2013年 12月 02日
ミサの宿題、よかった探し
昨日は、久しぶりに、アッシジのサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会のミサに行きました。11時半からのミサに行ったのは、ふだんこのミサを執り行う修道士の説教が心に響くからです。友人で、今は歌手としても有名になりつつある修道士アレッサンドロの歌も、合唱団の歌と共に聴くことができます。
昨日の説教もなるほどと思い、心にしみることが多かったのですが、長い説教の中で、特にわたしの心に残ったのは、冒頭の三つのことです。夫も同感だったようで、「これからカレンダーに毎日書いていこうね。」と言い、大家族での昼食の席でも、家族の皆にその話をしました。
昔、アニメで見た『愛少女ポリアンナ物語』の主人公は、期待に胸をはずませて開いた贈り物が松葉杖で落胆するのですが、牧師である父から、「松葉杖を使わずに毎日を過ごすことができてよかったね。」と言われ、つらいことがあっても、毎日「よかった探し」を始めます。原作となった小説とその続編も、その後、日本語と言語の英語で読んで感動したのですが、毎日の生活の中で、今自分に与えられたものに、もっと感謝し、幸せでいられるように過ごすことの大切さを思いました。同時に今の自分に満足していてはいけないということをつくづくと感じました。
昨日と今日では何が変わっているでしょう、という問いかけから始まり、「今日は昨日よりも1日死に近づいているのです」と自ら答えることで始まった昨日のミサ。12月に入り、今年も残りわずかであるのを実感すると共に、自分の人生も同じように時が流れ、残りは常に少なくなり続けているわけで、自分を、自分に与えられたものを生かすために、もっともっとできるはずのことが、きちんとできていくようにしなければいけないなと、いつも夫にはっぱをかけられているのではありますが、心から思いました。
このポリアンナがよかった探しの方法を説明しているイタリア語版の映像を見つけましたので、興味のある方、よかった探しを自分もしてみたいという方で、イタリア語も分かる方はぜひご覧ください。本も、自分自身の魂への贈り物、あるいはお子さんへの贈り物として、おすすめです。
********************************************************************************************************************************
Messa della Porziuncola & Il Gioco della Felicità di Pollyanna
- Oggi siamo un giorno più vicino alla morte rispetto a ieri.
- Sii contento di ciò che hai, ma non accontentarti di ciò che fai e continua a cercare di migliorarti.
- Compito di questa settimana: ogni giorno segnare la cosa più bella capitata in quel giorno sul calendario prima di andare a letto.
Ci piace molto andare alla Messa domenicale delle 11.30 della Basilica di Santa Maria degli Angeli. La predica colpisce il cuore e bello ascoltare i canti del nostro amico, fra’ Alessandro. Questa predica mi ha ricordato il Gioco della Felicità di Pollyanna (Ascoltate come si gioca dal link qui sopra).
- “D'ora in avanti cerca sempre di trovare il lato positivo delle cose tutti i giorni, noi due faremo a gara a chi troverà più cose che lo renderanno lieto nella vita quotidiana.”
- “Prova e vedrai. E poi più la situazione è difficile, più il gioco diventa interessante. E quando ci riesci allora sei veramente felice.”
********************************************************************************************************************************
参照リンク
- amazon.co.jp - 『少女ポリアンナ』(偕成社、エレノア・ポーター作、菊島伊久栄訳)
- amazon.co.jp - 『ポリアンナの青春』(偕成社、エレノア・ポーター作、菊島伊久栄・坂崎麻子訳 )
↑↑ わたしが遠い昔に読んだのは、角川文庫の村岡花子さんの訳なのですが、今は中古でしか手に入らず、角川文庫から新訳が出ているものの、続編の訳はまだ同社からは出ていないようです。
- amazon.co.jp - ”Pollyanna: Complete and Unabridged” (Puffin Classics, Eleanor H. Porter)
- amazon.co.jp - "Pollyanna & Pollyanna Grows Up" (Elenor H. Potter, Wordsworth Classics)
↑↑ 英語の勉強も兼ねて読んでみたいという方に。
- Wordsworth Editions – A Brief History
Versione in italiano & in inglese
– Bellissimo anche come regalo per sé e per ragazze- Amazon.it - "Pollyanna. Ediz. integrale" (Eleanor Porter, tr. O. Bonato, De Agostini Classici)
- Amazon.it - "Pollyanna cresce" (Eleanor Porter, tr. O. Bonato, De Agostini Classici)
- Amazon.it - "Pollyanna & Pollyanna Grows Up" (Elenor H. Porter, Wordsworth Children's Classics)
- Wordsworth Editions – A Brief History
そして、今の自分がもっと向上できるように努力することもできるような気になります(現実にはまだまだですが…)。
そうすると気持ちの上では、とても幸せです(*^_^*)。
いい記事をありがとうございます。
いい言葉だなと思いつつ、実行が伴わないことも多いわたしも、今回のミサの言葉を機に背中を押してもらった気がします。苦いものを苦いと思い続けていては、苦しみが二重になるだけと、デール・カーネギーも書いていましたっけ。知識としては自分のどこかに眠っていて、それに向けてもっと動かなければと思いつつ、止まっているところへの一言。12月1日の「一番よかったこと」は、まずはこの日のミサに参加したことです♪
こちらこそコメントをありがとうございます♪ アリスさんが実践されて感じられている幸せ、わたしももっとひしひしと感じられるように頑張ります。
いえいえ、わたしはまだまだ修業が足りないので、ブログでこそ、あまり感情的に負の要素が多いことは書かないように努めているものの、言葉には心を打たれながら、実践が伴わないことが多くて、いけないなと反省することしきりです。渡辺和子さんの著作、いいですよね。イタリアには数冊しか持ってきていないのですが、日本にいた頃は、著作を読んで、励まされ、そして教わることがとても多かったし、今も当時著作から書き移した言葉を時々読み返しています。それでも実践は難しいのですよね。お互いに頑張りましょう!
一瞬の積み重ねが1日になり、1日の積み重ねが1年になり、年の積み重ねが人生になるのだと、時は大切なものだと知りつつ、つい時間を有意義に使えずに、気づいてみたら、思ったことができないうちに時が過ぎていってしまいがちですよね。
兼好法師も『徒然草』で、同じ趣旨のことを、「気づかぬうちに、死は迫り、時間や人生は過ぎていってしまうので、手遅れにならないうちに、できるうちに肝心なことにすぐさま取りかかりなさい」(まあ、この場合「肝心なこと」は出家して仏道に専念しなさいなのですが)と、言葉を変えて、繰り返し繰り返し言っています。それだけ、洋の東西を問わず、今も昔も、人間にとっては難しくて、ついつい時に流されてしまう、それが人間の常だということだと思います。わずかのことに満足する生き方も、森鴎外の『高瀬舟』の主要なテーマの一つでしたっけ。難しいけれど、せっかくの人生だから、より感謝をしながら生きて、自分にとって充実した、何か世の中に貢献できるものにしていけたらいいですね。どういたしまして。こちらこそ率直な感想をありがとうございます。お互いに頑張りましょう!
こんにちは。
こういうお話を聞くというのはとっても見かえることにも
必要だし素晴らしいですね。
日々のことを手帳に書いています、いまは夫の事を
主に記しています。
書くということは素晴らしい行いですね。
いつもこちらで読ませていただくと人としてのありようが
正されるようで素敵ですわぁ。
私もクリスチャンでは無いので普段このような神父さんの説教を聞く機会がそもそも無いのですが、「昨日は今日よりも死に近づいている」んですよね……実際当たり前のことですが、ハッとさせられました。
たった1度の人生、時間は皆得に平等に与えられていて、その中で何が出来のだろう、もっともっと頑張れるのではないか?と改めて見つめ直すよい機会を、ありがとうございます。
与えられたものに感謝をする、上のkazuさんが書かれている、「人と比べるなかれ」、自分には果たして出来ているのだろうか…私は比べてばかりいるかもしれません、あぁ本当にダメですね><
冒頭に書かれた、修道士さまのお言葉、
私の心にも響きました。
そうですね。
今年も残りわずか。
かけがえのない日々の大切さをとくに実感する毎日です。
私も、自分に与えられた日々をより生かしていけるような過ごし方を心がけようと思わせていただきました。
毎日のよかった探し、私もしてみようかな^^
なおこさん、
素敵な記事を、本当にありがとうございます☆
手帳にきちんと毎日のことを書いていらっしゃるのも、それが特にだんなさまのことだというのも、すばらしいですね。毎日を大切に、苦しいことがあってもうれしいことを見つけることは、わたしこそいつも、ムームーさんのブログから教えていただいています。わたしも日記はすっかり怠けてしまっていて、日々の記録を手帳に書くのですが、やっぱり慌しかったり、心が落ち着かないときは字が雑になるので、そういうときこそ、ていねいに書く必要があるのではと反省しています。するだけで、もう年も終わりだしと、行動にはね返らないのがいけません。これからは!
与えられた時間は、今年もそして人生も、確実に少なくなっていっているのですよね。よかった探し、漠然と知っているよりも、カレンダーに書くことにすると、やっぱり意識が違ってきていいなと思います。こちらこそ、うれしいコメントをありがとうございます♪