2014年 01月 14日
COOPで買い物
ペルージャ外国人大学の語学講座に通っていた頃は、上級クラスは、文学・美術・音楽・ダンテ購読など、文化の授業が多いこともあり、朝から晩まで授業があったので、買い物は、住む家の近くで済ませていました。最初にホームステイした家は近くに、パスタや缶詰なども売る八百屋さんがあり、野菜を買うにも、何の野菜がどれだけ必要かを伝える必要があったので、何だかんだと話をすることもできました。外国人大学のすぐ近くに引っ越してからは一番近いCONAD、Corso Cavourのアパートに変わってからはDESPAR。すでに、学士取得課程に進み、大学からかなり離れたVia Fonti Coperteに住み始めてからは近くのCONADやSIDISと、居を変えるごとに、近くのスーパーで買い物をしました。
Via Fonti Coperteに暮らし始めるまでは、どのスーパーも対して値段が変わらなかったので、「安い店に行こう」という感覚がありませんでした。どのスーパーも、中心街のすぐ近くにあったため、値段を高めに設定していたからです。それが、中心街を離れたとたん、CONADにせよSIDISにせよ、いろんな商品の値段がかなり安くなったので、最初は驚きました。当時、同じアパートに暮らしていたイタリア人女性の一人はバーリ出身で、安く買うことにかけては精通していて、Barillaのパスタの安売りがあると、一人が買える最高の数までごっそり買い込んだりしていたのですが、彼女が、「TODISはとにかく値段が安いし、果物や野菜は新鮮でいいのよ。牛乳やジュース、パスタ、ツナ缶なんかは、聞いたこともないメーカーの商品ばかりだったり、作られた国に驚いたりもするけれど。」と教えてくれたことがあります。実はこのTODISは、最近、うちの近所にもできましたが、品質保証のCEマークがない製品が目立つこともあって、あまり利用していません。でも、クリスマスツリーのモミの木は、安かったので、ここで買いました。
以前は時々買っていたFiniのトルテッリーニを、発がん性がある重金属が含まれていると知って、この数年いっさい買っていません。(下記リンク参照)環境を破壊し、健康に有害な食品を製造・販売し、労働者を搾取しているというNestéやChiquitaなどの多国籍企業の商品も、義弟がNesté傘下に入ったPeruginaで働いてはいるものの、ボイコットしています。(下記リンク参照)
ペルージャ郊外に住む今は、近くに大型スーパーPamがあり(下記リンク参照)、品ぞろいが豊富で、駐車場も広く、平日は夜9時まで開いている上に、日曜・祝日にも営業していることがあって、便利なので、以前はよく利用していました。値段は、特売品は別にして、少し高めに設定してあるのですが、郊外に住む人や、仕事の関係で夜遅くでないと買い物が難しい人には人気があり、たとえば義父母も、たいていここで買い物をしています。安いし、商品もたくさんあるからと、ペルージャからはかなり足を伸ばし、アッシジ方面に進んだところにあるIPERCOOPで買い物をする人も大勢います。アッシジやスポレート方面に車で向かうと、この巨大なスーパーを含む屋内商店街(Centro Commerciale)付近で、渋滞に巻き込まれることも、まれではありません。外国人大学時代にも、週末はバスで長時間かけて、ここで大量の買い物をするという友人が何人かいました。ただ、わたしは落ち着いて駐車ができない店が苦手な上、夫は混雑が大嫌いなので、わたしたちはめったにここでは買い物をしません。確かに品揃えは豊富で、見ているだけでもおもしろいのですが、わたしがペルージャ駅前のCOOPを愛用するのは、近くて駐車場が便利である上に、小さすぎもせず大きすぎもせず、たいていの食料品や日用品がそろうからです。同じペルージャのCOOPでも、中心街のただ中にある店は商品数が限られ、いつもひどく長い列に並ばなければいけない上、値段も高めに設定してあります。駅前COOPで買い物をすれば、2時間以内であれば駐車料金が無料というのもありがたくて、昨日も、駅前郵便局に用事があったので、COOPの駐車場を利用し、用事のあとに買い物を済ませました。

近さと駐車場の便利は、IPERCOOPと比べての話であって、Pamには負けます。にも関わらず、わたしがCOOPでの買い物を最近好むのは、原材料や製造法が安心できて、質が高くおいしい商品が多いこと、そして、そういう商品でありながら、財布に優しいことです。有機栽培のお米も、他のスーパーのふつうの商品とほぼ変わらない値段で手に入ります。原産国で働く人を搾取しない、正当な値段で取引をして購入したequosolidaleの商品もいろいろあります。

このfiorfioreシリーズも、産地や品質にこだわったおいしい商品がいろいろあります。ちなみに、これは夏に撮った写真で、今は冬で新鮮なみかんやオレンジがあるので、ジュースではなく、果物を直接食べています。トイレットペーパーは、やっぱりRotoloni Reginaの右に出るものはないと思っているのですが(下記リンク参照)、Coopの化粧用パフやティッシュ・ペーパー、生理用ナプキンは、肌にも懐にも優しいので、愛用しています。

昨日買い物をしていたら、このハーブティーに魅かれました。野バラの実(bacche di rosa canina)は、薬草専門店(erboristeria)で、100gを4ユーロ強で買って、常備しているし、有機栽培のオレンジの皮もうちにあるけれど、この赤いハイビスカスのような花が気になる。それに有機栽培とあるしと迷いながら、いったんは棚の前を通り過ぎました。
実は明日まで、Coop Centro Italiaでは、COOPの商品を10ユーロ分買うごとに、1月16日から31日にかけて使える3ユーロの割引券がもらえるのです。今日買うつもりのコープ商品だけで20ユーロを超えたら、このハーブティーは、後日割引券を利用して買い、もし20ユーロに足りなかったら、このハーブティーも購入して、20ユーロにしようと考えたのです。実は、この差額を埋めるために、他にも目をつけていた商品がありました。お米も、今日はCOOP商品を買うのがお得と、それぞれ二袋ずつ買いました。ちなみに、riso ribeは、これまで食べたイタリアのお米の中では、形や口当たり・味が、慣れたひめライスに一番似ている気がします。そういうわけで、時々高い日本のお米を買ったこともあるのですが、わたしは、白ごはんを食べたいときや、巻き寿司を作りたいときは、たいていこのお米を使っています。健康のためと、ふだんはできるだけ、玄米(riso integrale)を炊くようにしているのですが、たとえば帰宅が遅くなって夕食のしたくに間に合わないというときや、今晩のように、いろんな豆や野菜のスープがおかずのときは、豆だけでも消化が大変そうなので、白いごはんを食べます。
COOP商品を買い物かごに入れるたび、暗算をし、その合計が17.80ユーロ近くになりました。というわけで、1.65ユーロのこちらのハーブティーと、

カカオが70パーセント以上も含まれているのに、わずか0.91ユーロというこのブラックチョコレートを買って、レジに進み、無事、次回使える6ユーロの割引券を取得しました。今回はこういう販売促進があったので、買い物の半分近くがCOOPの商品になりました。
甘いものはいけないけれど、ブラックチョコレートは体にいいと常々聞いています。そうかと言って、昨日のうちに、半分以上食べてしまったのはどうかなあ、でも買い物で疲れたしと、言いわけをしているわたしです。
ハーブティーも、有機栽培の食材を使いながら、1.65ユーロというのは安い上、とてもおいしかったです。夜はもちろん、買ったものを、家計簿に記入しました。
Buono l'Infuso di frutti misti che ho preso ieri alla Coop!
L'immagine era invitante, ma le bacche di rosa canina le compro sempre all'erboristeria. Comunque alla fine l'ho comprato.
I prodotti Coop che avevo messo nel cestino ammontavano solo a 17,80 euro (circa) e con altri prodotti che costavano più di 2,20 euro potevo ottenere un buono sconto da 6 euro.
Ed ecco per questo ho acquistato anche una tavoletta di cioccolato fondente!!!
*追記(2014年1月15日)
Barillaのパスタについては、小麦がイタリア産ではなく、質が劣る外国産のものであるということは、テレビ放送でも何度か取り上げられ、買うのをやめたという友人も多いので、リンクを貼った記事や同主旨の記事を見ることが重なり、有害だという情報をうのみにしていたのですが、今朝読者やBarilla側からのコメントを読み直していて、どうもあまり根拠のないいい加減な情報らしい可能性があるという結論に至り、取り合えず、記事本文の関連部分を削除しました。ただ、カビはないとして、Barilla自体は「EUの安全基準に適合」していると言うものの、質のいいイタリアの小麦は海外に輸出し、質の劣る、基準には外れていないけれども数値がぎりぎりの小麦を利用しているのではないかという疑問は残ります。また、時間のあるときによく調べてみて、結果が分かれば追ってお知らせします。いいかげんな情報で、いたずらに皆さんの不安を掻き立ててしまったということもあると思います。ご迷惑をおかけして、申しわけありません。
関連記事へのリンク
- イチゴ風味のホットチョコレート (2012/3/1)
↑ ペルージャ郊外にある大型スーパーPamの紹介も。中心街からバスで10分、品揃えも豊富。ちなみに、昨年はイチゴ風味が姿を消してしまっていました。さて、この冬は?
- トイレットペーパーはRotoloni Regina (2012/1/24)
LINK
- ILFATTACCIO.ORG – Cibi Contaminati dai Metalli Pesanti: Ecco l’Elenco delle Marche da Evitare! by pjmanc (2012/3/6)


また、Esselungaというスーパーは、ベルルスコーニと関係があると言われていますよね。(なぜだかLa SpeziaにだけEsselungaがあるのですが^^;)スーパーだけで、州の立ち位置が少し見えるというのは面白いです。
Barillaがアメリカの企業になってしまったとは…驚きました。元々夫は、Barillaのパスタが嫌いで買っていないので、ホッとしました。
私もコープが大好きで、ビオや自然のこと、健康のことを考えていることが顕著に見えるからです。あとは歯医者と協力して、ソーチ向けへの割引システムを始めたりしているようですね、色々新しいことに取り組む姿勢は素晴らしいなと思います。Fiorfiore、vivi verdeラインは品質もいいものが多いと思っています。Fiorfioreラインのパスタも良く購入しますが美味しいです!
Finiのトルテッリーニ、あとはブイトーニのリピエニの中のお肉が馬肉だった件など、既製品には不信感が募ります。やはり信頼できるお店で材料を購入して自分で作ると、安心できますよね。
Barillaはイタリア企業という安心感や手が届きやすい値段ということもあって、わたしも留学生の頃はよく買っていましたし、周囲にも同じようにパスタと言えばBarillaを買う人がかなりいました。かつてはイタリア企業であったのに、今は外国のものになってしまったという企業は、残念ながら他にもたくさんあります。
Patataさんもですね! Coopは値段も手が届きやすいし、消費者や原料の原産地の経済や生活、環境を考慮したいい商品やおいしいものが多いので、Bioの市場やEquosolidaleの店もですが、スーパーと言えば、Coopで買うときが一番多いような気がします。リグーリアでは、歯医者さんとの提携までしているんですね! 信頼のできるお店で買うよりも、安心できる材料を使って、自分の手で作るのが一番安心ですよね。そういう意味でも、お義母さんからお料理を習っては、パスタを打たれているPatataさん、本当にすばらしいと思います。

今日のお買い物情報、私にとってはまさにグッドタイミングな内容で、ワクワクしながら読ませて頂きました。そこに住んでいる人間にとって、日々の買い物、特に食料品をどこで購入するかって言うことはとても大事なことですし、留学生仲間だけの情報ではわからないこともたくさんあるでしょうしね。詳しい情報を、ありがとうございました。
先日、そちらに帰る直前の娘と、「あなたはどこでお買い物してるの?」という話をしたばかりです。彼女は毎回、とにかく鞄の中に入るだけの大量の食料品を詰め込んでそちらに帰っていきます。スーパーのレジの方が、くすっと笑うくらい大量のふりかけとか、和風ドレッシングとか、お菓子類・・・・すごいことになります(笑)。でも、異国に住む彼女には、切実な問題ですよね。少々つらいことがあっても、日本からの食べ物がいっぱいあると、また元気になれると言っていました。
今日のこの記事をまた娘に教えます。ありがとうございました。

少しでも体に良いものを食べたいと思うのも、裏を返せば、産地の偽装、品質管理の低下、食品表示の偽装と悪いことばかりある世の中になって来たに他なりません。(((^^;)
日本でもつい先日、冷凍食品に農薬が混入していた事件が起きたばかりです。しかも、群馬県の工場で作っていたものなのです。数年前に中国から来た食品に毒物混入事件の時は、中国からだから仕方ないと思ってましたが、こういったことが起きると、国産だから安全とも言えない状況です!Σ(×_×;)!
因みに今回の食品は、冷凍ピザ、コロッケなど、誰でも食べる食品です。私は、そのようなものは、自分では、購入しないのですが、もらったりすることはありますので、自分で気をつけて、食べる時は、変な匂いがしないかと注意しないといけない時代です(笑)
本当に、安心なお店で、安心な食材を買って、手作りが一番です(^-^)
スーパーで大量の食料品を詰め込むお嬢さんの気持ち、わたしにもよく分かります。イタリアでは、特にペルージャでは手に入りにくい商品が多い上に、あってもひどく値段が高く、わたしも帰国したり、ローマに出かけたりすると、時間や荷物が許せば、大量の日本食材を買い込んでいます。しょうゆ、昆布、味噌、のり、若布、シイタケ、煮干し、鰹節…… 和食は体にもいいし、やっぱりふるさとの味が一番おいしく感じられます。
どういたしまして。ペルージャ在住の暮らしの達人の日本人女性たちが、わたしだけではなく、お嬢さんのお友達でもあるようなので、きっとその方たちからも、いろんなことを教わっていることと思いますよ。
調理・加工して冷凍をする、そういう過程では、使う野菜や肉、味つけに使われる調味料の食品添加物も、自分で作るときとは違い、把握が難しいですよね。日本で勤めているとどうしても仕事が忙しくて時間がなくて、わたしも冷凍ピラフだの鶏肉のから揚げなどを買っては、電子レンジで温めて食べたことがありました。遅くまで学校に残って、それから同僚と外食ということも多かったです。今は、きちんと自分で料理する時間が取れて、時間がなくても、短時間で準備する技もいろいろ学んだので、義父の野菜畑のおかげもあって、そういう意味では、ずっと健康的な食生活が送れている気がします。わたし一人のときは、たいていなんちゃって日本食を食べています。
アリスさんは、お料理からデザートまでいろいろ心を込めて、手をかけて手作りをされているので、すばらしい!

こんにちは。
日々口にする食べ物は安心して食べたいものですね。
偽装食品や産地が定かでないものなど、心配ですわぁ。
牛肉も値段が高いのに煮ると小さく細い肉になってびっくりです。
最近は添加物の入らない出汁や減塩醤油など使っていますが
野菜や果物も安心して食べたいです。
こうして色々な事を発信していただいて考える
機会が増えて嬉しいですわぁ。
いつもありがとうございます。
この後のCOOPで貯金のポストを読んでからこちらに来ました。
いつもながら、なおこさんのポストはとーっても為になってます!
Reginaのトイレットペーパーもなおこさんのブログを読んでから真似したし(笑)。義母、義姉はReginaのコストパフォーマンスの良さに気づいて元々使っていたので、あのRのマークをよく見ていたのですが、旦那に聞いても、上辺の値段を見ただけで「ダメ」のひとこと。でも時々取り入れてますよ。最近は他のメーカーも対抗して似たような商品を出してますね。
私たちもCOOP(Lombardia)をよく利用します。この近所では一番の大型店なので品揃えも豊富ですし、Vivi Verde商品もよく購入しています。うちの近所で言えば、COOPの野菜、果物は高めかもしれません。なので、時間があって他のスーパーに行けるときは、使い分けるようにしてます。
COOPの貯金も気になりますねー。Coop Lombardiaを調べて、使い方次第ではいいかもしれませんね。
いつもありがとうございます!
裏づけのある正しいニュースが発表されるべきテレビニュースや研究発表でさえ、残念ながら、スポンサーや研究を出資している業者の意に添うような情報を流しているという場合も、少なくはないようですし……
TotoさんもCOOPを利用されているんですね! うちは幸い、野菜の大半はうちの畑から取るのですが、他店も野菜や果物は高いので、同じくらいかなという感じです。ただ、スーパーの果物はおいしくないと夫が言うので、市場で買ったり、カラーブリアの移民が正当な報酬で働けるのを助ける運動をしている業者から、みかんやオレンジを皆で取り寄せたりしています。
気持ち的にこんなに利子を取られるのが許せないという思いと、ふつうの銀行の空き時間の少なさと待ち時間の長さから、銀行と同じサービスは期待できないものの、わたしはCoopの貯金、使いやすくて、何よりも無料で、重宝しています。