イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

壁と水道 伊仏商談

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 昨夕は、ミジャーナに出かけて、壁塗りが終わった台所の壁を見、

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 上階の寝室の色を検討しました。夫が、トイレの壁塗りなどの作業で腰をひどく痛めたこともあり、義弟の同僚で、趣味で壁塗りを引き受けているという人に作業を頼むことにしました。先週、改築中の家で、義弟も交えて初の顔合わせをし、色見本から希望の色を選んで告げ、今週月曜日に、彼が準備してきた色の中からよさそうな色を選びました。わたしも夫も、もう少し黄色がかり、オレンジがかった色を想像していたのですが、実際に壁に塗って、乾いたあとの色というのは、どうしても見本や塗りたてとは違ってくるようです。

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 昨日はできれば、このアマチュア職人さんがまだ台所を仕上げている途中に訪ねたかったのですが、仕事から帰った夫と共に駆けつけたときには、もう仕事を終えて、帰宅したあとでした。

 ただ、上階の壁の色を、わたしたちが選べるようにと、濃度の違う2種類の色を塗っておいてくれていました。この2色を見比べるために、夫ははしごを登って上の階へと上ったのですが、高所恐怖症のわたしは、はしごの途中まで登り、そこから見ました。

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 前日に見せてもらったこちらのライラック色は、予想したよりも色が濃かったので、もう少し薄い色を配合して、さらに一度塗りと二度塗りの両方の例を見せてほしいと、夫が頼んでいたのです。

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 夫がフランコとマルモリーノで仕上げた、ターコイズブルーのトイレの壁にも、職人さんが防水加工を施してくれました。夫は色がさらに深くなってしまったと心配しています。西日がさして、壁が光り、わたしは、そのせいかプールの壁を連想しました。

 このあとは、ペルージャ郊外にある水道工事屋さん、ルチャーノの店を訪ねました。水道工事はほぼ仕上がりつつあるので、請求書を受け取るためです。水道に関しては、資金が底をついたために、1階の床をまだ覆わずにいたら、プラスチックの水道管がネズミにかじられているのを、最近夫が発見しました。それで、このネズミ被害を防ぐ方法についても、相談しました。改築中の家についての話が終わったあとで、夫が休暇は取ったのかどうか尋ねると、4日間だけ休んだとの返事が返ってきました。フランスの家具などのチェーン店がペルージャ郊外に進出することになり、10月開店を目指して、プレハブ店舗の配管工事を仕上げてほしいと、依頼してきたのだそうです。依頼や発注がフランス語で来るのを、大昔に学校でフランス語を習っただけで、今はすっかり忘れているというルチャーノが、何とか解読して、配管工事を進めているそうです。

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Provance, France 5/7/2012

 同じウンブリアの企業でも、わたしがこれまで通訳を担当してきた多くの企業には、だれか必ず英語を話せる、英語で交渉ができる人がいました。大学を卒業した社員が多いため、また、世界を相手に取引をしているので、英語ができる人を必ず置いているのでしょう。一方、水道工事の職人さんは、もっぱら主に地元、遠くてもウンブリア近辺の州の企業から仕事を引き受けているので、特に通訳や外国語ができる人の存在を必要としなかったのでしょう。「ぼくらの世代は、学校でフランス語を勉強したので、英語で書かれたらお手上げだけれども、フランス語なら忘れていても、何とかこういうことだろうと理解することはできるんだ。」と言っていました。つい最近まで義弟宅に滞在していた、スペイン在住の親戚とは、わたしも、わたしはイタリア語で、向こうはスペイン語でゆっくり話して、なんとかコミュニケーションを取っていました。フランス語の場合、発音やイントネーションはかなりイタリア語と異なる点があるのですが、書かれた文であれば、特に技術的な、数字の多い文章であれば、イタリア人にも理解できるというのは、想像できます。書かれた言葉では、イタリア語とフランス語に類似点が多いからです。フランス語、スペイン語共に、イタリア語同様、かつて古代ローマの支配下にあった土地で話されていた俗ラテン語から、発展・変容してできた言語なので、何だかんだ言いつつ、互いの類似点・共通点は多いのです。

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Provance, France 6/7/2012

 先日も、新聞で、今はウンブリアではフォリンニョだけにある、スポーツ用品のチェーン店、Decathlonが、ペルージャ郊外のオルモにも店を開くと聞いたばかりで、このニュースで初めて、Decathlonはフランスのメーカーだと聞いて驚いていたところです。イタリアでは不況で閉店・閉業する店や企業が多いのですが、こうして、売れると確信しているフランスの企業が、どんどんイタリアに、ウンブリアに進出しているわけです。海外企業でも、やはり地元の人の就職促進にはなります。また、ルチャーノから、この今回仕事を依頼したフランスの家具メーカーは、品物が独特でしゃれていて、プロヴァンスを思わせるけれども、値段は手が届きやすいと聞いたので、開店が楽しみになりました。昨年7月に南仏を訪ねたとき、短い旅でしたが、ごくふつうの家や建物の色づかいの美しさや、ちょっとした工夫が醸し出す趣に感動したからです。そうして、政治や経済、ユーロについていろいろ問題を抱えていても、ヨーロッパ諸国内は、やはり商品の流通や企業の行き来がしやすく、民間レベルでは一体化が進んでいるのではないかと感じました。

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Colore sulla parete della cucina, fra poco' anche su quella della camera sopra.

Impermebializzante per la parete del bagno turchese.
L'idraulico di Ponte Felcino ora lavora per una catena francese di arredamento, "Maisons du Monde" che aprirà un negozio a Corciano ad ottobre.
Mi tornano dei ricordi: come sono carine le case della Provenza.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-08-29 16:51 | Altro