2013年 11月 03日
オリーブ収穫と栗のジェラート
最近は仕事から帰って昼食を済ませると、すぐに着替えてオリーブの収穫に励んでいます。
冬時間になり、今日のペルージャの日の入りは午後5時で、日が暮れて1時間もすると暗くなって作業ができなくなってしまうからです。
わたしも、手が届く範囲にあるオリーブの実を摘みました。
今年は、住む家の周囲でもミジャーナでも、オリーブが豊作で、収穫にはかなりの日数と時間がかかりそうです。それで義父母も、今年は早くから収穫に取りかかりました。それが一昨日、11月1日は、天気はよかったのですが諸聖人の日で祝日で、翌日の11月2日、つまり昨日は死者の日であったこともあり、信仰心が深い義父母は、お墓参りの必要や、安息日に働くことへの抵抗から、収穫はしませんでした。11月1日金曜日は、そこで、朝は夫はオリーブの収穫、わたしは家の掃除をし、午後は、夫の祖父母や伯父・伯母の眠る市民墓地でミサがあったので、わたしも、夫や義父母と共に参加しました。
昨日は雨で作業ができず、今日も、そして明日からも雨の日が続くという予報が出ています。雨のおかげで、せめて週末は、夫が体を休められることに感謝しつつ、実が落ちてしまわぬうちに収穫を終えられるかどうか気になる今日この頃です。
昨日はイタリア全土の天気予報図を研究し、ウンブリアの北東は天気がよさそうと判断して、午後、チテルナの町を訪ねました。ドライブ中は、どしゃぶりの地域も通過したので、夫は引き返そうかと言っていたのですが、幸い好天に恵まれました。
先日、通訳の仕事で訪ねて以来、いつかゆっくり歩いてみたいと思っていたので、うれしかったです。想像していたとおり、石づくりの町並みの美しい、趣のある町でした。
そして、近所だからと、再びサンセポルクロのジェラート屋さん、Gelateria Ghignoniに寄って、ジェラートを食べました。
と言うより、ジェラテリーアに近いから、チテルナに行ったと言う方が真実に近いかもしれません。と言うのも、今ならカプレーセ・ミケランジェロの栗を使った、栗のジェラートが食べられると知って、夫と二人で、これは食べなければと思っていたからです。
ミケランジェロの生家があるため、今は村の名にミケランジェロを冠するようになったカプレーセの村は栗の産地で、先週の週末には栗祭り(Festa della Castagna)があり、わたしたちも、10月27日日曜日に、ラヴェルナを訪ねる前に、立ち寄りました。
チテルナやカプレーセの栗祭りについては、いずれ記事で詳しくご紹介するつもりです。
*追記(2013年11月6日)
栗祭りの記事を書きました。リンクはこちらです。
- カプレーセ栗祭り / Festa della Castagna, Caprese Michelangelo
Raccolta delle Olive, Passeggiata a Citerna,
Gelato alle castagne @ Gelateria Ghignoni
& la Festa della Castagna di Caprese Michelangelo
関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- オリーブ収穫3日目 / Raccolta delle olive 2010 (7/11/2010)
↑ すべて手作業の場合のオリーブの摘み方と網の上に落としたオリーブの実の集め方。 / Come raccogliere le olive a mano
- 中世の宴と食事 / Pranzo medieval a Citerna (16/9/2013)
↑ チテルナのレストランで、中世の食事を楽しむ祝宴の通訳を担当。
- ジェラート名匠は親日家 / Gelateria del 1°Campione Italiano (26/10/2013)
↑ サンセポルクロのGelateria Ghignoni。イタリアの初代ジェラート職人チャンピオンの店。
- ミケランジェロの生家を訪ねて / Casa Natale di Michelangelo, Caprese (11/10/2010)
オリーブの収穫大変そうですね。オリーブの実も美味しいし、搾りたてのオリーブ油も美味しいでしょうが、そこまでいくまでが大変ですね。
無理されてお体こわさないようにしてくださいね。これから寒くなりますしお体ご自愛くださいませ。
トラコミュから お邪魔させて頂きました。
オリーブの収穫、本当に素敵で 見惚れてしまいました!
我が家にも 小さなオリーブがあり、日々楽しんでいるのですが、いつか 両手に収まらない程の収穫 憧れます。
また お邪魔させて頂きます♪
家の周囲も郊外のオリーブ園も、斜面にあって、しかも木が大きいので、収穫は大変ですが、やっぱりそうして採れた実から絞った新オイルのおいしさは格別です♪ ありがとうございます。
こんなにも収穫できるなんて、本当にすごいですね~!さすがイタリア☆
私の家にもオリーブがあるのですが、
もっぱら観賞用で、実はほんの少しできればいいほう・・・って感じになっています(苦笑)。
そしてそちらでは、やはり聖人の日や安息日を大切になさるのですね。
日本では、ここのところいつのまにかハロウィンはファッション的なイベントとして定着しつつあるのですが、
11月1日が聖人の日であることや、ハロウィンがもともとは宗教的な意味があることを知る人はとても少ないと思われます。
なおこさんのブログで、そちらの文化や習慣を知ることができて、イタリアの今を近く感じています☆
栗と柿のジェラートが昨夜から気になってきになって仕方ありません。風味豊かなのでしょうね。今年はもう無理だけれど、来年こそはペルージャにお邪魔してジェラートと日本人の方のピッッエリアに行く旅程を考えたいと思います。栗祭りも是非レポートして下さいね。ヨーロッパはどこでも焼き栗を売っていて、よく買います。何年か前、イモラの町で街路樹の下に沢山栗が落ちていてびっきりしました。私でも商売できそうでした(^^)
うちの義父母は、イタリアの中でもことさらに信仰心が厚い方で、最近年々信者の足が遠のいているという教会にも、毎週日曜と祝祭日にはたいていミサに行っています。
こちらでは桜はサクランボ用に植えるのに、柿は観賞用に植えるので、せっかくおいしいきれいな実が放置されている場合もよくあります。観賞用にオリーブを植えて実が残っていることもあるし、イモラの栗も、きっとそういう例でしょうね。もったいない!
今の時期、大粒のマロングラッセが店頭を飾っているのでしょうね。栗のジェラートも美味しそう、是非食してみたいものです。
安息日といえば、バーリからレースを習いに来ていたご婦人、日曜日にはレースを織らず、ただ見ているだけ!
彼女にとってレースを織る事も仕事の部類に入るのね、と驚いたことがありました。
やっぱり南の方は、信仰心が厚くて、今も伝統を守る方が多いんですね。うちの義父母も、日曜日にベッドシーツを人目につくようなところに干すのは恥ずかしい(日曜に洗濯をすること自体に抵抗はないものの、それを人に知られては大変ということらしいでう)と、人目につかないところに干していたりします。
旅行からお帰りになったんですね。記事を楽しみにしています♪