イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia 日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより

奪回! 超過関税、アマゾン・DHS

 イタリアで、アマゾン日本を利用して書籍を購入すると、
合計料金 = A(本代+日本配送料)+B(関税+通関手数料)
となり、アマゾン自体がヨーロッパへの配送に課す送料が高い上、イタリアの配送業者に、関税と通関手数料を払わなければいけません。

 たとえば、2009年、2013年、2011年の利用に関する記録を見ると、

2009年1月・本6冊 A (13706円 + 5200円)+ B (€ 5.97 + €10)
2013年4月・本2冊 A ( 7300円 + 4000円)+ B (€19.19 + €7.75)
2011年10月
・本4冊とCD1枚  A (14205円 + 4900円)+ B(€38.55 + €7.75)  

となっています。

 2009年と2013年で配送料が異なるのは、2013年の方が冊数が少ないからです。問題は関税です。本代は2013年の方が約半分なのに、その本にかかる関税が2013年の方が約3倍になっています。そして、2009年と2011年では、商品代はほぼ同じなのに、関税は2011年の方が6倍以上にはね上がっています。

 なぜこんなことが起こったのでしょう。

f0234936_7192565.jpg

 それは、イタリア国内での配達業者が、2009年まではFederal Expressだったのに、2011年以降の注文では、DHLになったからです。通関手数料は、DHLが€7.75で若干安いのですが、アマゾン日本で心安く、関税に悲鳴を上げずに注文できたのは、Federal Expressが担当していた昔の方です。2009年のこのときに限らず、Federal Expressが配達を受け持っていた頃は、アマゾン日本が作成した英語のインボイスの内容を正確に反映し、商品が書籍であればBOOKと記入して、通関手続きをしていたので、関税は、本にかかる正しい関税、つまり4パーセントの税率を適用したもので済んでいたのです。そうして、これが本来支払うべき関税なのです。ちなみに、関税は本代だけではなく、送料も加えたAの合計料金に対して課せられます

 それが配達業者がDHLになって以来、アマゾン日本はインボイスに商品の内訳を明記しているのに、DHLが通関手続きの際に、購入・輸入する商品が本であるという記入を怠ったために、4パーセントで済むところを、21パーセントも課税され、関税を本来支払うべきはずの5倍以上も払わなければならなくなったのです。

 関税と通関手数料を、2011年にDHLに支払ったときは、1枚だけあったCDのせいで本にまで21パーセントの関税がかかったのかと思いました。それで、このときは、アマゾン日本にメールで問い合わせて、アマゾン側はきちんとイタリア語で記された明細を小包に添えていたことだけ確認しました。ところが、今年に入って、久しぶりに利用してみると、、本だけ2冊購入したのに、やはり21パーセントの税率が適用されています。これはおかしいと、DHLに電話をし、機械音声の言うとおりに何度かプッシュボタンを押して、ようやく担当者が出たのですが、「わたしたちの側には一切の責任はありません。それは配送業者のDHLではなく、ローマ・チャンピーノ空港の税関による間違いだから、そちらに電話するように。」とのことです。それも応対がひどく失礼で、あんた何見当違いのこと言ってるのよ、という口調なのです。それですぐに税関に電話をすると、驚いたことに、それは親切に、ていねいに対応してくれました。そして、税関の方に問われるまま、DHLが作成した通関申請書の項目に書かれていることを読み上げると、「それは、配達業者が、商品が書籍だと記入するべき箇所に一切明記していないので、税関としては21パーセントを適用したのですよ。必要以上に徴収した関税は返還することができますが、税関からあなたご本人に直接返還することはできませんので、配達業者を通じて返還を請求してください。」とのことです。

 それで、DHLの電話での対応があまりにもひどかったことを思い、DHLホームページのフォームから関税の返還を要求することにしました。イタリアで、役所や業者にメールで問い合わせたり苦情を申し出たりすると、いつまでもなしのつぶてということが多い上、電話の失礼な対応も思い出して、「もしすぐに然るべき対応がなければ、アマゾン日本に、貴社の過失で、多額の関税を支払わなければならなかったことを報告し、イタリア国内での配達業者の変更を嘆願します」とも書き添えました。この書き添えのおかげか、すぐに返事が来て、何度かメールを交わしたのち、関税の返還を受けられることが判明しました。ただ、この後、DHLから受け取ったメールや手紙も、それまでの文面と同じで、妙な業界用語が使われていて解読が難しく、夫も、会計士の友人も首をかしげます。数か月後、11月に入ってから、銀行に勤める親戚に見てもらって、ここでようやく、DHL側が勘違いをして、わたしに関税を返還するどころか、DHLにお金を振り込むように請求しているらしいと分かりました。それですぐ、11月6日に、DHLに「支払うのはあなた方の方でしょう」と苦情のメールを書いたのですが、今度は返事は明快、行動は迅速・的確で、18日には銀行口座に、必要以上に徴収されていた関税、46.75ユーロが、DHLから振り込まれていました。上述のDHLを通じて支払った関税のうち、2011年の€38.55中€31.21、2013年の€19.19中、€15.54が、無事に戻ってきたのです!!

 イタリアでは、今までに、郵便局を通じて、不当に徴収された€200あまりの関税を結局取り戻せなかったり、住んでいた共同アパートに、引越し後も光熱費などの支払いのためにと残しておいた€110を、後から来た女学生に使い込まれたりして、悔しい思いをしたことがあります。それだけに、金額はわずかであり、そのために何時間も何日も苦労をしたにしても、ようやくこうして不当に支払いを要求された関税が戻ってきたことが、うれしくて仕方がありません。と言うのも、イタリアでは、どこに落とし穴があるか分からないので、最後の最後まで、本当に返還を受けることができるのか不安だったからです。

 さて、ここでイタリア在住で、アマゾン日本を時々利用される方にお尋ねします。

1.この通関申請書類の記入漏れは、ローマ・チャンピーノ空港の税関でだけ発生しているのでしょうか。
2.2011年4月から今年4月にかけて、イタリアからアマゾン日本を通じて書籍を購入された方、本に適用されている税率は何パーセントですか。

 そして、これが一番知りたいのですが、

3.今年5月以降に、アマゾン日本から本を購入し、ローマ・チャンピーの空港で通関手続きがされているという方、本に適用されている税率は何パーセントですか。

 今回の記事を書くにあたって調べてみて、アマゾン日本でのヨーロッパへの配送料が、以前に比べてかなり安くなっていることが分かりました。それで、また日本から本を取り寄せてみたいと心が魅かれる一方、また配送業者のミスで、20パーセント以上もの関税を請求される恐れがあるかと思うと、手が出せません。イタリアでは、ある役所や企業のある部署で、間違いが発覚しても、そういう間違いが以後発生しないようにするための役所・企業全体での連絡・提携・努力が、今ひとつできていない場合が多いような気がするからです。コメントを通して、皆さんの体験を教えていただけると、とても助かります。

 ちなみに、2011年と2013年にアマゾンで日本から取り寄せた本は、仏和辞典・和仏辞典・フランス語の入門書と参考書です。フランス語学習のためには、他にもイタリアの書店や、フランスとイタリアのアマゾンで、学習書や小説、CDなどをたくさん購入している上、まもなく年間購読が切れるBien-Direにもお金をはたいているので、これは、フランス語の勉強に気合をいれなければ、と、改めて思いました。学習・趣味と健康・医療に出て行くお金が多くて、おしゃれには、気もお金も向けていないなと反省しつつ、最近は一石二鳥と、フランス語で書かれたおしゃれや礼儀の指南書を買おうかなと、食指が動いています。

Ho vinto!!! Ho ordinato i libri di 7300 yen (all'epoca ca. 59 euro) dal Giappone e ho dovuto pagare 19.19 euro per la tassa doganale, perché alla dogana non hanno specificato che erano i libri. Così sono stata costretta a pagare 21 % anziche 4%. E questo era la seconda volta che mi è successo. Dopo diversi scambi di email e telefonate di sei mesi, questa settimana, finalmente ho riavuto i miei 46.75 euro :-)))

参照リンク
- amazon.co.jp - ヘルプ - ヨーロッパへの配送料

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
NihonBlogMura Blog Ranking

こちらのランキングもクリックをお願いします↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona. Grazie!

Ninki Blog Ranking

トラックバックURL : https://cuoreverde.exblog.jp/tb/20949234
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by lucien518 at 2013-11-24 08:38
イタリア在住でなくてすみません。12000円だか16000円だかわかりませんが商品価値がこのくらい以上だと関税が発生してしまうみたいですね。だからいつも日本からの荷物は数千円以内で収めています。

また、アマゾンはぼったくりだと思うので、私は一回、御用聞きヤという会社に配送してもらい(回し者ではありません。念のため)(これなら送料タダですし)、手数料はとられますが(それでも手数料は500円から1000円くらいかな)、書籍だけなら、印刷物扱いにもしてくれます。今まで一回も関税をとられたことはありません。イタリアの場合はちがっていたらすみません。

以前は、hontoというところを利用していました。ここは手数料なしの純粋な郵便料金だけですが、来るのが遅すぎ(SAL便にしたら2ヶ月かかりました)、理由は宛名がヨーロッパ式と逆で、いつも一回、日本に送り返されているのです。何度も、直すよう、クレームつけても一向に聞いてくれないので、多少手数料がかかっても、今では、hontoから買った本を一回、御用聞き屋に送り、そこから発送しています。アマゾンから直接というのはとても高いので使ったことはありません。
Commented by milletti_naoko at 2013-11-25 02:59
lucien518さん、なるほど、フランスでは、商品がある程度以上の価格の場合だけに関税がかかるんですね。イタリアの法律ではどうなっているか調べてみます。

業者がDHLになってからの関税の高さに恐れをなして、最近はまったくアマゾン日本を利用していなかったのですが、今回配送料を確認すると、以前に比べて三千円以上も安くなっています。きっと他社との競合によるものでしょうね。以前の配送料は本当に高かったのですが、私は以前日本で洋書を購入したときに、1ドルが130円ほどの時でさえ、地元の書店では1ドル330円で換算して販売していたを覚えているので、それに比べると安いし、国際特急郵便の高さを思って、仕方ないかと考えていました。(つづく)
Commented by milletti_naoko at 2013-11-25 03:00
lucien518さんへ(上からの続きです)

御用聞きヤやhontoのサービス、いつか急がずに何か日本の本がほしいときは、ぜひ利用してみたいと思います。最近は海外で生活する人が増えたからか、便利なサービスを良心的な値段で提供する企業も増えてきたんですね。ありがたいことです。ただ、イタリアの場合は、郵便事情があまりよろしくないという特別な事情があります。時々郵便物や小包が姿をくらませることがある国では、アマゾンのように大きい業者が配達してくれれば、すぐに届くように手配してくれる上、万一届かなくてもすぐに動いてくれるという安心感があり、私がアマゾンを利用するのには、そういう事情もあります。

コメントと情報を本当にありがとうございます! こういう業者は一度自分が使ってみないと、実際にどんなふうに配達が受けられるか、信頼がおけるかが分からないので、とっても助かります
Commented by mitsugu-ts at 2013-11-26 16:34
なおこさん、おはようございます!なんと、税関から取り返しましたか!素晴らしい!村上春樹さんがヨーロッパ生活のエッセイ(遠い太鼓)の中で、「イタリアでは一度払った金はどうやっても戻ってこない」と書いてらっしゃるのを思い出したり、自分の経験にも照らし合わしたりして、実に素晴らしい偉業だと思います。笑。
僕はアマゾン・ジャパンは本の海外発送自体をしないと思い込んでました・・・ユーロが高い今、日本語の本を買い漁ってしまいそうな・・・。
Commented by とすかーな at 2013-11-26 17:51 x
あー!返金されてよかった!!最後までどうなることかと、どきどきしながら読みました~。
こういう連絡ってほんとうに気分的に面倒ですよね。わたしも、1度だけ明らかに法外な金額をとられたことがあります。輸出入の仕事していたおかげでわかってしまったっていうのもあるけど。業者にいいにいきましたけど「これは税関が決めるからどうしようもない」の一点張りで、税関に聞くことも何もしてもらえませんでした。荷物をうけとりたかったし、支払いましたけど、くっそー、イタリア!って思いました。
そもそもインボイスに内容が書いてあるので、総量にまで関税をかけるのは日本ではありえない。内容が書いてなくて全体額しかかいてなければx%になってしまうでしょうけど。
運送業者って、プロって思ってましたけど、イタリアに関しては書類もきちんとかけてなくって素人みたいですね。

問題は今後ですよね。友達はわたしのところに送るとき、アマゾンUKからオーダーしていました。そのときはなぜか関税もかからず。ただ、日本語で書いた本となると、UKからはできないかもしれませんね。
Commented by milletti_naoko at 2013-11-26 21:25
みつぐさん、敗北が続いていただけに、この快挙がうれしいです♪♪ アマゾン日本は、わたしも授業の教材や資料を取り寄せるのにもかなり使っています。もともと配送料が高いので、1冊あたりの配送・手数料を減らそうと、まれに大まとめに頼んでいたのが、イタリアでの配送担当がDHLになってから、関税が怖くて、さらに利用回数が減りました。それが今見てみると、以前は1件あたり4300円だったのが、今は1000円で済むという!! かなり安くなっているので、わたしもまた買いたくなってしまいました。関税は配送料にもかかるので、DHLがちゃんと本だと記載を怠りさえしなければ、関税もかなり安くなるはずです。

イタリア企業は消費者のわたしがいくら言っても改善するか怪しいので、アマゾン・ジャパンに、DHLに二度とこういうことが起こらないように通達してほしいとお願いしたら、さっそくそのように対処しますという返事が来ました。また頼んでみて、DHLが更正したかどうかを身をもって調べることにしましょうか。私も、ほしい日本の本、たくさんあります。ユーロ高は、関税の課税対象となる、日本の書籍のユーロでの価格を下げてくれるというメリットもあるのですよね。
Commented by milletti_naoko at 2013-11-26 21:42
とすかーなさん、ありがとうございます♪ わたしも最後の最後まで、このお金返ってくるのだろうかと不安でした。とすかーなさんも、そういう苦い経験をされたんですね! こういう場合、責任の所在が、日本の業者・税関・イタリアの配送業者など、どこにあるかが消費者に分かりづらいので困りますよね。

あれ、日本では送料には税金はかからないんですか!! わたしが今回DHLの記入ミスと過剰な関税に気づいたのは、以前配達を担当していた業者は、きちんと本と記入していたからなのですが、そう言えば、その業者もDHLも内容物の料金のところに、送料込みの値段を書いています。インボイスには送料が明記されているのに。それで、そういうものかなと思い込んでいたのですが、今度機会を見て、イタリアでの輸入や書類の記載について調べてみます。イギリスからだと関税がかからないのは、同じ欧州連合内だからではないでしょうか。

今度本を日本から注文するときは、まず十分に勉強をしておこうとつくづく思いました。
Commented by lucien518 at 2013-11-29 05:15 x
イタリアでは郵便があまり信用できないのですね。それなら、アマゾンみたいな世界的な大企業が扱う便のほうが確実かもしれませんね。ベルギーもそうだと聞いたことがありますがベルギー在住の人に聞いたら、その人にはちゃんと届いているそうです。

しかし、小包が姿をくらます.....なんて信じられません。フランスも電車が今月は調子が悪くて苛立っていますが....
Commented by milletti_naoko at 2013-11-29 18:01
lucien518さん、残念ながら郵便物が姿をくらますとか、明らかに開封された形で届くこと、郵便物がひどく遅れて届くことが、イタリアでは時々あるのです。イタリアでも真剣に仕事をする人は多い一方、郵便に限らず、本人のやる気や人柄、能力ではなく、コネで就職する人が多いため、公益よりは自分や身内の利益を考えて行動するからか、公共機関でも企業でも店でも、サービスがひどくて、あきれることがよくあります。

フランスはその点、とういかフランスに限らず、ヨーロッパでも北の方の国は皆、仕事やサービスがしっかりしているという印象を受けます。その分イタリアでは、人が仕事にばかりしばられず、家族と過ごせる時間や余暇が多いのはありたたいのですが。

フランスでも電車の調子が悪いということがあるのですね。パリでの新聞社襲撃と銃を持ったままの男の逃走のニュースを心配しながら追っていたのですが、被害者の冥福を祈りつつ、被害者が増えるまえに逮捕されたことを知ってほっとしました。
by milletti_naoko | 2013-11-23 23:23 | Sistemi & procedure | Trackback | Comments(9)