2014年 02月 03日
慌てちゃいけない!
そういうときは、人間の体の作り、脳の働きから言って、脳の記憶・判断・行動の選択に誤差や間違いが生じやすくなることは、ペルージャ外国人大学で、外国人へのイタリア語教育を学んでいた頃、さまざまな授業や読書を通して学びました。たとえば試験のときに、自信がなくてパニックに陥ったり、頭が白紙になったりすると、脳と思考が凍結して、それまでの勉強がまったく生かせないのも、生理学的に説明できる現象で、水が100℃に達すると沸騰するのと同じく、当然の帰結なのだそうです。
わたしが、たとえば大切な試験を控えた教え子や、イタリアで自動車免許を取るために、路上技能試験を受けるという友人に、「ここまで身につけた力が真の力なのだから、前夜に詰め込もうとして寝不足になったり、必要以上に不安になって、ふだんなら当たり前にできることが、焦ったためにできなくなったりしないように、心を落ち着けて臨むのがいい」と、助言をするのはそのためです。たとえば飛行機事故でも、到着がすでに大幅に遅れていたために、濃霧にも関わらず慌てて出発し、そういう状況下で管制塔からの指示が間違って伝わるなど、飛行機の運航に関わる人や状況全体がさまざまな状況が積み重なって動転して、本来起こってはいけない事故が、起こるべくして起こってしまうことがあると読んだこともあります。(本の詳しい情報はこちらの記事に)
外国語の力や運用能力も、ケンカの途中で感情的になると、がくりと落ちます。同じイタリア語で話をしても、仕事で冷静に落ち着いて話すのと、夫と大喧嘩をするときでは、格段に差があります。言語による伝達では、伝えたい内容と、それを伝えるための文法・表現の仕方の両方に注意を払わなければいけないのですが、ケンカだと、感情的になって脳の言語運用能力も下がっている上に、即時に応戦するため、文法や言い方よりも内容に重点を置くので、自分で言いながら、「あ、これは文法的におかしい」と気づくことが多くなります。そして、ケンカに夢中で、自分では気づかず犯している間違いというのも多いはずです。
というわけで、映画やドラマで、気が動転した状態で運転をする登場人物が、事故を起こしやすいのも、そういう科学的裏づけがあるのであり、わたしがポルトガル旅行中に夫とケンカして、その場に大切なカメラを置き忘れてしまったのも、感情的になって、脳の判断や認識能力が下がってしまっているからです。
そんなふうに、とにかく慌てたり、焦ったり、感情的になったりすると、ろくなことはないもので、ですから、旅行中や運転時にはできるだけ余裕を持って行動し、ケンカは避けた方が、心の健康のためにも、身の安全のためにも、最適だと思います。
そうなんですが、
今日の午前中は、マルケ州からはるばる訪ねて来てくれた友人たちと出会って、ペルージャの中心街で、おいしい昼食を楽しみ、すっかりおしゃべりに夢中になって、気がつくと、午後3時からのアッシジでの観光の授業には、大慌てで行かないと、間に合わないという時間になっていました。店から駐車場まで走り、パルティジャーニ広場の駐車場で、3時間半の駐車料金が7.20ユーロと異常に高いことに驚いて腹も立てながら出発し、アッシジでの授業に何とか間に合いました。
でも、そうやって焦って慌てているうちに、日曜日に買ったばかりの、冬のトレッキング用の手袋の片方を、どこかに置き忘れて(落として?)しまいました。
楽しい時間は飛ぶように過ぎる、けれど、「余裕を持って、心を落ち着けて行動し、車を運転するために、うっかりの物忘れや事故を防ぐ」ためにも、時間には気をつけておかないといけなかったなと反省しています。事故が起こらず、約10ユーロの手袋だけで済んで、教訓を得られたと、喜ぶべきかもしれません。
うれしいことに、今日はお土産に、納豆をいただきました。初めて食べる夫に、イタリア語で書かれた日本料理の本の納豆の項を音読させて、納豆がとても健康にいいものだと知りました。手元に大豆がなく、節分はしなかったわたしですが、おかげで、納豆という形ではありますが、豆を食べることができました。というわけで、福はうち!
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Monte Pennino (1571m)
Molto alto, ma si assomiglia un po' al Monte Tezio in quanto la cima è vasta e piana e non si capisce bene quale sia il punto più alto del monte. Dove c'è la croce oppure dove c'è il ripetitore? No, nessuno dei due, ma poi sulla cima vera non c'è nessuna indicazione! Comunque, ieri siamo finalmente arrivati alla cima; l'anno scorso ci ha impedito la neve e ieri la frana bloccava la strada che volevamo prendere.
Nel basso si sentiva pure caldo sotto il sole salendo il monte, ma nell'alto tirava un vento gelido e violento e c'era molta neve.
Per questo al ritorno ho comprato i guanti per trekking MA...!!! Oggi sono andata nel centro di Perugia per incontrare le mie amiche marchigiane venute a trovarimi. Subito dopo sono dovuta partire perché avevo lezione ad Assisi. Era talmente piacevole parlare insieme che sono uscita troppo tardi. LA FRETTA TENDE A DISTOGLIERE L'ATTENZIONE e ho dimenticato o fatto cadere uno dei miei guanti nuovi! Ma una delle amiche mi ha regalato il natto, fatto di soia, quindi in qualche modo abbiamo potuto mangiare i chicchi di soia il 3 febbraio, come richiede la tradizione giapponese per la festa di Setsubun.
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関連記事へのリンク
- 手袋が見つかりました! / Ritrovato il guanto! (4/2/2014)
とてもいい内容の記事ですね!
「慌てちゃいけない」と思っていても、時間に追われることも多く、車の運転も期間的な余裕がないことも多々ありついつい慌ててしまうのですが、なるほど・・・これからは今まで以上に気を付けて過ごして行きたいです。いつも沢山の気付きをありがとうございます!
私も夫と喧嘩すると文法的な間違いも多く、支離滅裂なことを言っている時があります(笑)今日は今日でルカフェのトラブルを聞いてもらっていたのですが、私のイタリア語はいつもより可笑しかったような(苦笑)
(ちょっと憤慨していたので^^;)
手袋は残念でしたが、事故に至らず本当に良かったですね。
我が家も節分はしてませんので、福はうち!
ご主人様、納豆を気に入って下さるといいですね♪
なおこさんが言ってくださっていること、本当に肝に銘じておかなければなりません。
私も、よく焦って持って行くべきものを忘れたり、大事なものをなくしてまったりと後悔すること多々あります。
時間に余裕を持っているつもりでも、何か1つのことにとらわれてしまうとダメですね(^-^;
それで、自分一人でない時は、一緒にいる人に〇〇時になったら〇〇しないといけないので、教えてね!と言っておきます。失礼かもしれないけど、やっぱり時間が気になる時は相手に伝えておくことも大切かなぁ…と思うようになりました(^-^)
手袋、残念ですが、なおこさんが事故ると思えば、そのために手袋が犠牲になったんだよと思えば心の健康にもいいですよね(*⌒∇⌒*)
納豆がそちらで手に入るとは、驚きました!でも、イタリア人の旦那様には、少し気の毒なような気がするのですが…(笑)。私は、今は食べますが、昔苦手だったのでそう思うのです(^o^;)
ふふふ、まさみさんもですか。喧嘩のときや議論のときには、表現よりも伝えたいことがすぐに伝わることの方が大切ですものね。こういうときに出てくる文法的な間違いが、まだ完全には自分のものにはなっていないので、要するに補強すべき部分なのでしょうが、まあ喧嘩のときには、そういう間違いを記憶に留めておくような余裕は、残念ながらありません。雨降って地固まるとは言え、早くいろいろなトラブルが解決しますように。
日曜に雪の山を歩いて、これはトレッキング用の手袋が必要だと思って買ったばかりなので、残念です。が、今回はこの教訓を手袋一つでよくよく身にしみて感じることができたということにしたいと思います。夫は昨晩、なんと野菜スープに白ごはんと納豆を入れて、しょうゆを回しかけて食べていました。
午後から授業があるから、午後2時過ぎには出発しなければいけないということは、友人たちには言っていたのですが、プリモの代わりに前菜を頼んだ友人がいて、そのうちわたしたちのプリモも来るだろうとゆっくり前菜を食べていたら、お店の人が、親切にプリモは前菜が終わってから運ぼうと考えていたため、プリモがようやく運ばれたのが、なんと2時頃のことだったんです! 12時半、開店と同時に店に入ったのに、何だか遅いなと思いつつ、おしゃべりに夢中になって、気づくのが遅くなってしまいました。そうですよね。手袋の件も、前菜の件も、今後の勉強になったと思うことにします!
友人のお一人が日本の方で、納豆をくださったんです。健康にいいものは夫も好きなので、解説を読んだあと、特にいやそうな顔もせず、食べていました。上のまさみさんへのコメントにも書いたように、いろんなものとごった混ぜにして食べたのではありますが。
私も予期せぬパソコンの不具合になって、少し慌てましたー。
でも、「そのうち何とかなるさ。」で、なんとかなりました。(*^_^*)
そちらで納豆ですか。
いよいよ日本の和食が広がって行きますね~。(^^)/
慌てないあわてない、一休みひとやすみ。なつかしいアニメ、『一休さん』で、コマーシャル前にこう言っていましたが、この言葉は真実だなと思います。慌てずにすむように、余裕を持って取りかかり、事を進めることが大切ですね♪
ご主人様、納豆を召し上がるのは凄いですね。納豆にしょうゆ味をつけて、ぎょうざの皮で包んで油で素揚げにするとなかなか美味しい一品になりますよ。一度お試しになってて見て下さい。
なるほど、そういう食べ方もおいしそうですね♪ 花粉症の時期は揚げ物は避けているので、また春が過ぎて納豆が手に入ったら試してみます!