イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

フランス語7か月で464時間、原書で読む『異邦人』

 今年は1年に1000時間を目標に、フランス語を勉強しようと決意して始まった2013年。7月上旬の南チロル旅行は、友人たちと一緒でもあり、フランス語の勉強は、『八十日間世界一周』も荷物に入れて、毎日せめて30分ほどは読むように心がけました。

 この間、読書時間、学習時間を正確に、何かに記載することを怠ったために、ペルージャに戻ってからも、毎日の学習時間は記録するものの、めんどうくさくなって、累計時間の算出を後回しにする日々が続きました。最近はひどく暑い日が続き、仕事でパソコンや文書に取り組む時間も多かったため、終わりかけていたフランス語の問題集は放り出し、もっぱら、フランス語で読書をしたり、フランス語学習雑誌、『Bien-dire』の音声CDを、家事をしながら、聞いたりするにとどまっています。

 こういう状況に気合いを入れるためにもと、月曜日に、7月と8月上旬の学習時間を合計すると、1月1日から7月31日までが464時間、8月11日までが492時間となりました。あと141日で、残りの508時間を消化しようとすると、1日平均3時間36分の学習時間が必要ということになって、かなり厳しい状況です。

 夏休みののび太よろしく、宿題の多くを、年の後半に残してしまったなという反省はあるのですが、昨年は、2月にフランス語の勉強を始めてすぐ、そして、6月にパリの短期留学から帰ってすぐに、2、3か月フランス語を完全にさぼってしまった時期が2度もあったことを考えると、今年はよく頑張れていると思います。『八十日間世界一周』の原作をフランス語で楽しむことができ、今も、ちょうど、『異邦人』を読むのがおもしろくなり始めたところで、こうして、フランス語で何かができるようになり始めたことも、やる気の持続に役立ってくれています。

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 次から次へと舞台が変わり、さまざまできごとが相次ぐ『八十日間世界一周』と違って、『異邦人』は、特に第1章で、情景や様子の描写が、あまりにも詳細にわたっていて、ちょうどテレビアニメの『巨人の星』で、星飛雄馬が両腕を振り上げ、ボールを投げようとするポーズを取ったまま、場面が止まってしまったときのような、テンポの遅さ、いつまでも進まない話にとまどいました。

 今は、さまざまに個性豊かな登場人物が次々に現れ、話が意外な展開を見せているのでおもしろいのですが、それでもやはり、情景描写が詳しいので、たとえば天候や夏の浜辺、服装、食事、日常の動作などについての表現や語彙を、読書を楽しみながら、学べているような気がしています。『異邦人』(L’étranger)の舞台が、ちょうど暑い夏に設定されているので、こういう暑さや照りつける太陽の描写は、想像もしやすく、頭にも入りやすい気がします。

- Le ciel ètait déjà plein de soleil. Il commençait à peser sur la terre et la chaleur augmentait rapidement. (A. Camus, “L’ètranger”, Gallimard, p. 26)

- J’étais surpris de la rapidité avec laquelle le soleil montait dans le ciel. Je me suis aperçu qu’il y avait déjà longtemps que la campagne bourdonnait du chant des insectes et de crépitements d’herbe. La sueur coulait sur mes joues. Comme je n’avais pas de chapeau, je m’éventais avec mon mouchoir. (Ibidem, p.27)

- Dans la rue, à cause de ma fatigue et aussi parce que nous n’avions pas ouvert les persiennes, le jour, déjà tout plein de soleil, m’a frappé comme une gifle. Marie sautait de joie et n’arrête pas de dire qu’il faisait beau. (Ibidem, pp. 75-76)

 終わりかけの問題集は、直接話法から間接話法に変換したり、動詞を適切な法・時制に活用させたりする問題が、数ページ残っています。今は読書が楽しいときでもあるため、しばらくはこんな調子で、本を読んだり、耳からCDを聞いたりすることで、フランス語の実例に数多く触れ、もう少し涼しくなって、やる気がわいてきてから、問題集を終えるつもりでいます。

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Sto leggendo "L'étranger".
Fino a ieri godevo la lettura tranquillamente, ma d'improvviso il protagonista ha sparato. Molto probabilmente chi è stato sparato sarebbe morto, ma lo scoprirò solo nel capitolo successivo.
In questi giorni qui a Perugia ancora fa caldo. Poiché anche nel romanzo la storia si svolge in piena estate, si riferisce spesso al caldo e alla stanchezza d'estate i quali posso immaginare e comprendere senza fatica.
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LINK
- Amazon.it – A. Camus, “L’ètranger”, Folio classique

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-08-13 16:45 | Film, Libri & Musica | Comments(0)