2013年 02月 25日
お国はどちら
当時のメモを見ると、初日の月曜日は、レベルによってクラスを分けるための試験が、朝8時15分からあり、クラス分けが決まって、割り当てられたA2.1の教室に入ったのは、午前10時45分とあります。わたしたち新しいメンバーが教室に入ったときは、すでに授業が始まっていて、『Pariscope』という雑誌の紹介に続いて、先週からの続きらしい、ボブ・マーリー(Bob Marley)の人生を語った音声を聴いての、質疑応答や説明がありました。
そうして、ベルが鳴り、休憩時間のあと、わたしたちも、いよいよ本格的に授業に参加することになりました。

それぞれが名前を言ったあとで、
D’où viens-tu? ご出身は(お国は)どちらですか
(イタリア語では、Da dove vieni?)
という質問に、フランス語で答えていきました。フランス語のわずかな語彙に加えて、イタリア語と英語の知識に助けられ、この日、6月4日に自己紹介をした11人の出身国がどこかは、ちゃんと分かったものの、今日、当時のノートを見てみると、国名を正しく書けているのは、日本(Japon)、イタリア(Italie)とイラン(Iran)だけで、あとは、いい線をいっている国名もありましたが、てんでめちゃくちゃなつづりを書いているものもありました。
同じ国出身の生徒が複数いる場合もあるので、このとき、上がった国名は九つでした。以下、参考までに、その国名をフランス語・日本語・イタリア語の順に記してみます。
・Japon 日本 Giappone
・Corée du sud 韓国 Corea del Sud
・Iran イラン Iran
・Italie イタリア Italia
・Portugal ポルトガル Portogallo
・Suède スウェーデン Svezia
・Pays-Bas オランダ Paesi Bassi
・E’tats-Unis d’Amérique アメリカ合衆国 Stati Uniti d’America
・Colombie コロンビア Colombia
フランス語は、イタリア語と違って、表記と発音の差が多く、音は同じでも、つづり方はいくつもあるという場合もあるので、聞き取ってきちんと書くのは大変だなと、今になって、自分の間違いを見ながら、つくづく思うのでありました。
出身を説明するのに、「わたしは~人です。」と言う人もいて、「ポルトガル人」であることは、イタリア語のportoghese(ポルトガル人)に助けられて、すぐ分かったものの、今日辞書を調べたら、フランス語では、Portugaisであって、発音はよく似ているのに、つづりはかなり違うことが発覚しました。韓国人も、イタリア語のcoreanoに発音は似ているから、聞くと分かるのに、つづりはCoréenで、後半はかなり違います。
国や(合衆国の)州を意味するE’tatも、意味はイタリア語のStatoに対応しますが、発音は、末尾の-tが無音なので、イタリア語のetà(年齢)の発音と同じになって、少し不思議な気がします。今回、辞書を調べていて、「クーデター」は、もともとフランス語のcoup d’E’tat(国家に対する一撃)から来た外来語で、この言葉の中に、E’tat(国)という語が含まれていることに気づきました。おもしろいのは、英語でも日本語でも、このフランス語起源のクーデターという言葉を使うのに、イタリア語では、colpo di Statoと、フランス語のこの言葉を逐一イタリア語に置き換えた表現を使うことです。ニュースで耳にするたびに、colpo di Statoという表現に違和感を感じていたのですが、今になってしっくりしました。ちなみに、映画などで、強盗が銀行や汽車を襲撃するときにも、この襲撃を、イタリア語ではcolpoと呼びます。
いろいろな国から来た仲間のいるクラスで、授業が楽しかったです。上の写真は、最後の授業のあとに撮ったものです。2週間いつも教えてくれていた先生が、残念ながら、この最終日だけお休みで、この日だけ、レベルが一つ上のA2.2クラスと合同で、授業が行われました。
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D'où viens-tu?
Prima lezione della scuola di Parigi (4/6/2012); ci siamo presentati a vicenda. Ho cercato di scrivere in francese i Paesi d'origine e nazionalità dei compagni di classe. Stasera ne ho fatto ripasso dopo nove mesi e ho trovato tanti sbagli!
Si pronuncia 'peiba' ma si scrive 'Pays-Bas', la pronucnia è simile all'italiano, ma si scrive 'Portugais' e non 'portoghese'... 'Coréen', la pronuncia è simile a 'coreano', ma si scrive in modo molto diverso...
Mi consolo, pensando al fatto che per i miei allievi deve essere altrettanto o addirittura più difficile imparare a scrivere e pronunciare correttamente i nomi di diversi Paesi in lingua giapponese. Sono sempre convinta che tutti ci riescano, quindi anch'io riuscirò senz'altro a scrivere correttamente in francese!
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関連記事へのリンク
- パリでフランス語を学ぶ (5/6/2012)



オランダは知識のない日本人にとっては???でした。
ネザーランド?Hで始まるオランダ?フランス語はペイバとよむのかな?
サッカーを見に行った時にオランダ表記でわからなかった思い出があります。
すごい! サッカーの国際試合も観戦されるんですね。ミラノの友人が、海外からサッカーの試合の応援に来て、町で騒ぐのは、オランダ・ドイツ・イギリスから応援に来るファンたちだと言っていたのを思い出します。

勉強がダメな自分も何事もそうですがやっておけば・・・となります。当分外国で観ることはないでしょうがまたヨーロッパで観たいです。スタンドだけではなく当日の街の雰囲気も大好きです。
和気藹々のスナップ、皆さんいいお顔してますねぇ~
お国もさまざま、でも皆さんお若い!
きっとフランス語の吸収も速いんでしょうね!
オランダ、Paesi Bassiと呼ぶんですね、知りませんでした。
情けない話ですが スイス Svizzera と スウェーデン Svezia 未だに混乱してしまう私です。
日本でイタリア語を勉強するときに、オランダはあまり教材に登場しませんよね。イタリアでは、意外とオランダ人観光客に会うことも、語学学校で、オランダからの留学生と知り合うことも多かったのですが。わたしもつい数か月まで、国名のCanadaは-aで終わるから女性名詞だろうと思い込んでいたら、フランス語の勉強のおかげで、実はイタリア語でも男性名詞だと発見しました。学びって、いつまでも終わりがありませんね。スイスは、ニュースでも(スイス銀行に消える賄賂など)日常会話でも(ペルジーナが今はスイス企業のネスレ傘下だとか)、よく登場するので、Sveziaと混同することはありませんが、頭では分かっていても、いまだにneveのつもりでnave、mezzanotteのつもりでmezzogiornoと言ってしまって、言ってから自分で気づいて恥ずかしくなることがあります。脳内の語彙の記憶は、発音によって分類・整理されているそうで、だから発音の似ている語というのは、人間の脳の造り上、混同するのもやむを得ないようです。少しずつ気長に、頑張りましょう♪