かあって、警察から提示を求められたときには、原本を見せないと、それだけで拘留された移民の例もあるようですから、ふだんの生活では基本的に見せるように言われることはまずないのですが、いつ何に巻きこまれ、そのときどういう警官が対処にあたるかも分からないので、やはり現物を持ち歩く方が無難だと、わたしは思います。