うっかり者がお騒がせ

　３月12日水曜日の夕方、いつもよりかなり入念に掃除機をかけ、パソコンや電話のコード類もきれいにふいて、掃除を終え、やれやれとパソコンに向かうと、インターネットに接続できません。抜いたコード類をちゃんと元に戻せていないかなと思って、モデムやコンセントの辺りの配線を確認していたら、義父母に呼ばれました。電話がつながらないので、２階の電話はつながるかどうか試してほしいと言うので、試みましたが、やはりつながりません。それで、電話もインターネットも、何かの故障か不具合があって、つながらないのだろうと、しばらく待ちましたが、８時近くになっても、まだつながりません。夫がテレコム・イタリアに電話すると、「電話交換局に故障があるようだけれど、48時間以内に修理をする」とのことでした。


　夫は、「48時間以内と言っても、もっと早くに修理が終わるだろう。」と考え、わたしは、「48時間以内に修理が済めばいいけれど。」と思い、そうして48時間が過ぎました。今晩、夫がテレコムに電話すると、「あれ、まだ直っていませんか。」と言われたそうです。「ひょっとしたら、ADSLの回線やモデムが傷んでいるのでは。」と聞いて、夫がいろいろと配線や配置を変えたのですが、やはり接続ができません。

　ただ、今晩、夫が就寝する間際に、モデムを指して、「今まではランプが四つついていたのに、今は三つしかついていないよね。」と言ったのをきっかけに、そして、テレコムの技術者の言葉もあって、再び考え直しました。ひょっとしたら原因は、やっぱりわたしが、おとといの掃除のあと、配線を元通りにきちんと戻し忘れたからではないかしら。そうして、モデムの配線をいろいろ調べていたら、ADSLのコードがあるべきところに収まらず、机の下に隠れているのを発見しました。電話や２台のパソコン、ADSLの配線が非常に混み合っていて、ふだんは、元に戻せる自信があまりないので、コンセントは抜いても、電話やADSLのコードは抜かずに掃除するのを、この日は、徹底的に掃除をしようと、コードの類をすべて抜き取ってしまったのです。そうして、隠れていたADSLのコードの先を、然るべきところに接続すると、なんと電話もつながるし、こうしてインターネットにも接続できたではありませんか。

　この２日間、夫にも義父母にも、とても迷惑をかけてしまいました。交渉中だったり、段取りを決めたりするために、メールを交わしている最中のお客様も何人かいらっしゃるので、これからさっそく、緊急のメールがないかどうかだけでも、確認するつもりでいます。もともと慌て者、うっかり者なのですが、テレコムのせいだとばかり考えて、インターネットに接続できて困るじゃないかと思っていたら、責任はわたしにありました。以後は気をつけます。さて、明日の朝は、夫になんと切り出したらよいものやら。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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