2013年 06月 04日
ディーゼル車にガソリン!?
上の写真は、5月半ばにガソリンスタンドで撮影したものです。時期や店によって、値段は変動しますが、どこも、ディーゼル車の方が、ガソリン車に比べて、燃料の価格が割安になっています。
まだ日本にいた頃、アメリカから取り寄せた、カセットテープつきのイタリア語の学習書に、ガソリンスタンドでの会話というのがあり、イタリア語では、「ガソリン」をbenzinaと言うことは、そのとき知りました。ガソリン車は、「無鉛(senza piombo)のガソリンを入れなければいけない」という会話もあったように記憶しています。
日本ではディーゼル車を持つ人が身近におらず、わたしの車もガソリン車で、出会った頃からずっと夫が大切に乗っているカングーが、初めて身近に接したディーゼル車だと言えると思います。夫はいつもdieselという表示のある給油場所で給油をし、一方、2年前に、イタリアで自分の車を持ち始めたわたしは、ガソリンを給油していました。
長い間使っているのに、イタリアに住んでいるのに、知ったつもりで知らなかった、勘違いしていた言葉というのが時々あって、たまにそれに気づいてびっくりすることがあります。4月末に、友人たちの車と夫の車と2台並んで、フェッラーラ近くをドライブしていたときにも、そういう発見がありました。
途中、給油のために、ガソリンスタンドに立ち寄ったのですが、ふだんはDIESELと書かれた給油場所で給油する夫が、GASOLIOと書かれたところに車を停めたので、びっくりしました。「dieselじゃなくて、gasolioでいいの?」と、慌てて聞くわたしに、夫は平然として、何を驚いているのだろうという顔をしています。同行した友人に、「ねえ、dieselの車にgasolioを入れてもいいの?」と聞くと、「わたしはガソリン車だから知らないけれど、ディーゼル車に乗ってるサブリが大丈夫って言ってるわよ。」という声が返ってきたので、少し安心しました。
「ガソリン」はbenzinaだ知っていたのですが、イタリア語のgasolioという単語は辞書で調べたことがなく、言葉が日本語の「ガソリン」、英語のgasolineに似ているので、「ガソリン」のことだろうと思いこんでいました。さらに、ここでのわたしの思いこみは、単にイタリア語の問題だけではなく、ガソリン車はガソリンで走るのだから、ディーゼル車はディーゼルという種類の石油で走るのだろうという、車に関する知識不足も重なりました。それで、一瞬、「ディーゼル車にガソリンを入れたりして、車が故障したら大変だ。」と思って焦ったのです。
それが、このあと、辞書やインターネットで情報を調べてみて初めて、イタリア語のdieselは、「ディーゼルエンジン」あるいは「ディーゼルエンジンを用いた車」を指し、そもそも日本語でも、ディーゼル車をこう呼ぶのは、燃料にディーゼルを用いるからではなく、ディーゼルエンジンを使っているからだと、知りました。そして、ディーゼル車の燃料として一般に使われるのは、軽油であり、この「軽油」をイタリア語ではgasolioと言うのだとも分かりました。救いは、伊和辞典のgasolioの語義に、「軽油、ディーゼル油[燃料]」とあり、ディーゼル油という言葉も添えてあることです。でも、伊伊辞典を調べて、イタリア語のdieselには、燃料の種類としての意味は、まったくないことが分かりました。
なるほど、ディーゼル車である夫の車は、軽油を必要とするので、夫は「軽油」を意味するGASOLIOと書いてある給油場所のホースを手に取ったわけです。こんなふうに、知ったつもりで知らないことと言うのが、これに限らずきっといろいろとあるのだろうなと、思った次第でありました。
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Spavento: mio marito sta per mettere la benzina nella sua macchina diesel!? Invece...
‘Diesel’, ‘Super senza pb’ – dal benzinaio i prezzi dei carburanti sono spesso incicati così. Dunque, credevo per anni che la macchina diesel si alimentasse con un tipo di petrolio, chiamato ‘diesel’. Quindi, in aprile sono stata quasi presa dal panico, quando mio marito stava per mettere il ‘gasolio’ nella sua macchina diesel. In Giappone 'la benzina' si dice ガソリン; la pronuncia di questa parola è simile alla parola inglese, 'gasoline' da cui deriva. Quindi pensavo che lui per sbaglio mettesse ‘la benzina’.
Solo dopo con l’aiuto dei dizionari e delle informazioni online ho scoperto che la macchina diesel si chiama così non per il carburante di cui ha bisogno ma per il ‘motore diesel’ e che come carburante richiede il ‘gasolio’, il quale è totalmente diverso dal ‘gasoline’ in inglese e giapponese. C’è sempre qualcosa da imparare!
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今は、私でも、スタンドでは自分でセルフガソリンを入れていますから
時代は変わったものですね。
けいこさんはちゃんとセルフでガソリンが入れられるんですね! わたしは、まだまだ自分の車の給油口の蓋が開けられなかったり(安全構造になっていて、開け方が複雑)、セルフで入れるたびに、ひやひやどきどきしています。
そうじゃないかなと思いながら、記事を読んでコメントを書きました。他にも、共通の知人が何人かいるようです。元気で毎日を楽しまれているようですね。こちらこそ、これからもよろしくお願い申し上げます。
「私は毎晩ガソリン入れて山を走っているよー。」と言ったら、変な顔をされたことがあります。(^^ ;
この場合のガソリンは私の飲むお酒です。(^<^)
ユーモアで言ったつもりでしたが、通じないこともあります。
今もガソリン色のお酒飲んでいまーす。(^^)/
これじゃ、ハイブリッド車が売れないはずだ、と。
日本は、10年近く前から大気汚染対策としてディーゼル車規制をしているのに、イタリアは空気を汚してることも知らない人がいっぱい。
知識や情報が、イタリアは本当に少なくて、大丈夫かなと思います。
私は仕事柄、日常的に軽油という言葉を口にしますが一般的に「ガソリン(燃料全般)入れにいかないとね」みたいに使い軽油とは言わず「ディーゼルだから」とエンジンを言ってしまうのが日本的で混同してますね。
軽油のイタリア語も初めて知りましたが!
話しは変わって昨日のことですがサッカー日本代表が予選突破を決めW杯ブラジル大会出場を決めました。この所のフォーメーション、戦術問題といろいろ言われてますがまずはザッケローニにありがとうです。間もなくブラジルで開催されるコンフェデレーションズカップでイタリアとの対戦を楽しみにしています。
国や産業に関わらず、企業の利益を優先して、国民の健康のために大切な情報が伝えられていないことが多いことを、最近痛感しています。
サッカー日本代表のW杯出場決定、本当にうれしいニュースですよね。イタリアのオンライン記事では、かなり簡潔で客観的な表記が多いのですが、いくつか引用して訳してみましたので、興味があれば、メルマガの最新号もぜひご覧ください。
「日本W杯一番乗り ~イタリアの記事から」
http://www.geocities.jp/naoko_ishii/vol88.05_06_2013.html
ディーゼル車は、燃料ではなく、エンジンがディーゼルだというのも、夫のディーゼル車にもう何度も乗っているのに知りませんでした! お恥ずかしい話ですが、ガソリンスタンドの掲示の仕方も紛らわしいぞと、他人のせいにしたりして……
こちらこそ、いつもありがとうございます♪