2013年 06月 17日
困った隣人、古城とヒュー・グラント
古城は数年前にロシアの富豪が買い取り、高級な宿泊施設になることになって、改築が始まりました。問題は、本来は私有地である、わたしたちのオリーブ園を通る道を、古城の改築に関わる大型車に通行させるようにと、この改築を任されたローマの弁護士・不動産業者が、言い出したときから続いています。それも、「どうか通らせてください。」ではなく、最初は、「この道はもう何年も一般の人が自由に通行しているから、我々も通る権利がある。」という高飛車な態度に出ていたのが、友人の弁護士を通じて話を始めた頃から、実は法的根拠が何もないことを自分でも知っていたのか、急に態度が変わり、通行料を払いますからと言うと共に、自分は弁護士のくせに、友人の弁護士を介さずに話をまとめようとします。結局、わたしは反対したのですが、夫と義弟で、改築が終わるまでは、無料で通行しても構わないという許可を与えてしまいました。改築中の家の隣人は、大型車が、ひどい煙を上げて、急速度で通過するので、家の中に土埃が入ることも多く、苦情を言っても、態度が悪いと嘆いています。さらに、こちらに無断で、道を勝手に広げたことさえありました。
改築が終わると言っていた期間はとうに過ぎているのに、今もまだ、断りや連絡もなく、工事や城の庭の手入れをする業者、あるいは、大型車ではないので、別の道を通ることもできる城関係の車が、今も勝手に通り続けています。困るのは、そうやって通るときに、私有地の道の入り口にあるチェーンを開けたままにしておくために、キノコ狩りやイノシシ狩り、果ては、単にテッツィオ山の上の方で散歩をしようと考える人たちまでが、断りもなく、車で入り込んでは、道を通って行くことです。そして、こうして通ることに慣れた人が増えたからか、時々、錠をかけてあるチェーンを断ち切られることさえ、あるようになりました。
城の改築は今ではすっかり終わったように見え、無断で通る人の中には、「城の人から許可をもらった」と言う人までいて、「そんな権利はないのに、勝手なことを。」と、こちらは腹を立てることもしばしばです。昨年9月には、地元の新聞に、「俳優のヒュー・グラントが、城主に招待されて、プロコーピオ城で一晩過ごした。」という記事まで出て、「そういうことができるなら、もう完成しているのではないか。」という確信がますます強まり、なにしろ最初の出方が出方ですので、こうやって勝手に通り続けて、他の人が通行できる環境を作って、「この道は万人に開かれている」と、再び言い出そうとしているのではないかと、心配になったりもします。
とりあえず、役所に届けられた城の改築終了は9月のようなので、9月からは、こちらでも何らかの措置を取ろうと考えているところです。
********************************************************************************************************************************
Castello di Procopio. Ormai sarà finita la ristrutturazione, ma ancora passano le macchine sulla strada privata per salire verso il castello.
********************************************************************************************************************************
ご主人達も善意で提供したのでしょうが結果いや、入口からこれではするべきではなかったですね。
オーナーがロシアの富豪ではこちらの気持ちは微塵も感じないでしょうし、改修に当った会社がすべてを担当するわけでしょうからその間の管理、警備等もっと内容を詰めて相手は企業であると認識した方がよかったですね。
それにしても今後のホテル利用者や、山へのハイカーの態度が心配ですね。ハイカーには今から強い対応をしておかないといい(悪い)情報はあっという間に広まって個人対応出来なくなってしまいそうに思います。
自分勝手な人間はどこの国にもいるんですね。それに比べて、なんてご主人や義理の弟さんのお心の広いこと!!困ったときはお互い様・・・・こんなお気持ちだったのでしょうに、それを逆手に取って、やりたい放題ですね。読んでいて、私まで無性に腹が立って来ました。
キノコ狩りやイノシシ狩りの人に、「ここは誰でも自由に通って良い道だ」という認識が定着しないように、せめて大型自動車が使用後は鍵をしっかりかけるようにと、申し入れしては如何でしょう。守らなければ、それなりの措置をとる、使用を認めないと通告された方が良いと思います。(チェーンを切ったりされた時の現場写真は、証拠として残しておくと良いですね。)
なお子さんや、ご家族の悩みが1日も早く解決されますように。
もともと、実際にホテルができた後は、別の道を通ることとして、通行は認めないということになっているのですが、せめて、この約束だけは守ってもらいたいものです。
改築はただでさえ、困ったことが重なるのに、夫がせっかく満足しているときに、断わりもなく狩人たちが、私有地を車で走り、後をつけて行くと、イノシシのえさにとスイカをたくさん準備していたので、夫もさすがに苦情を言いました。害獣とみなされるイノシシにエサをやるのは、さらに、本来は車で登れない頂上近くまで行くのは不法なはずです。このときは銃は持っていなかったのですが、理は夫にあるものの、もし短気な人たちでもめることになったらどうしょうと、はらはらしました。
ありがとうございます。一刻も早くこの件が解決することを、皆で祈っています。
フランスも同じ様な問題が多々おきてます。
やはり、海外の人が不動産を買うと、どうしてもフランスの文化や仕組みがわからす、すべて業者や弁護士に頼む事になり、その業者や弁護士はお金を儲けるために何でもしてしまう。
その結果、本来その土地に住んでいる人に多大な迷惑がかかる。
とくにロシアの富豪が城を買うパターンは多いみたいです。
パリの不動産も海外の投資家にバンバンと買われ、ここ20年で不動産が10倍に値上がりました。
最近、フランスは、これはまずいと思い始め、やっと海外投資家に厳しい基準をつけるようになりました。時、既に遅し、、、と言った感じですが。
やっぱり、その土地で何かをしようとする場合、その土地の人の声を聞き、その土地のルールを守るのが最低限のマナーだと思います。
もともとイタリアは、特にイタリア中部であるウンブリアは、緑に囲まれ、食文化も豊かな割りに、イタリアの他の地方に比べて土地や住宅が安いので、イタリア北部や北欧(イギリス、ドイツ、オランダなどなど)の人で、土地つきの別荘を買って、夏だけ過ごしたり、あるいは退職後や転職のために移り住んだりする人も多かったのですが、最近、テッツィオ山の周辺では、他の大きいアグリトゥリズモの館も、膨大な面積の土地と共にロシアの富豪に買い取られ、このままでは、テッツィオ山全体が、ロシア人に買われてしまい、ペルージャの人が従来愛してきた山が、完全に私有地化して、一般の人に訪ねられなくなるのではないかという心配も、少し前に新聞記事に書かれていました。そんなことにならぬように願うばかりです。
こんなに美しい景色のところにそういう人たちが出入り
することさえも嫌ですよね。
業者任せにして知らん顔は腹立たしいことですね。
富豪か何か知らないけれど何でもお金ですむという
大柄な態度が嫌ですね。
何とかいい方向へいくといいですね。