2013年 07月 31日
おいおいアリタリア
昨年、パリに2週間の語学留学をした際には、ためたマイルだけではパリ行きの航空券は取得できないため、マイルの使用を見合わせました。幸い、昨年末には、ヨーロッパの国を訪ねるのに必要なだけのマイルを獲得することができました。
ところが、たまったマイルを特典航空券に変えるために、かけなければいけない電話番号がいつまで経っても通じないという事態が、新聞などでも報じられたように、6月中に相次ぎました。6月末、30日ぎりぎりまで、何度もねばって電話をするという手もあったのでしょうが、6月29日・30日はちょうど土日にあたり、リミニの友人宅を訪ねることになっていたので、29日朝出発の時点で、このマイルを特典航空券に変えることはあきらめていました。ところが、どうせ見ても仕方がないと思ってのぞいたアリタリアのイタリア語版のホームページに、「特典航空券の申請をしたいのに、電話がつながらなくて困っている人が、SOSメールを送れば、後でアリタリアから折り返し電話がある」と書かれているではありませんか。だめもとで、とりあえずこの申請フォームに記入して、送信しておきました。
6月が終わっても何の連絡もないので、「やっぱりね。」とあきらめていたら、7月半ばになって、アリタリアから、「こちらから電話をします。」というメールが届き、7月23日火曜日の昼に電話があって、「アリタリアですが、SOSメールをいただいた件について、こちらから改めてお電話するのは、いつがいいでしょうか。」と言うではありませんか。驚いて、「特典航空券を申請できる期限はすぎているのではありませんか。」と聞くと、「いえ、まだ大丈夫です。」とのことなので、とりあえず向こうから提示してきた日時のうち、金曜日の朝10時半ということで、話がまとまりました。
それから、夫とも話をして、もしこの特典航空券が使えるとしたら、どこに行こうかという話になりました。ただ、二人とも行きたいところに行くには、飛行機を使う必要はなく、逆に飛行機で訪ねたいところとなると意見がまとまらず、結局、わたしが、行きたい旅行先・日時の航空券を予約して、もし夫も行きたければ、後から同じ日時に発着する飛行機を予約するということになりました。それで、わたしは、フランスの、車で行くには遠く、山歩きや観光が楽しめて、かついい語学学校がある地方を、旅行の候補として考え、この旅行先や語学学校の情報集めに時間を費やしました。
金曜の朝には、ようやく行きたい場所の候補が定まり、行くのによさそうな日時も決まりました。ところが、肝心の電話は、いつまで経ってもありませんでした。その日は1日電話を待ったのですが、翌日になって、「とりあえず、この時間にかけますという電話だけかけておいて、後は、かけたけれども、通じませんでしたよ。」と、電話をかけもしないのに言い逃れをするつもりかしらと、このマイルのことはあきらめました。
そうして、週末、カステッルッチョに出かけ、午後7時半頃、重いリュックを背負いながら、テントを立てた渓谷へ戻ろうと歩いていると、リュックに入れた携帯電話が鳴り始めたではありませんか。夫がかなり先を歩いていたので、追いつこうと急いでいた上、場所が山あいで、電話がつながりにくいと知っていたためもあって、リュックを下ろして電話を取り出すことはせず、歩き続けていたら、電話が長い間鳴り続けます。リュックを下ろしたときには、すでに遅く、そのとき番号を見て、アリタリアからだとは分かったのですが、金曜の朝かけると言いながら土曜の夜にかけたのだから、また向こうからかかってくるだろうと考えました。
ところが、月曜の朝、アリタリアから次のようなメールが来ていました。
「こちらから電話しましたが、残念ながら電話がつながりませんでしたので、お客様の方から、7月末までに、ご連絡ください。」
メールの送信日時を見て、、アリタリアの担当者が、電話がつながらなかった直後に、このメールを送ったことが分かりました。
そこで、結局こうして、同じ時間に皆が、有料の電話番号に電話してつながらず、万一つながってもさんざん待たされて、航空券を手に入れることもできず、電話代だけ払うことになるのでは……
という疑問が大きいだけではなく、確かに、特典航空券をもらえれば、100ユーロは少なくとも得をすることにはなるけれども、飛行機で旅行をしたり、留学したりするとなると、かなりお金がかかる。今年は、昨年までと違って、夫だけが一人、友人たちとヨガや船での周遊旅行に出かけるということもなかったし、わたしだけが夫を置いて、語学留学をするのは、たとえ2週間でもどうかな
と思い、昨日昼まで、語学学校の情報を調べはしたのですが、今のところは、今回のマイルは使用をあきらめようと思っています。
ただ、まだ電話をかけられる期限までには4時間あるので、そのうちどんでん返しがあるかもしれません。
秋にサン・ティアーゴへの巡礼に行こうという友人がいたり、単発の通訳の仕事もいろいろと打診があったり、そんなこんなで、決まらないということもあるのですが、本当はこれを機に、思い切って行った方かいいのかなと思ったり、その滞在費だけのお金があれば、毎日の暮らしをもう少し豊かにできるぞと思ったり、迷うことが多いのであります。
2枚目の写真は、昨年6月にパリからローマへ向かう機内から撮影したものです。この日のイタリアは晴天で、イタリア中部のさまざまな湖が、上空からきれいに見えました。(写真に興味のある方は、下記一番下のリンクからご覧ください。)
*追記(2013年8月1日)
ようやく、「これにて一件落着」と思って、ある意味胸をなで下ろしていたら、昨晩のうちにアリタリアから再びメールが来ていました。
「有効期限が切れたマイルを使える期限を、SOS Migliaに登録された方に限って、8月31日に延長します。月末になって電話が殺到する前に、コールセンターまでお電話ください。」
今朝いろいろ調べてみると、最近では、空港使用税と燃料サーチャージの料金がひどく高くて、ヨーロッパ内の空港間でも100ユーロを超える場合が多いようです。特典航空券用に割り当てられる座席は少ない上に、最近はそういう航空券が、アリタリアのサイトで、すべての費用込みで150ユーロほどで買えることも、まれではありません。得るものは少なそうだし、使いにくいこのアリタリアのマイルですが、もし今月中に、2014年6月までに飛行機で行きたい場所が出てきて、それがマイルで行ける範囲であれば、マイルの使用を考えてみるかもしれません。イタリア語で書かれた記事もインターネット上に多くあり、「まったく使えないマイル」、「アリタリア、恥を知れ!」という手ひどい批評が、コメントとしても、マイレージクラブ会員の多くから寄せられています。
Alitalia - Mille Miglia, c'è poco di buono per i soci
- Con 27.400 miglia guadagnati per il programma Mille Miglia 2008-12, avrei avuto il diritto ad un biglietto premio se avessi prenotato il volo entro il 31 giugno 2013. Però come tanti altri, ho fatto molte telefonate invano a giugno.
- A fine mi sono iscritta al sito SOS Miglia, senza credere tanto che qualcuno di Alitalia mi avrebbe chiamato per farmi procurare un biglietto premio.
Sorprendentemente, il 23 luglio una signora di Alitalia mi ha veramente chiamato, ma per fissare un appuntamento di un'altra telefonata in cui si poteva prenotare un volo utilizzando le miglia già scadute. Tuttavia, ho ricevuto nessuna telefonata da Alitalia venerdì, il giorno in cui lei doveva telefonarmi alle 10.30 di mattina. Il giorno dopo, sabato stavo passeggiando tranquillamente a Castelluccio con lo zaino sulle spalle; alle 19.30 d'improvviso è squillato il telefonino, ma non sono riuscita a rispondere in tempo (il cellulare era dentro lo zaino) e lunedì mattina ho trovato una email da Alitalia che mi comunicava: "La informiamo che in data odierna abbiamo provato a contattarLa, purtroppo senza successo, ai recapiti inseriti sul form sosmiglia.alitalia.com. La invitiamo pertanto a rivolgersi entro il 31 Luglio al Servizio SOS Miglia contattando il numero dedicato 06 6585 94 33, a Sua disposizione dal Lunedì al Venerdì dalle 9 alle 20 e Sabato, Domenica e Festivi dalle 9 alle 17"
- Ho riflettuto molto; questo sito SOS è stato creato perché a fine giugno tanti soci non sono riusciti ad ottenere un biglietto premio a causa del malfunzionamento dei sistemi telefonici del call center o dei disservizi intenzionali da parte di Alitalia la quale rubava i soldi dalle tasche dei soci disperati con tariffa telefonica maggiorata spesso senza offrirgli niente in cambio. Sapete bene che cosa succede quando dovete telefonare ad un call center di un'azienda o un uffico pubblico in Italia. Una lunga attesa spesso senza nessun risultato positivo. Sicuramente tutte le telefonate dai soci si sarebbero concentrati negli ultimi giorni di luglio. Inoltre, navigando su Internet, ho scoperto che in questi giorni "le tasse aeroportuali e il supplemento carburante" che bisogna pagare per ottenere un biglietto premio sono assai care e che a volte non c'è molta differenza tra queste tasse da pagare e il prezzo dei biglietti acquistati on line senza usufruire le miglia; addirittura c'è chi avrebbe dovuto pagare di più usufruendo le miglia!!! Così dopo alcuni giorni di riflessioni e di ricerche varie, ho deciso di rinunciare a quel biglietto premio. Dunque non ho telefonato ad Alitalia.
- Finalmente, è arrivata la pace nel mio cuore al proposito? NO. Ieri sera Alitalia mi ha scritto di nuovo: "la informiamo che in via straordinaria abbiamo esteso per lei al prossimo 31 agosto 2013 la scadenza per utilizzare le sue miglia. Potrà chiamare quindi fino a tale data il numero dedicato 06/6585 9433 operativo da lunedì a venerdì dalle 9.00 alle 20.00, sabato e domenica dalle 9.00 alle 17.00 per richiedere i suoi Biglietti Premio." ...... Mi stanno prendendo in giro?
関連記事へのリンク
- アリタリアのマイルでパリへ (16/3/2012)
↑ このときは結局、マイルを使わず、246.17ユーロで、航空券を購入しました。当時の領収書を見ると、航空券114.00ユーロ、税金ほか(Tasse e supplementi)127.17ユーロ、手数料(オンライン予約の?)5ユーロとあります。
ということは、もしこのとき特典航空券を取っていたら、足りないマイルを補うのに50ユーロ、税金などはこちら負担なので、127.17ユーロ、手数料5ユーロで、合計182.17ユーロだけ払えばよかったので、66ユーロ分は、少ないですが、マイルを使って、浮かせることができたわけです。でも、このときは、「足りないマイルがあって高くつくから、マイルだけで航空券が手に入るまで待とう」と考えたのでした。
とにかく、この「税金ほか」(空港使用税と燃料サーチャージ)が曲者で、ローマ・パリ間は、早めに安い便を見つければ、すべての費用込みで、150ユーロで航空券が買えることを考えると、この「税金ほか」が高いうちは(5年前にアテネ行きの特典航空券を取ったときは、この税ほかは一人51.69ユーロでした)、ヨーロッパ内の短距離の移動で、無理にマイルを使って特典航空券を取得するメリットはあまりない気がします。
私は、6月末まで、アリタリアに毎日毎日電話を掛け続け、期限ぎりぎりにやっとマイルの交換ができました。でも希望していたイタリア国内の路線(ナポリ~ベニス)は、アリタリア系列なのに対象外とかでがっかりでした。あきらめるのももったいない気がして、韓国行きを取りましたが、考えてみると、空港使用税を別途14000円払ったし、ホテルやら近辺の交通費や結構費用がかかって、これならHISのツアーの方がよほど安く行けるとなんだか釈然としない気持ちになりました。なおこさんは熟考されていて賢明です。韓国は特に行きたい訳でもなかったのに、やっとつながった電話で、もったいないという気持ちがあだになりました(笑)でも他のカードのポイントをいろいろと使ってなんとか安上がりで行ってこようと思っています。なにせ電話がつながったこと自体が奇跡的で。
しかしアリタリアはいつもほんとに電話がつながらない。でもイタリアのサイトは親切ですね。日本語サイトにはSOSなんてサービスありませんでした。なおこさんにもあと四時間、華麗などんでん返しがありますように!また報告を待っています。
かつて日本から高い航空券を買ってヨーロッパに出かけたことを考えると、イタリアからの出発だと、航空券代だけでも、かなり浮くわけですが、今回は、見合わせました。オンライン予約なら、訪ねたい時期の宿代や祝日、旅行先のお祭りや交通機関のストライキなどもチェックしながらすることができるのですが、こういう電話での予約だと、Kazuさんが経験されたように、予期していない場所・期日の航空券を取ることになり、空港使用税などを考えると、イタリア・フランス間は、早めに安い便を予約すれば150ユーロ弱でも見つかるので、本当に行きたいときに、ゆっくりと考えを煮つめて、準備して行きたいな、と。(つづく)
ただ、数日間でしたが、このアリタリアの電話をきっかけに、再びフランスへの留学熱が復活し、次に行ってみたい学校がほぼ決まりました。その学校側から、「クラスの生徒は最大6名と決めているため、今年は留学していただくことができません。」と言われ、来年の春は学校での日本語の授業があって、2週間の留学期間が取れないであろうことも、今回は見送った理由の一つです。
ナポリ・ベニス間は、Italoを使うと5時間で行ける上、一番安い切符は早くから頼めば49.50ユーロのようです(まだ12月14日の便までしか予約できないようですが。)から、空港使用税や、空港までの移動時間・費用・空港での待機時間を考えると、その方が楽で安く上がるかもしれませんね。南から北へ一ッ飛びされると、ペルージャではお会いできないであろうのが残念です。とにかく今回は、旅は計画して夢を見るのも楽しいなと思いました。他にすることがいろいろあって、慌しかったのではありますが。