イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

半過去、イタリア語・フランス語

 『フランス語のABC』に続いて、昨日、ようやく『新・リュミエール』でも、直説法半過去(imparfait de l’indicatif)の直前まで、学習を終えました。

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 これでようやく、半過去の勉強に取りかかることができます。フランス語とイタリア語では、文法の微妙な違いがあるものの、たとえばフランス語の複合過去と半過去の違いは、これまで耳にし、目にした用例に関しては、イタリア語の近過去(passato prossimo)半過去(imperfetto)の違いと共通するところが多そうで、そういう点でも、既習のイタリア語の知識に大いに助けられます。

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 数年前、イタリア語教授法の授業の課題で、それぞれの入門書で、近過去や半過去が、どのような順序で登場し、どんなふうに説明されているかをまとめて、提出したことがあります。

 日本語で「半過去」と訳される、イタリア語のimperfettoという時制は、本来の語義や文法的用途から考えると、「未完了」と呼ぶべきものです。というのも、このimperfettoという言葉は、「完了」(perfetto)に、否定を表す接頭辞のin-(m、p、b の前ではim-となる)がついてできた語である上、文法的にも、perfettoという、「動作などが完全に終了した際に使われる時制」に対峙するものだからです。

 現代日本語では、たとえば、「昨日わたしは山で散歩をした。」でも、「私は散歩をしていたとき、サーラに出会った。」でも、過去はすべて「た」を使って表します。

 ところが、イタリア語では、前者は、

 Ieri ho passeggiato in montagna.

後者は

 Mentre passeggiavo, ho incontrato Sara.

と動詞の異なる時制を使います。

 これは、「散歩をする」(passegiare)という行為を過去に行ったということは共通していても、前者では、「散歩という行為がすでに完了、終結している」ので、完了時制(perfetto)である近過去(passato prossimo)を使い、また、後者では、「私がサーラに出会った」時点では、「散歩をするという行為は継続中で、まだ完了していない」ため、未完了時制である半過去(imperfetto)を使うのです。

 イタリア語の過去時制にはいろいろあって、直説法の完了時制(perfetto)には、近過去だけではなく遠過去(passato remoto)もあります。ただ、遠過去は、標準イタリア語では、遠い昔のできごと、あるいは、現在と関連がないとみなされるできごとに使われるため、日常会話では使われる頻度が低いので、イタリア語学習者が特に迷うのは、過去のことを話すときに、近過去と半過去のどちらを使えばいいかということではないかと思います。(ただし、南イタリアでは、つい最近のことでも、遠過去を使いがちだという地域的特徴があります。)

 近過去を使うか、半過去を使うかの決め手は、このように、動作をすでに完了したものとしてとらえるか、それとも、継続したもの、過去の習慣・反復・描写など、未完了のもの、ある過去の一時点で時を止めて、そのときにどういう様子であったかを表すか、によります。

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 この完了・未完了時制の使い分けは、現代日本語にはないので、ただでさえ理解や習得が難しい上に、imperfettoに「未完了」ではなく「半過去」という訳をあてていることが、さらに学習者を迷わせる原因になっているのではないかという気がします。

 今日は時間がないので、ここで記事を終わりにしますが、こういうイタリア語の二つの過去の違いが、フランス語で半過去を学習するときに、役に立ってくれるものと確信しています。これからフランス語の直説法半過去を勉強しながら、また折に触れて、イタリア語やフランス語の半過去などについて、書いてみたいと思っています。

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Carino carino il nostro gattino
, ma forse l'ho accarezzato troppo spesso sulle ginocchia e ora ho trovato alcune punture forse di pulci del gatto... perché le zanzare ancora non ci sono e poi le punture si trovano dove le zanzare non potrebbero mai arrivare.
I fiori di azalea ci abbelliscono la terrazza e ci rallegrano il cuore.
Sono arrivata finalmente al capitolo di 'imparafait de l'indicatif'. Le conoscenza dell'italiano e del suo 'imperfetto indicativo' mi aiuteranno.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-04-10 12:24 | ImparareL2