イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

心には白い衣装を

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 言葉というのはお金はかからないけれども、人をひどく傷つけてしまうことがあると同時に、人をうれしい、温かい気持ちにもできるものです。周囲を幸せにするような言葉を使いましょう。

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 光が周囲を満たしていても、心を閉ざし、光を受け容れなければ、暗い闇の中にいるままです。光に気づかず、光を拒んでしまうような黒い服ではなく、光を受け容れて、さらに自分が受け取るだけではなく、光を周囲にもはね返し、明るくしていく、白い服を着ましょう。

 アッシジのサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会で、いつもミサの説教を聞くのを楽しみにしている修道士さんの話のうち、今日は最後に語ったこの部分が心に残りました。

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Befana alla Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi 6/1/2013

 明日、主顕節は、昨年同様、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会では、温かいお茶とお菓子が無料でふるまわれ、ベファーナが来るかもしれないとのことでした。昨年、目撃したそのポルツィウンコラのベファーナは、サービス精神も演技力も抜群の修道士が演じていて、今日のミサでこの話をした修道士さんにとてもよく似ていたのですが(下記リンク参照)、やっぱりこの修道士さんでしょうか。

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Oggi alla messa della Porziuncola:

Le parole sono gratis;
possono ferire profondamente
ma riescono anche a rendere felici.

La luce illumina anche l’oscurità,
ma se il cuore è chiuso, vestito in nero,
non riesce a percepirla, accoglierla e
rimane al buio.

Vestitevi in bianco,
accoglierete la luce e inoltre
rifletteretela agli altri.


Domani offrono i biscotti e il tè caldo alla Basilica di Santa Maria degli Angeli. Oggi diceva che domani potrebbe venire la Befana. L’abbiamo vista l’anno scorso alla Porziuncola. Recitava benissimo e diceva: “Il mondo è grande, ma sono io l’unica Befana francescana!” Si assomigliava molto al frate che oggi celebrava la messa e la cui predica ci piace molto ascoltare.
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関連記事へのリンク
- ベファーナに二度びっくり! / Befana alla Porziuncola! (6/1/2013)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by アリス at 2014-01-06 14:26 x
なおこさん、前にも紹介していただいた修道士さんのお話、今回も素晴らしいお話ですね!今の世の中、学校でのいじめ問題なんかもありますが、ネットでの誹謗中傷で自殺に追い込まれるケースなんかも出て来て、冒頭の記事の通り、言葉というのは本当に良くない方向に向くと
恐ろしい結果を招きます。
皆が幸せになるような言葉を使うって素晴らしいことですね♪
そして、それを受け入れることの出来る環境を自ら整えることが大切なんですよね!
私も今年は、そういうことを心がけていきたいと思いました。
いつも、素晴らしいお話を紹介して下さりありがとうございます。(*^_^*)
Commented by milletti_naoko at 2014-01-07 03:08
アリスさん、わたしはカトリック教徒ではないので、カトリックの要素を普遍化した形で、自分の中で理解して心に留めています。ネットの誹謗中傷が原因で自殺に追い込み、追い込まれるとは! 相手が直接目の前にいて表情が見えない分、自分の言葉が引き起こしうる痛みや相手の心痛が想像できないのでしょうか。恐ろしいことです。

わたしも年末につもりはないのに言葉で人を傷つけてしまったことがあって、気をつけなければと反省しています。

砂漠で牢屋に囚われていた二人のうち、一人は空を、もう一人は砂漠ばかりを見つめていたために、後で心の持ち方や健康がかなり違ったといったことを、ずっと昔に読んだことがあります。できるだけ空を見て、そのための心の窓を開いていられたらと思います。いいお話だと思ったので、自分自身が忘れないようにという思いもあって、書いてみました。アリスさんにも喜んでいただけてうれしいです。
Commented by suzu-clair at 2014-01-08 00:15
以前にもご紹介されておられた修道士さんのお話ですね。
今回のお話も素敵ですね☆
私も近くに住んでいれば、
聴きに行きたいくらいです。

言葉は、
人を傷つけることも、
幸せにすることもできるものですね。
そしてその受けとめ方によっても、
不幸にも幸せにもなれる。

心を言葉で伝えることの大切さ、
そして、受け取り方について、
改めて考えさせられました。

素直に、心を開いて、
人と温かく心を通わせられるよう努めたいです。

今日も素敵なお話を、ありがとうございます☆
Commented by milletti_naoko at 2014-01-08 00:31
すずさん、修道士としてこの聖堂に暮らす友人から、特別の行事があってお偉いさんが来たり、本人が出張中だったりしなければ、この修道士さんのミサは毎週日曜11時半からと聞き、最近はできるだけこのミサに参加するようにしています。聴き手の立場や必要としていることに応じて、その日の聖書の言葉が心に届き、行動に移せるように工夫して話してくれるので、いつ聞いても心に響くものがあります。

言葉は大切に使いたいし、もし何か傷つくようなことを言われても、星の王子さまが言うように、言葉の奥にあるもの、言葉の奥にある心や思いやりある行動を見るようにしたいなと思いました。いつか読んでいいなと思った言葉と似ていても、どこか記憶のタンスの引き出しで眠っているそういう意識や言葉を引き出して、活性化して、よい方向に導いてくれるという手応えがあって、ありがたいです。

ふだんから、美しい花を見る人の心を思いながら飾り、年中行事の奥に、花言葉に秘められたことに思いを寄せるすずさんは、きっととても素直で、言葉を大切にされていることと思います。こちらこそ、うれしいコメントをありがとうございます♪
by milletti_naoko | 2014-01-05 23:46 | Feste & eventi | Comments(4)