イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

フダンソウ並木とカルチョーフォ

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 ようやく太陽が顔を出すことが多くなり、気温も上向きになってきました。
 
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17/4/2013

 サラダ菜がなかなか育たない寒い冬の間、青野菜をたくさん提供してくれるフダンソウ(bietola)は、春になって、暖かくなると、

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14/5/2013

 例年、こんなふうに、中心から上へ上へと伸び始め、やがては花を咲かせて、畑のあちこちに種を飛ばします。そうして、その種から、畑のあちこちに自然にフダンソウが生えて、また長い間、おいしい緑を提供してくれるのですが、自然に生えるので、ご覧のように、育ちすぎると、近くに生えている野菜(上の写真ではレタス)を押しつぶしてしまいます。

 また、いずれ緑の葉も採れなくなる上、他の野菜を植え育てる場所が必要だということで、数日前に、お義父さんから、「フダンソウは根こそぎ取り払ってしまうから、青菜を料理したいなら、今のうちに収穫しておきなさい」宣言が出ました。

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 畑ではカルチョーフォも育っています。

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 昨日は、畑で採れたカルチョーフォ(carciofo)と、やはり畑で育ちすぎるくらい育っていたパセリ(prezzemolo)で、夕食を作りました。

 夫があまり好きではないこともあり、日本では見たことのなかったこのカルチョーフォ。今回初めて、下ごしらえから、カルチョーフォを料理しました。家にある料理の本もいろいろあるのですが、やはり言葉だけでは分かりにくく、次のように、写真入りで、料理の仕方を詳しく説明してくれているサイトに助けられました。

- イタリアでモロッコごはん - カルチョーフィ(アーティチョーク)の調理法

 お義母さんから、カルチョーフォを下ごしらえすると、つめや手が黒くなり、痛んで困ると、かねがね聞いていました。上のイタリア語の説明に、レモンの汁をしばしば手にこすりつけたり、ゴム手袋をつけたりするといいとあったので、使い捨てのゴム手袋を使うと、幸い、手が痛みもなく、黒くもならずにすんだので助かりました。

 ちなみに作ったのは、やはりGialloZafferano.itでレシピを見つけた、Carciofi trifolati(下記リンク参照)です。

- GialloZaffelano.it – Carciofi trifolati

 熱したフライパンにオリーブオイルとみじん切りのニンニクを入れて、色が少しついた頃、下ごしらえして、8分の1に切り分けたカルチョーフォを加え、しばらく炒めてから、みじん切りにしたパセリを加え、さらに、準備しておいた野菜のブロードを適量加えます。ブロードの水分がなくなりかけたら、ブロードをさらに加え、このまま15~20分間、煮ればできあがりです。みじん切りのパセリを、すべてフライパンに入れずに、少し残しておいて、お皿に盛ったあとに、上からふりかけましょう。フォークでつついてみて、カルチョーフォの茎の部分が柔らかくなっていたら、十分に煮込めていると、サイトにあります。(上のページには料理の手順を説明する写真も、たくさん載っています。)

 初めてのことで、ひょっとしたら、夫が好きではない固い部分が残っていたらどうしようと思ったのですが、そんなことはなく、柔らかく、おいしく煮えたので、うれしかったです。夫も喜んでくれました。

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In primavera le bietole crescono verso l'alto e sembrano alberi.
Per la prima volta ho pulito e cucinato i carciofi!
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ritzco at 2013-06-07 20:55
なおこさん、はじめまして☆
私のカルチョーフィの記事がお役に立てたようで何よりです。
天ぷらのようにフリットにしても美味ですよ!
是非お試しくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2013-06-07 22:32
Ritzcoさん、ブログの分かりやすい説明とこちらへのコメントをありがとうございます。天ぷらもおいしいでしょうね。いつか試してみたいと思います♪
Commented by ムームー at 2013-06-08 12:12
なおこさん
こんにちは。
お家でとれたものでお料理って素敵ですね。
とっても美味しそう~
どんなお味なんでしょうかぁ~食べてみたいなぁ。
いつもありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2013-06-09 07:37
ムームーさん、こんばんは。無農薬で新鮮な野菜を食べられるのがありがたいです。どう仕上がるかなと心配していたのですが、おいしくできてうれしかったです。

こちらこそ、いつもありがとうございます♪
Commented by ねこなす at 2013-06-10 20:49
こんにちは〜。
アーティチョークは、いつもスーパーマーケットで横目で見て通り過ぎています。(笑)
料理番組とかでも、調理の仕方を見たことはありますが、なんかどうしても、よく知らない野菜だと、出来上がった瓶詰めとかに手が伸びてしまい・・・。
でも、つめや手が黒くなったりするのですね。
今度、私も挑戦してみようかな〜。
Commented by milletti_naoko at 2013-06-10 22:18
ねこなすさん、こんにちは。日本で見慣れない野菜って、特に下ごしらえの難しそうなものは、なかなか手が出ませんよね。手間はかかりますが、鉄分たっぷりで、やっぱり自分で調理したものは、新鮮だしおいしいです。ぜひ、ねこなすさんも挑戦してみてください。

そう言えば昨日、アッシジ近くのバールの地下のトイレに、英語で話す若い女性たちの行列ができていたので、尋ねてみたら、アメリカはアリゾナ州から、はるばる修学旅行で、10日間のイタリア周遊をしに来たとのことでした。
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by milletti_naoko | 2013-06-07 12:04 | Gastronomia | Comments(6)