イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

カレンダーも聖フランチェスコ

 新教皇が聖フランチェスコの名を選んだことを、世界が衝撃と喜びをもって迎えたのはつい最近のことですが、実は今年、2013年は、Frate Indovinoのカレンダーも、主人公、テーマが聖フランチェスコです。

カレンダーも聖フランチェスコ_f0234936_6543752.jpg

 毎年、カトリックの宗教行事や聖人の記念日だけではなく、天気や畑仕事、健康などについての豆知識を教えてくれ、読んで楽しい笑えるコーナーもあります。下記リンクから、過去のカレンダーをご覧になると分かるのですが、毎年、カトリック教にちなんだテーマがひとつ選ばれて、毎月、そのテーマに関する絵や言葉が添えられています。

カレンダーも聖フランチェスコ_f0234936_6545597.jpg

 今のように科学技術で天気予報をするすべもない昔から、過去の天気から、この時期の天気はこうだから、畑仕事としてするべきことは何かを割り出して、教えてくれたこのカレンダーを、義父は今でも、天気の目安を知るのに参考にしています。というわけで、このFrate Indovinoのカレンダーは、義父母の家にも、我が家にも、自分たちで買ったり贈られたりして、毎年必ず壁にかかっています。

カレンダーも聖フランチェスコ_f0234936_65599.jpg

 昨年末に広告を見て、2013年のテーマが聖フランチェスコだと知ったときには、これは絶対手に入れなければと思いました。夫も義父母も敬愛する、地元ウンブリア出身の自然と清貧を愛する心優しい聖人で、わたしも慕っていて、夫や友人たちと共に、聖フランチェスコゆかりの地を訪ねる巡礼の旅に、参加したことさえあるからです。ウンブリア発、フランチェスコ修道会の修道士たちの手になるカレンダーなので、聖フランチェスコがテーマに選ばれるのは当然と言えば当然なのですが、毎年選ばれてもおかしくない聖人が、なぜ今年、特に何かの記念に当たる年でもないのに、カレンダーの主人公に選ばれたのだろうと不思議に思いました。

カレンダーも聖フランチェスコ_f0234936_655269.jpg

 カレンダーには、聖フランチェスコの人生のエピソードを始め、著名人が、自分にとっての聖フランチェスコを語った言葉も収録されています。これから少しずつじっくり読み、年が終わっても大切に保存したいと思っています。

 年末年始には、街頭の新聞雑誌販売店で売っていて、発行者のサイトでは、今年だけではなく過去のカレンダーも、オンラインで購入できるのですが、もう4月になったので、新聞雑誌販売店(edicola)で見つけるのは難しいかもしれません。

Questo anno è San Francesco anche il tema del Calendario di Frate Indovino!


関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- カレンダーと言えば / Calendario di Frate Indovino 2011 (28/1/2011)
- 新教皇、Papa Francesco / Nuovo Papa Francesco (14/3/2013)

LINK
- Frate Indovino – La nostra storia

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

Commented by fusello at 2013-04-03 19:20
naokoさん、こんばんは☆
聖フランチェスコのカレンダー、情報満載なんですね!
色もパステル系でさわやかだし、私の誕生月の7月が聖フランチェスコと小鳥、う~ん欲しいです♪
そうそうイタリアにも「日めくり」あるのかしら? 母が愛用していたもので、、、

↓の記事の「つつじ」大ぶりなんですね!
「紅白のつつじ」まるでミジャーナのnaokoさん宅への新築祝いのようですね♪

いつも記事の最後に書かれているイタリア語の要約、楽しみにしています。日本語の後に読むのでとても分かり易いし(笑)、文章がスッキリしていて、、、私の目標です♪



Commented at 2013-04-04 00:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2013-04-04 04:17
Fuselloさん、こんにちは。なんだか婦人雑誌の付録に昔ついていた家計簿なみに、毎月興味深い書きこみや、ためになる情報が満載で、飽きないカレンダーです。今年は聖フランチェスコについて書かれていることも多く、絵も毎月聖フランチェスコ(2月の絵は修道士になる以前のものです)で、うれしさも倍増です。

つつじの鉢はかなり小さいんですよ。撮影の加減で大きく見えるのかもしれません。改築の完成はいつになることやら。

楽しみにしていただいてありがとうございます。日本語で記事を書き上げるのに力を使い果たしたあと(大げさ)、さっとイタリア語で要点をまとめるので、時間のあるなし、眠いか否かによって、長さも校正の必要もかなり違ってきます。真夜中になんとか記事を書き上げて、イタリア語でさっと書き添えて送信した翌朝に、記事を読み直して、日本語とイタリア語の両方の間違いに気づいて、赤くというか青くなることもよくあります。
Commented by milletti_naoko at 2013-04-04 04:47
鍵コメントの方へ、こんばんは。

車の移動は、ローマからアッシジへの日帰り旅行はできないこともないのですが、移動時間の方がアッシジへの滞在時間より長くなって残念な気がします。夜はアッシジの方がローマよりずっと治安がいいので、ゆっくり散策したり、夜明かりに照らされた教会や大聖堂の眺めを楽しめたら、すてきだと思います。また、月・金だけで便数は少ないのですが、アッシジ・ペルージャ・フィレンツェを結ぶバスの便もあるので、
http://www.sulga.it/orari/assisi_firenze.pdf
どうせフィレンツェにも滞在されるのでしたら、ローマからアッシジ、アッシジからフィレンツェ、フィレンツェからローマという移動(前二者はバスで移動)という手もあると思います。残念ながら、イタリアでは鉄道駅にエスカレータもエレベータもなく、荷物の移動が大変な場合が多いので、こういう点で、バスは楽です。ちなみに、この路線を運営するSulga社は小さい会社であるため、原則として、他のバス会社や公共交通機関がストをするときにも、ちゃんと運営しています。遅れもめったにありません。(つづく)
Commented by milletti_naoko at 2013-04-04 05:06
鍵コメントの方へ(上からの続きです)

初心者でも周囲の人に聞けば大丈夫だとは思うのですが、ローマ発の電車が遅れて、乗り継ぎができないという可能性はあります。時刻どおりに発車する場合もちゃんとあるのですが、長距離の移動で時間に余裕がないときは、遅れる可能性も想定しておいた方がいいかと思います。

新教皇のおかげで、アッシジは観光客が増え、すでに4月25日や5月1日の連休にはホテルの予約が殺到しているそうです。夏のイタリアは暑いし料金も高いので、旅行はアッシジに限らず、できれば4・5月のこうした連休に重ならない時期をお勧めします。Sulgaのバスは夏でなければ当日出発より少し早めに行けば、問題なく乗れるはずですが、アッシジ発着(発だけ?)の便については、前日(月曜日発の便の場合は前日が日曜日なので前々日)の夜7時までに予約の電話をするように書いてあるので、電話をしておかないとアッシジからはバスが出ない可能性があります。

5月半ばに10日ほどの巡礼の旅を計画しており、他に通訳の仕事の予定もあるのですが、日程が合えばお会いできるとうれしいです。すてきな旅になるといいですね。
Commented at 2013-04-05 00:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2013-04-05 01:12
鍵コメントの方へ、アッシジは観光客の多い町なので、予約が殺到しても、態勢も整っているはずです。新教皇の影響による観光客増は、今後も予想されることですし、せっかくだからいらしてはいかがでしょうか。

聖フランチェスコや聖キアーラゆかりがお好きなんですね! 二人にゆかりの場所は、アッシジや周辺には多いですし、フィレンツェとアッシジの中間地点近くに、聖フランチェスコが聖痕を受けたラヴェルナもあります。ローマはまたいつかということにして、車でフィレンツェを訪ねたあと、ラヴェルナ・アッシジなど、聖人ゆかりの地を回るという方法もあります。

アッシジは世界中からの観光客の多い町で、外国語も通じますし、小さい町で、見どころは集中しているので、観光に問題ないと思います。ウンブリアでの観光のつきそいは、文化協会の一員としても、私個人でも有料で引き受けてはいますが、日程が合えば、お二人の場合は、フランス語のお勉強仲間でもあり、勉強も兼ねて、仕事ではなくて、ご案内できたらと思っています。わたしがお会いできたらうれしという上に、アッシジの町の外にある聖人ゆかりの場所は、道を知らないとかなりの時間のロスがあるのです。
by milletti_naoko | 2013-04-02 23:59 | Film, Libri & Musica | Comments(7)